ニュース・ブログ 「ようやった、サトノレーヴ!」クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスで2着の快挙 2025年6月25日 直線1200m、息詰まる深夜の一騎打ち! 6月21日、土曜日の深夜。イギリスのアスコット競馬場で開催された、クイーンエリザベス2世ジュビリーステークス(G1)にサトノレーヴが出走した。結果だけを見れば1/2馬身差の2着、サトノレーヴはイギリスへ遠征してよく健闘した…で終わってしまうところだ。 しかし、出走したクイーンエ... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る [追悼]ありがとうマイネルウィルトス。心に刻んでおきたい彼の蹄跡 2025年6月18日 いぶし銀の9歳オープン馬たちが、次々とターフを去って行く…。 ダービーデーの最終レース、目黒記念で9歳馬ハヤヤッコが故障発生で引退したのは、記憶に新しいところ。その前々日の金曜、同じく9歳馬のボッケリーニが引退し種牡馬になることが発表されていた。長い間重賞戦線に顔を出し、「今度こそ!」の夢と希望を乗せた1票で楽しませて... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 誰からも愛されたハヤヤッコの2534日~ハヤヤッコの引退によせて 2025年6月6日 「2歳の6月から9歳の6月まで、丸7年間も一緒に競馬場で過ごしたのだから、情も移るさ…」 日本ダービーの余韻が残る目黒記念、直線半ばで競走中止したハヤヤッコ。毎週競馬場に通っている敏さんは、ハヤヤッコが乗った馬運車が遠ざかって行くまで、寂しそうに見送っていた。 ハヤヤッコの蹄跡 白毛馬のハヤヤッコ。“ヤッコさん”の愛称... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ 年間で一番ワクワクするダービーWeek! そして、それぞれのダービーDay 2025年5月30日 有馬記念やジャパンカップとはまた違う、独特の華やかさで盛りあがるのが、ダービーDayだと私は思っている。そのダービーDayに向けて、カウントダウンが頭の中で聞こえるのがダービーWeekだ。 日本ダービーは、がんばれば何回かチャレンジできる有馬記念とは違う。2025年ダービーであれば、2022年に日本で生まれたサラブレッ... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る “Mr.ダービー馬”ドゥラメンテとライバルたち/2015年日本ダービー 2025年5月29日 二冠馬に与えたい“Mr.ダービー馬”の称号 「皐月賞は最も速い馬、ダービーは最も運のいい馬が勝つ」という昔の格言を、毎年この時期になると思い出す。 諸説は色々あるが、皐月賞は成長力の早い馬ならスピードがあり他馬を制せる、昔の日本ダービーは30頭近く出走し、枠順や道中の展開で有利不利が生まれるから、様々な障害をクリアでき... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る チェッキーノの悔し涙と8年後の歓喜。2016年と2024年、ふたつのオークスを振り返る 2025年5月23日 母娘二代同一GⅠ制覇は偉業である 春のGⅠシリーズが始まり、毎週ヒーロー&ヒロインが誕生する中、優勝馬のお母さんが馴染みのある「あの馬」となれば、馬券が外れても何となくうれしいものである。かつて、競馬場で走っていた「〇〇〇の子供」を出馬表で見つけると、思わず応援馬券を1枚買ってしまうのは、私だけではないだろう。 父子二... 夏目 伊知郎
それぞれの競馬愛 「芦毛のお嬢さま」アエロリットと私の出会いからGⅠ制覇まで/2017年NHKマイルカップ 2025年5月8日 一口馬主を長く続けていても、そう簡単にGⅠ馬への出資が叶うわけでもない。毎年、募集馬ラインナップが発表された時から、考えに考え抜いて選んだ出資馬でも、走ってみれば期待外れ…という事に多々遭遇する。何とか未勝利を勝ち抜いても、その勝ち抜いた馬たちで1勝クラスが構成され、そこを勝ち抜けた2勝馬が集まって2勝クラスのレースを... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 戸崎騎手、もう一頭の「ベリー・ベリー・ホース」エポカドーロ/3歳クラッシック初戴冠となった2018年皐月賞 2025年4月16日 SNS界隈を湧かせた「ベリー・ベリー・ホース」 最近は、深夜遅くまでテレビを見ることが少なくなった。ましてや、深夜遅くにテレビを見ながら爆笑することなど、ほぼ皆無だ。 2025年ドバイワールドカップデーの深夜2時。眠気が一気に吹き飛ぶシーンをテレビで見た。腹の底から声を出して笑い、そして無性にうれしくなった。戸崎騎手に... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 栗毛の暴れん坊! オルフェーヴルが大人になった日/2013年・産經大阪杯 2025年4月4日 「春」は大阪杯から… 大阪杯は春の到来を告げるレースだ。 産經大阪杯の名称でGⅡの格付けだった時代から3月末週か4月の第1週に組まれ、遡れば1981年から、その時期に施行されている。阪神競馬場のバックストレッチが桜色に染まり、花曇りで薄水色の空の下を、錚々たるメンバーが駆け抜けるのが大阪杯。歴代の出馬表には、超一流のオ... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 「もう一度、競馬場で会いたかった…」アスクビクターモアの追憶と、ドウデュースの鬼脚封じ/2022年弥生賞 2025年3月7日 競走馬として生まれた以上、競馬場で走っている時が、馬たちにとって、最も幸せな時間では無いだろうか──個人的に、そう思うことがある。 たとえレース中に斃れたとしても「こんなはずじゃ無かった…」とは思っていないかもしれない、と思うのだ。もちろん悲しい場面を目の当たりにする私たちにとっては、辛く可哀想な出来事だ。しかし同時に... 夏目 伊知郎