「名馬」を語る その眼差しに愛がある。パンサラッサ引退に想う 2024年1月9日 目を見ずに交わされる言葉へ どんなことも諦めるのは簡単だ。可能性を閉ざす言葉はいくらでもある。 「止めろ」「無謀だ」「できるわけがない」。 人は時として、簡単にそんな言葉を使う。もちろん、止めさせるのも、思いとどまらせるのも愛情の一部だったりもする。愛の有無は言葉の表層では推し量れはしない。言葉を発する瞬間の眼差しにこ... 勝木 淳
「名馬」を語る 純白の女王、ソダシ。彼女を愛し追いかけた、その幸せな時間を振り返る 2024年1月1日 私が最も捻くれていたのは高校生の頃だった、と思う。周りが「カッコイイ」というモノに対して、冷めた視線を向けていた。文化祭の時だろうか。とあるクラスが当時流行っていた恋愛ドラマを出し物として行った。主人公の相手役に抜擢されたのは、巷で“イケメン“と呼ばれている男子達だった。周りが黄色い歓声をあげる中、私はギロリとその“イ... シラユキ
「名馬」を語る 戸をあけて出てゆく男 - 無敗の三冠馬と戦った2歳マイル王者、サリオス 2023年12月15日 1.男の敵 2023年の天皇賞(秋)。競馬法100周年を記念した令和初の天覧競馬として開催され、豪華メンバーが集ったこのレースに、春の天皇賞を制した4歳馬ジャスティンパレスも出走していた。後方からレースを進め、上がり最速となる33.7秒の末脚を繰り出したジャスティンパレスは、トーセンジョーダンが刻んだスーパーレコードを... 縁記台
「名馬」を語る "フルキチ"さんの晴れ舞台。2017年テイエムジンソクのチャンピオンズC 2023年12月3日 誕生日が1週間違うジョッキー 同い年のアスリートには同じ時代を生きた親近感を覚えると同時に、恥ずかしさもある。意味がないのは分かっていながら、つい比べてしまうからだ。競馬であれば、馬上の人と馬に乗れない自分。世界の違いにやられてしまう。だが、それでも応援したくなる。1977年、昭和52年、同じ9月に生まれた騎手に古川吉... 勝木 淳
「名馬」を語る エルコンドルパサーが見据えた「その先」 - 1998年ジャパンカップ 2023年11月26日 現役最強布陣のジャパンカップ ジャパンカップの立ち位置が少しずつ変化しているように思う。 ジャパンカップが国際招待レースとしてスタートした頃は、海外招待馬の「場所貸し」的なレースが続いた。日本馬は1984年にカツラギエース、翌年にはシンボリルドルフと連勝する。しかしその後6年間は、再び外国馬の独壇場となり勝利を攫って... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 天才と太陽神を結んだ 100分の1の縁 - 歴代屈指の"淀マイスター"トーセンラー 2023年11月18日 日本近代競馬の結晶といわれるディープインパクト。その凄さは現役時代に留まらず、引退して種牡馬となってからも数々の記録を更新してきた。 騎手に例えると、相棒だった武豊騎手と同じレジェンドと言えるだろう。 そんな"レジェンド"種牡馬ディープインパクトが生涯で残した産駒は、1800頭余り。 父子2代で無敗の三冠馬となったコン... 真実 良
「名馬」を語る 「なぜ、オレだけが」。遅咲きの初年度産駒。2014年マイルCS覇者、ダノンシャーク 2023年11月17日 ディープインパクト。 自身が競走馬としてデビューした2004年から産駒最終世代オーギュストロダンの活躍まで、その名を競馬メディアで目にしない機会はない。正真正銘のスーパーホース、英雄は死してなお、その名を歴史に刻み続ける。 そこで問題をひとつ。 ディープインパクト産駒は2023年11月12日現在、JRAのGⅠを72勝し... 勝木 淳
「名馬」を語る クラシックではキタサンブラック、ドゥラメンテらと対峙。香港で初の栄冠を手にした不屈の名馬、サトノクラウン 2023年11月16日 2015年クラシック世代。 今になって振り返れば、ドゥラメンテとキタサンブラックという2頭のスターホースが立ち並ぶ世代ということになるだろう。事実、この2頭が三冠を分け合い、その後ドゥラメンテがターフを去った後も、キタサンブラックが古馬戦線の主役として──そして日本屈指のスターホースとして、競馬界を牽引していった。 と... 小早川 涼風
「名馬」を語る 燃えさかれ、この美しき想いよ〜女帝の娘・アドマイヤグルーヴ〜 2023年11月12日 悔しさは、時に、奥底に眠る才能を爆発させる。それは、人間に限らず、馬にも言えるのかもしれない。 あの"女帝"の娘として、デビュー前から大いに期待されていた牝馬がいた。しかしデビューすると、同期のライバルが牝馬三冠を達成、悔し涙を呑んだ。だがその涙は、決して無駄ではなかった──。 その牝馬の名は、アドマイヤグルーヴ。"グ... シラユキ
「名馬」を語る ファレノプシス - 二冠牝馬の復活、そして架空の名馬の"母"へ。 2023年11月11日 1.名馬の「母」ファレノプシス 私がファレノプシスという馬の名を認識したのは、ある「名馬」の「偉大なる母」としてである。このように書くと、「姉」の誤字ではないかと訝る競馬ファンが殆どだろう。ファレノプシスはダービー馬キズナの半姉としても有名である一方で、母としては重賞馬を出しているわけでもないからだ。しかし、「母」で間... 縁記台