「名勝負」を語る 生まれながらにして期待を受けた良血馬ダンスインザムード。名手たちに導かれた重賞初制覇 - 2004年フラワーカップ 2024年3月15日 2頭の馬とホースマンたちの出会い 2004年のフラワーカップを制し、後にGIを2勝するダンスインザムードを語る上で欠かせないのが、華麗なる血統背景とそのドラマである。 1989年、米国キーンランドセールに1頭の繁殖牝馬がセリに出されていた。名前はダンシングキイ。この時点で2頭の産駒を産んでいたが、いずれも活躍することが... ムラマシ
「名勝負」を語る 真冬の府中に突如光臨した"太陽神" - 2019年フェブラリーS 、インティ破竹の7連勝逃げ切り勝ち 2024年2月14日 "太陽神"インティ ──まず、はじめに自己紹介させていただくと、筆者はかなりの寒がりである。真冬の肌着はヒートテック超極暖、ズボンの下にタイツ(もちろんヒートテック)は欠かさず、ホッカイロを背中とお腹に貼り付けないと外出できない。競馬を現地観戦することを生きがいとしている筆者でも、2月の東京開催はほぼ自宅観戦である。し... ムラマシ
「名勝負」を語る 不沈艦の旅程は永遠に - 2015年有馬記念 ゴールドシップのラストランと引退式 2023年12月24日 有馬記念とゴールドシップ 近代競馬発祥の地はイギリスと言われている。その近代競馬が「洋式競馬」として日本に伝わったのが西暦1860年ごろ。そしてイギリスの競馬を模倣する形で日本国内で開催され、戦乱などの様々な困難を乗り超えて発展を遂げてきたのが、日本近代競馬である。 その歴史の中で、日本独自の大レースとして国民的な支持... ムラマシ
「名勝負」を語る サラブレッド界の"サラブレッド"、エピファネイアが才能を爆発。競馬界を変えた2014年ジャパンカップを振り返る 2023年11月26日 サラブレッド(Thoroughbred)とは 競走馬の品種として主流の「サラブレッド(Thoroughbred)」という名称は「完璧な品種」「純血」と言う意味を持つ。8代連続でサラブレッドを交配された馬が「サラブレッド」と大まかな定義とされており、競走馬という存在はその血統の確かさが大前提となる。 人間の世界においても... ムラマシ
「名勝負」を語る 1年越しで夢見た"絶景" - 2011年・ジャパンカップ 2023年11月24日 晩秋の府中、東京競馬場で行われる国際招待競走ジャパンカップ。レース発走時刻を迎える頃になると、西日が競馬場を照らし、トップホースたちの共演、そして勝者の栄光をより一層輝かしく黄金色に演出する。まさにそのシーンは競馬ファンにとってはもちろん、勝利した陣営・馬自身にとっても「絶景」と言っても過言ではないだろう。 本題の20... ムラマシ
「名勝負」を語る ウオッカvsダイワスカーレット。日本の競馬史上"最大の名勝負"とも言われる、2000m戦2cm差決着。 - 2008年 天皇賞・秋 2023年10月27日 いわゆる"ライバル対決"は、スポーツにおける醍醐味の1つである。特に競馬の場合、動物(馬)であるが故に不可抗力・偶発的な出来事が多い。それらも含めた積み重ねの上でライバル対決が実現するからこそ、競馬ファンはライバル対決に魅了されるのであろう。 さて、皆様は競馬界のライバル対決といえば、どの馬たちのどのレースを思い浮かべ... ムラマシ