「名馬」を語る あの日、東京の芝に咲いた奇跡の薔薇 - テンハッピーローズの蹄跡を振り返る 2026年1月17日 2025年、仕事納めの日。納会を前に、誰もが掃除をしている風景を見ながら、私は自分の机の引き出しを整理していた。インクの出なくなったボールペン、付箋の使いさし、引き出しのあちこちに散らばるターンクリップ…。次々と出てくる、何年も前から眠っていたであろう不必要な面々を仕分けしていると、引き出しの奥から1枚の馬券が顔を出し... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム 「ツムツム」絶好調のスタートダッシュ! 今年の津村明秀騎手に注目! 2026年1月15日 2026年の中央競馬も2週目が終了し、中山、京都で5日間を消化した。毎年1月はスタートダッシュで勝ち星を重ねる騎手が登場したり、リーディング上位の騎手がなかなか勝てない…なんてハプニングも起こる。 今年の2週目終了時点で、勝ち数トップは7勝の戸崎圭太騎手、5勝で横山武史、西村淳也、丹内祐次騎手、4勝で岩田望来、坂井瑠星... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 愛された馬“アルしゃん”こと、アルナシームの「幸せの蹄跡」を振り返る 2026年1月10日 新年最初の重賞レース、中山金杯。レイデオロ産駒の牡馬カラマティアノスと、1番人気のアンゴラブラックとのハナ差の接戦で、2026年の中央競馬はスタートした。ウイナーズサークルで満面の笑みを浮かべるカラマティアノス騎乗の津村騎手を見ながら、1年前の中山金杯を思い出していた。 「そういえば、去年の中山金杯を制したのはアルナシ... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム キングヘイローの血と共に過ごした、長い旅路の終わり - リフレーミングの引退に寄せて 2026年1月8日 2026年中山金杯で、ひとつの“血脈”がピリオドを打った。 同レースに出走したリフレーミング(牡8)が、優勝のカラマティアノスから遅れること0秒3の7着でゴール板を通過する。リフレーミングは中山金杯から3日後、ターフを去ることが発表され、今後は種牡馬として次のステージに進むこととなった。 ここまでは、もしかしたら普通の... 夏目 伊知郎
競馬を学ぶ 有馬記念、もうひとつのラストラン物語/スマートレイアーとアエロリット 2025年12月28日 「有馬記念は名馬のラストランを見送るレースである」。 その言葉には、「別れ」への一抹の寂しさと、次のステージに旅立つ「夢」が宿る。 長い歳月をかけて磨かれた血が、冬の中山に最後の蹄跡を刻む瞬間。私たちは勝敗だけでなく、名馬が今まで積み重ねてきた勝利の記憶までも見届けようと、静かに息を呑む。 ラストランとは、終わりではな... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る ドウデュースと武豊、最強buddyへの序章 - 2021年・朝日杯フューチュリティステークス 2025年12月21日 ■2021年秋の「2歳牡馬勢力図」は? 秋の深まりと共に、固まり始めるのが2歳馬たちの勢力図である。天皇賞(秋)の前後からジャパンカップにかけて、秋のGⅠシリーズが開催と並行した、2歳馬の登竜門レースが行われる。アルテミスステークス、京王杯2歳ステークス、ファンタジーステークス、デイリー杯2歳ステークス、京都2歳ステー... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 風立ちぬ、そして風は止む - ルヴァンスレーヴの物語/2017年・全日本2歳優駿 2025年12月17日 ■ダート三冠体系の「序章」 全日本2歳優駿 フォーエバーヤングが日本競馬の夢を叶えた、BCクラッシック制覇。日本調教馬がダート競馬の頂点を極めたことで、ダート主戦場にする馬たちにとっては活気づくニュースとなった。 2024年、中央競馬と地方競馬が連携してスタートした「ダート三冠体系」は、芝中心だった日本競馬においてダー... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム 挑戦者の記憶と、継承者への旅路。トウシンマカオの引退に寄せて 2025年11月28日 2025年11月23日のマイルチャンピオンシップをラストランとして、トウシンマカオの現役引退が発表された。大好きな馬だっただけに、まだまだ競馬場でその走りを見たかったが、アロースタッドで種牡馬入りするというニュースを見て心の中で拍手を贈っている。トウシンマカオの引退は、単なる一頭の競走馬の幕引きではなく、日本競馬の血... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 「負けるという選択肢のない」ラストラン! イクイノックスの2023年ジャパンカップを振り返る 2025年11月27日 イクイノックスのラストランとなった第43回ジャパンカップ。圧倒的な強さでライバルたちを退け、歴史に刻まれる完勝劇を演じた。 2023年11月26日。府中競馬場の年間最終レースとなる12レース。芝2400mに集ったのは、リバティアイランド、ドウデュース、タイトルホルダー、スターズオンアース…名だたるGⅠ馬たちである。しか... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 生涯連対率100%のダイワスカーレットが魅せたベストレース/2007年エリザベス女王杯 2025年11月15日 ■生涯連対率100%の「重み」 競馬という舞台に置いて、生涯連対率100%、つまり3着以下が無いという完璧な蹄跡は、勝利の記録以上に「重み」を持つ。昭和の高度成長期真っ只中の時期に登場したシンザンは、19戦19連対という生涯成績で五冠馬となり、競馬史にその名を残している。そして、シンザン引退から41年後、生涯連対率10... 夏目 伊知郎