2015年クラシック世代。 今になって振り返れば、ドゥラメンテとキタサンブラックという2頭のスターホースが立ち並ぶ世代ということになるだろう。事実、この2頭が三冠を分け合い、その後ドゥラメンテがターフを去った後も、キタサンブラックが古馬戦線の主役として──そして日本屈指のスターホースとして、競馬界を牽引していった。 と...
小早川 涼風
ペンネームは先頭を涼し気に走り続けるサイレンススズカの姿と名前から。
忘れられない思い出の馬はファストフォース。
小早川 涼風の記事一覧
将来を嘱望される多くの馬が、その未来を見据え、芝ダート問わず本格始動する秋。激化するクラシック路線や古馬路線の戦い──そして2歳路線もまた、翌年のスター候補が続々と姿を現し、師走の夢舞台への期待が大きく高まっていく時期である。 芝路線ではサウジアラビアRCを皮切りに、皐月賞や桜花賞、そしてその先の府中を目指し様々な重賞...
あの日、僕らは沈黙に包まれた。言いようのない感情に心が支配された。 1998年11月1日、1枠1番1番人気、サイレンススズカ。府中の魔物に飲み込まれ、スピードの向こう側へと駆けて逝った瞬間を陳腐な表現で語るなら、絶望、悲愴、喪失感。それまで彼の勝利を、活躍を願っていとわなかった我々の想いは、一瞬にして飲み込まれた。 そ...
「スピードだけでは乗り切れない、府中1マイルは真の試金石」そんな言葉を聞いたことがある。その舞台となる安田記念へのステップレースとして重要な1戦がこのマイラーズCでるが、マイルという距離自体がそもそもかなりのポテンシャルを求められる距離である。それはこの路線に集う馬たちが、短距離から中距離路線までの中間の距離としてぶつ...
1969年、かの名ジョッキー、レスター・ピゴットら海外騎手を招待し、東京競馬場と京都競馬場で英国騎手招待競走が行われた。その際、第18代ダービー卿、エドワード・ジョン・スタンリー伯爵からトロフィーの寄贈を受けたことを記念し、「ダービー卿チャレンジトロフィー」が創設。開催場所が中山競馬場に移り、1度の距離短縮を経て、20...
近年、改めて注目を浴びているダートグレード競走。2024年には「ダート3冠」が整備され、地方・中央関係なく砂上の3歳最強決定戦が執り行われる形となる。 1月後半から2月前半にかけてといえば、ダートの重賞が目白押しな季節でもある。1月の大井・TCK女王杯を皮切りに、川崎ではその年最初のGⅠ級競走である川崎記念、佐賀で行わ...
師走を超え、ロングラン開催も残すところあと2週。 締めに向かって走り始めた中山の舞台だが、この日は春を見据えるうえで重要な一戦、京成杯が開催された。 中山芝2000mは4月の皐月賞と同舞台。まだまだ遠い未来に思われるクラシック第1戦目だが、日付に起こしてみればもう残り3ヶ月。そう遠くない将来、風薫るこの中山で優駿たちが...
有馬記念・東京大賞典が終わり、各世代・各路線のチャンピオンホースが集った激闘は幕を閉じ、2022年の競馬は締めくくられた。だが、息つく間もなく2023年の競馬は幕を開ける。 1月5日の東西金杯が終わったかと思えば、すぐに3日間開催がやってくる。今年も、西ではシンザン記念、東ではフェアリーSと、クラシック戦線を占ううえで...
毎年、クラシック戦線に向けて重要な役割を占める2歳重賞。その中でもひときわ有力馬を輩出している名物レースが、東京スポーツ杯2歳Sである。東京芝1800で行われるG2競走だが、G3時代含め、その勝ち馬には歴代の名馬クラスが名を連ねている。G1を勝った馬だけに絞って名を挙げても、キングヘイロー、アドマイヤコジーン、アドマイ...
毎年、ローカル競馬場の名の冠を持つ重賞レースが開催されると、その開催の終わりを感じるようになってくる。夏で言えば札幌記念に函館記念、新潟記念が挙げられるだろうか。そして秋のローカル名物レースのひとつが、この福島記念である。 毎年、淀(ここ3年は代替え開催で仁川)の舞台で開かれる牝馬最強決定戦の20分ほど前、東北開催をあ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]世界を完封! 主役はやはり日本総大将~2024年・ジャパンカップ~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
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[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
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[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~