「名馬」を語る 禍福は糾える縄の如し - メジロボサツとメジロドーベル 2025年8月23日 1.新たな「メジロ」の誕生 2025年1月、1頭の馬の名前が話題を呼んだ。その馬の名は「メジロピオラ」。「メジロ」は日本屈指のオーナーブリーダーとして名を馳せたメジロ牧場の冠名であるが、2011年のメジロ牧場解散に伴って姿を消していた。命名の経緯について、メジロ牧場の後継であり、メジロピオラを生産したレイクヴィラファー... 縁記台
「名馬」を語る 松柏之寿 - 若き日のワンダーアキュート 2025年7月25日 1.「松柏之寿」 「松柏之寿」という四字熟語がある。長命であること、節度を守って変わらないことを言う。松や柏といった樹齢が長い常緑樹に、変わらない若々しさを見る語である。この四字熟語の出典は唐の詩人・白楽天の漢詩なので「柏」というのは中国の「コノテガシワ」という品種を指し、日本の落葉樹の「カシワ」とは異なるようだ。 と... 縁記台
「名馬」を語る 「夢への旅路、その旅の果て」 - ドリームジャーニー 2025年6月14日 1.ウマ娘・ドリームジャーニーの登場 2024年6月24日、Cygamesが手がけるメディアミックスコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』の公式番組「ぱかライブTV」の第42回において、異例の形で新しいウマ娘が発表された。6月19日に番組告知と共にキャストが吉岡茉祐さんであることのみが発表され、番組内で名前と姿を公開... 縁記台
「名勝負」を語る 『劇場版ウマ娘』のタイトルともなった「新時代の扉」とは。ジャングルポケットと2001年日本ダービー 2025年5月31日 1.「新時代の扉」 2024年5月に公開され、興行収入13億円を超えるヒット作となった『劇場版ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』。2025年5月からはサブスクリプションサービスでの配信も開始され、改めて注目が集まっている。タイトルとなった「新時代の扉」は、主人公ジャングルポケットが日本ダービーを制した際の実況でも使... 縁記台
「名馬」を語る ハイセイコーとは何者なのか? - 寺山修司が語るレジェンドホースとその時代 2025年5月28日 1.「レジェンドウマ娘」ハイセイコー ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の4周年で追加された新シナリオ「The Twinkle Legends」。このシナリオでは、「レジェンド」のウマ娘として3人が新たに登場した。セントライト、スピードシンボリ、そしてハイセイコーである。 モデルとなった競走馬はいずれも競馬史に名を残... 縁記台
「名馬」を語る 受け継がれし「王」の系譜 - ビッグアーサー 2025年3月28日 1.「通字」の名馬たち 日本には名付けにおいて「通字」という文化がある。名前を付ける際に先祖から代々継承する文字のことだ。近年の大河ドラマの主人公でも、「徳川家康」の「家」は徳川将軍家に代々受け継がれた通字であるし、「北条義時」の「時」は父「時政」から継承し、息子「泰時」ら子孫にも受け継がれた。 競走馬でも名付けにおい... 縁記台
「名馬」を語る 若武者と歩んだ無敗街道 - レモンポップ 2025年2月22日 『25歳』の出会い 25歳、となると50代での活躍も多い騎手界においてはまだまだ若手として分類される年齢であろう。しかし、一般社会で考えるなら大卒社会人の3年目。色々な仕事を任されるようになる年齢と言える。近年で言えばキャリアアップのために転職を考える人も多いかもしれない。騎手を見ても、25歳頃に出会った名馬が後のキャ... 縁記台
「名馬」を語る 幸運の馬 - ディープボンドの引退によせて 2025年1月18日 1.「深い絆」という名の馬 2024年の有馬記念を最後に、ディープボンドが引退した。31戦5勝、主な勝ち鞍に阪神大賞典やフォア賞など。GⅠ勝ちこそならなかったが、そのひたむきな走りはファンを魅了した。父キズナ、祖父ディープインパクトの名を継いだ「ディープボンド」=「深い絆」という馬名のとおり、多くの人々と絆を結んだ競走... 縁記台
「名馬」を語る 「新時代の扉」のその先へ。 - マンハッタンカフェが証明した世代交代 2024年12月20日 1.「新時代の扉」のその先 2024年5月に公開され、興行収入13億円を超えるヒット作となった『劇場版ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』。本作のラストは主人公ジャングルポケットと強敵テイエムオペラオーが激闘を繰り広げたジャパンカップで幕を閉じた。クラシック級(現実の競馬における3歳馬に相当)のジャングルポケットがシ... 縁記台
それぞれの競馬愛 寺山修司が加賀武見に見た「現代批評」 - メイデイレディの来日に寄せて 2024年12月6日 1.メイデイレディと加賀武見 2024年10月25日、暮れの2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズに米国馬メイデイレディが登録したことが報じられた。正直に言って、最初はそのニュースにそれほど注目していたわけではなかった。おそらく登録だけだろう、わざわざ2歳GⅠを使いに米国から出走するはずがない──。そう思っていたの... 縁記台