僕と全く同じことを考えていた人がいたようで、サラブレッドオークションの画面を更新してみるとrabikichi5さんが251万円で入札していました。入札金額を入力している瞬間にも入札額が上がっていくのがサラブレッドオークションの難しいところです。実際のセリ市であれば、価格が上がっていく周りの状況が分かりますので、知らない...
治郎丸敬之
「ROUNDERS」編集長。単なる馬券検討ではなく、競馬の持つ様々な魅力を広く伝えていきます。好きな馬はヒシアマゾン、ブラックホーク。敬愛するジョッキーは野平祐二、安藤勝己騎手。週刊Gallopにて「超・馬券のヒント」、一口馬主DB、キャロットクラブ会報誌にて連載中。著書に「馬体は語る」、「馬券は語る」(主婦の友社)
治郎丸敬之の記事一覧
僕がダートムーアの花婿選びに空想を膨らませていると、サラブレッドオークション事務局から号外のメールが届きました。サラオクのアカウントをつくっていると届くみたいですね。タイトルは「岩手競馬所属の即戦力3歳牡馬キーチャンス号が出品されます!」。どこかで聞いたことのある馬名だと思い、調べてみると、何となんと永田厩舎の管理馬で...
ダートムーアの血統は、どうしても祖母のダイナカールであり、エアグルーヴの全妹に当たる母カーリーパッション、全兄のフラムドパシオンのインパクトが強く、もちろんそれが売りでもあるのですが、母の父クロフネという血統構成もまたストロングポイントのひとつです。ダートムーアを手に入れるずいぶん前から、「母父クロフネは良い」とあちこ...
繫殖牝馬セールの余韻が冷めつつある中、碧雲牧場から荷物が届きました。「治郎丸さんにとって初めての繫殖牝馬ですから、記念に無口(むくち)を送りますね」とあらかじめ長谷川さんからメールが入っていたので、封を開ける前から中身は知っていました。それでも、実際にダートムーアが着けていた無口を手に取ると、重いような軽いような。そこ...
すっかり解放感に包まれながら会場に戻ると、そろそろ未供用馬のセリが始まろうとしていました。僕が候補に挙げていた、アメリカンウェイクやエトワールがどのような評価を受けるのか、今後のためにも知っておきたいと思いました。50番のアメリカンウェイクが登場するとすぐに声が掛かり始めましたが、意外にも上がるペースが遅く、裏側から1...
ここから先の展開は、僕自身が僕を超えた瞬間でもあります。何秒間考えたのか覚えていませんが、「もうありませんか?」と振り下ろされようとしているハンマーを見つめながら、僕は「700万円」の手を挙げたのです。 700万円であれば何とか用意できるという計算や見栄もあったと思います。せっかく下村獣医や長谷川さんたちに付き合っても...
ついにセリが始まりました。1番の繫殖牝馬が登場すると、あっという間に価格が上がっていき、1000万円の大台に乗りました。目の前で1000万円単位でやり取りが生まれている空間に入り込んでしまうと、もう普段の生活で使っているお金とは別の通貨が動いているような不思議な感覚に陥ります。10円安いお茶を求めて隣の自動販売機に移動...
いよいよ決戦の日の朝。碧雲牧場の長谷川慈明さんが空港まで車で迎えに来てくれて、同乗させてもらいノーザンホースパークに向かいました。実は長谷川さんと会うのは2、3年ぶり。相変わらずの明るい性格で、まるで昨日も会っていたような雰囲気に。僕たちが馬の話をし出すと止まりません。車中も今日のセリのことでもちきりです。気がつくと、...
熱狂と苦悩の中から、最終的にピックアップした5頭を以下に挙げておきます。あとから、「あの馬も良いと思っていたのに」と言い訳しないようにと、忘備録として自分のために残しておくつもりです。 20番 グリントオブライト(父ステイゴールド)8歳 受胎種牡馬 ナダル 販売希望価格700万円 価格など関係なしに買えるのであれば、こ...
いざ繁殖牝馬を買うとなると、僕にとっても初めての経験であり、繫殖牝馬を選ぶ基準が分かりません。血統の良い繫殖牝馬が良いのか、それとも馬体の良さを最優先するべきなのか、はたまたそれ以外に大事な要素があるのでしょうか。 下村獣医に聞いてみると、「繁殖牝馬を選ぶときに大切なポイントは、胸の深さとトモの実の入り、そして顔つきで...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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