「名馬」を語る カラテという名の物語 - ファンたちが見届けた、誠実な走りと温かな余韻 2026年2月5日 競走馬のキャリアは、しばしば「結果」で語られがちだ。勝った、負けた、重賞を獲った、惜敗した──。しかし、時にはそんな単純な記録の積み重ねでは、語り尽くせない馬が登場することがある。その馬の歩みは、いつも「人の心」とともにあった。彼を取り巻くファンの心が、そして騎乗した騎手の、世話をしていた厩務員さんの愛情が、その馬の走... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 2001年に輝いたスプリンター・トロットスターの記憶/シルクロードステークス 2026年1月29日 ■毎週のレースは歳時記である 競馬と過ごす年月を重ねると、毎週のレースが歳時記となり生活サイクルに組み込まれはじめる。子供のころ、七夕やお月見で季節を感じたように、今は競馬新聞に記載されるレース名が、春夏秋冬の移り変わりを知らせる「便り」のようになっている。 「正月は金杯から」で始まる番組プログラムも、G1レースが組ま... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 尾花栗毛が冬の枯芝に輝いた! 「この馬は競馬を知っている」と感じさせた名馬、トウショウファルコ 2026年1月24日 まだ、スマホもSNSも無かった、平成初期の頃の話──。 一頭のグッドルッキングホースが、華麗なる逃げを披露していた。もしも、令和の時代に現役生活を送っていたら、間違いなくアイドルホースオーディションの上位に名を連ねる人気馬になっていたはずだ。 トウショウファルコという名の馬は、いわゆる名馬列伝の中で派手に語られるタイプ... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る あの日、東京の芝に咲いた奇跡の薔薇 - テンハッピーローズの蹄跡を振り返る 2026年1月17日 2025年、仕事納めの日。納会を前に、誰もが掃除をしている風景を見ながら、私は自分の机の引き出しを整理していた。インクの出なくなったボールペン、付箋の使いさし、引き出しのあちこちに散らばるターンクリップ…。次々と出てくる、何年も前から眠っていたであろう不必要な面々を仕分けしていると、引き出しの奥から1枚の馬券が顔を出し... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム 「ツムツム」絶好調のスタートダッシュ! 今年の津村明秀騎手に注目! 2026年1月15日 2026年の中央競馬も2週目が終了し、中山、京都で5日間を消化した。毎年1月はスタートダッシュで勝ち星を重ねる騎手が登場したり、リーディング上位の騎手がなかなか勝てない…なんてハプニングも起こる。 今年の2週目終了時点で、勝ち数トップは7勝の戸崎圭太騎手、5勝で横山武史、西村淳也、丹内祐次騎手、4勝で岩田望来、坂井瑠星... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 愛された馬“アルしゃん”こと、アルナシームの「幸せの蹄跡」を振り返る 2026年1月10日 新年最初の重賞レース、中山金杯。レイデオロ産駒の牡馬カラマティアノスと、1番人気のアンゴラブラックとのハナ差の接戦で、2026年の中央競馬はスタートした。ウイナーズサークルで満面の笑みを浮かべるカラマティアノス騎乗の津村騎手を見ながら、1年前の中山金杯を思い出していた。 「そういえば、去年の中山金杯を制したのはアルナシ... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム キングヘイローの血と共に過ごした、長い旅路の終わり - リフレーミングの引退に寄せて 2026年1月8日 2026年中山金杯で、ひとつの“血脈”がピリオドを打った。 同レースに出走したリフレーミング(牡8)が、優勝のカラマティアノスから遅れること0秒3の7着でゴール板を通過する。リフレーミングは中山金杯から3日後、ターフを去ることが発表され、今後は種牡馬として次のステージに進むこととなった。 ここまでは、もしかしたら普通の... 夏目 伊知郎
競馬を学ぶ 有馬記念、もうひとつのラストラン物語/スマートレイアーとアエロリット 2025年12月28日 「有馬記念は名馬のラストランを見送るレースである」。 その言葉には、「別れ」への一抹の寂しさと、次のステージに旅立つ「夢」が宿る。 長い歳月をかけて磨かれた血が、冬の中山に最後の蹄跡を刻む瞬間。私たちは勝敗だけでなく、名馬が今まで積み重ねてきた勝利の記憶までも見届けようと、静かに息を呑む。 ラストランとは、終わりではな... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る ドウデュースと武豊、最強buddyへの序章 - 2021年・朝日杯フューチュリティステークス 2025年12月21日 ■2021年秋の「2歳牡馬勢力図」は? 秋の深まりと共に、固まり始めるのが2歳馬たちの勢力図である。天皇賞(秋)の前後からジャパンカップにかけて、秋のGⅠシリーズが開催と並行した、2歳馬の登竜門レースが行われる。アルテミスステークス、京王杯2歳ステークス、ファンタジーステークス、デイリー杯2歳ステークス、京都2歳ステー... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 風立ちぬ、そして風は止む - ルヴァンスレーヴの物語/2017年・全日本2歳優駿 2025年12月17日 ■ダート三冠体系の「序章」 全日本2歳優駿 フォーエバーヤングが日本競馬の夢を叶えた、BCクラッシック制覇。日本調教馬がダート競馬の頂点を極めたことで、ダート主戦場にする馬たちにとっては活気づくニュースとなった。 2024年、中央競馬と地方競馬が連携してスタートした「ダート三冠体系」は、芝中心だった日本競馬においてダー... 夏目 伊知郎