僕は学生時代、南関東の競馬場(特に大井競馬場や川崎競馬場)には足しげく通っていました。当時はまだ場末の賭博場の雰囲気をかもしだし(僕はそれも好きですが)、女性の姿はほとんど見られませんでした。ナイター競馬が始まったことが大きなきっかけとなり、大井や川崎競馬場はいつの間にかおしゃれなエンターテイメントスポットに様変わりし...
治郎丸敬之
「ROUNDERS」編集長。単なる馬券検討ではなく、競馬の持つ様々な魅力を広く伝えていきます。好きな馬はヒシアマゾン、ブラックホーク。敬愛するジョッキーは野平祐二、安藤勝己騎手。週刊Gallopにて「超・馬券のヒント」、一口馬主DB、キャロットクラブ会報誌にて連載中。著書に「馬体は語る」、「馬券は語る」(主婦の友社)
治郎丸敬之の記事一覧
今から7年前の2014年、JBCを観戦するために、岩手の盛岡競馬場に初めて訪れました。 朝ふと思い立って、東京から新幹線に乗ったため、3つのメインレースにはギリギリ間に合う時刻に競馬場に到着予定でした。ところが、ついいつものおっちょこちょいで、特急券をゴミ箱に捨ててしまうという愚行を犯してしまったのです。駅員さんと交渉...
「ROUNDERS」としては7年ぶりの新刊が11月8日に発売されました。vol.5のテーマは血統。これまでのテーマの中で最も奥深く、足を踏み入れるのを躊躇してきた領域です。競馬は血のギャンブルであり、血の知のギャンブルでもあります。その血と知のギャンブルの謎を解き明かそうとしていたら、何と過去最高の244ページという超...
僕は1年間だけアメリカに"競馬留学"をしていたことがある。競馬留学なんて言うと大げさに聞こえるかもしれないが、大学に留学するという名目の下、毎日のようにアメリカの競馬場に通い詰めていたということにすぎない。僕が本拠地にしていたのは、サンフランシスコ郊外にあるベイメドウ競馬場。レーシングプログラムにある限られた情報を元に...
次のステップは、自分の馬をどこの競馬場で走らせ、どこの厩舎に預けるかという問題です。馬を買ってから考えるようでは遅いので、同時並行もしくは先に進めておくべきです。たずさわる人間を含めた環境によって馬の人生は大きく変わると僕は考えていますし、自分の大切な馬を預かってもらう調教師や厩舎とは良い関係を築いていきたいと願います...
―雑誌「優駿」にて、岡田牧雄さんと吉田照哉さん、吉田勝己さんのビッグ3が対談されている記事を読み、その中で岡田さんがサラブレッドオークションを立ち上げられたことを知りました。これから馬を購入しようとしているひとりの馬主として、サラブレッドオークションは素晴らしい仕組みだと思います。サラブレッドの転売市場が大きくなるまで...
ここまでセリ市とオークションサイトで馬を購入する方法を示してきました。この先もこれら2つの方法が主流になっていくことは間違いありませんが、庭先取引という方法もいまだにあることは確かです。ひと昔前は、この庭先取引が主だったのですから、時代は変わるものです。現在はセリ市に馬を出した方が高く売れることが分かっていますので、よ...
オークションサイトで購入するデメリットのひとつとして、大物感が挙げられます。ここで言う大物とは一流馬や超がつく一流馬のことを指しています。セリ市で馬を買う時点では、どの馬も一流馬であり超一流馬になる可能性を秘めていますが、さすがにオークションサイトに出品されてくる馬たちは、少なくとも一度はレースで走って、能力の限界を見...
日本におけるオークションサイトに、「楽天サラブレッドオークション」があります。こちらは主に現役として走っている馬たちを中心として、競走馬の売買を仲介するオークションサイトです。未出走の2歳馬や3歳馬、または繁殖牝馬も出品されることもありますが、ほとんどは現役の中央競馬所属馬と地方競馬所属馬が中心です。 最初からネタバレ...
生産者たちの熱い想いに触れ、東京に戻ってきた私の目に飛び込んできたのは、北海道のトレーニングセールの広告でした。 「『北海道市場トレーニングセールに、スクリーンヒーロー産駒の凄いのがいるらしい』という噂が広まったのは2013年春、セール本番を6週間後に控えたリハーサル撮影の前後からだった」 スクリーンヒーロー産駒とはモ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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