「名馬」を語る あと一歩への希望。ジャスティンパレスという名馬 2026年10月31日 ジャスティンパレスが現役生活の終盤を迎えたころ、私は「次こそ来る」と宣言してジャスティンパレスから購入しては、馬券を外していた。そんな私を見かねた兄が、こう言った。 「ジャスティンパレスは強いよ。毎回いい脚を使う。でも、レースの決着がついてから突っ込んでくるから間に合わんやん。いつも期待だけさせる馬」 私は兄の語彙力の... ゆもと さとこ
「名馬」を語る 「名体不離」その名の証明 - タイトルホルダー 2026年10月24日 1.受け継がれる血統 2026年6月21日、『ウマ娘 プリティーダービー』の7thイベント東京公演のDAY2にて、新たなウマ娘として「タイトルホルダー」がお披露目となった。アドマイヤグルーヴ役の鈴木日菜さん、ドゥラメンテ役の秋奈さんによる「Everlasting BEATS」のパフォーマンスと共に発表されたタイトルホル... 縁記台
「名馬」を語る 2013年菊花賞の直線から始まった、エピファネイアの「もしも」 2026年10月21日 クラシック牡馬三冠の掉尾を飾る菊花賞。 私は京都競馬場3コーナーの坂を2度上り下りする、あの独特の「巡礼のような」レースが昔から好きだ。 TTGの最初の対決で、テンポイントを破ったグリーングラス。JRA初の芦毛馬によるクラシック制覇を菊花賞で成し遂げたプレストウコウ。シンザン産駒初の菊花賞馬ミナガワマンナ…。関西在住だ... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る フィロステファニ - エーゲ海の美しき蜃気楼 2026年10月18日 フィロステファニ。それは、ギリシャのサントリーニ島にある街である。サントリーニは、エーゲ海に浮かぶ火山島群である。中心となるティーラ島を含む5つの島がカルデラを囲み、本島ティーラ島にあるフィロステファニにはカルデラ湾を望む断崖の上に白亜の街並みが連なる。美しい夜景のスポットとしても有名だ。 かつて、紀元前17世紀ごろに... ポグリエル
「名馬」を語る スイープトウショウ〜わがまま王女様が駆け上がる、グランプリの階段〜 2026年10月16日 かつてエンドスウィープという種牡馬がいた。アメリカの名種牡馬、フォーティナイナーの直仔で、自身はアメリカとカナダで重賞を2つ勝っている。引退後はアメリカで種牡馬になったのちに、日本とオーストラリアでシャトル種牡馬となった。 アメリカ産の日本馬にダートの短距離で活躍したサウスヴィグラスなどがおり、日本で供用された期間の産... 高橋薫
「名馬」を語る ライバルたちを超えて行け! - エアグルーヴの華麗な戦績を辿る 2026年10月10日 ■その名はエアグルーヴ 1995年7月8日、晴天の札幌競馬場にて、1頭の牝馬がデビューを迎えた。その名はエアグルーヴ。 父は凱旋門賞の勝ち馬で、日本に輸入された初年度の産駒から日本ダービー馬のウイニングチケットと牝馬春二冠のベガを出して勢いに乗るトニービン。母は83年のオークスを制しているダイナカールという良血だ。社台... 高橋薫
「名馬」を語る そして、奇跡は駆け抜けた - ケイエスミラクルの軌跡 2026年10月9日 人生、どうも上手くいかない。雨は止まない。おまけにいつも、いつも向かい風。太陽は人々を平等に照らす、というけれど。私は靄に包まれるばかり。陽光は、ここまで届かない。雨に濡れた指先はずっと冷たい。誰にも見つけてもらえず、認められない。自分はなんにもできない。 長く生きていくほどそう感じる。 奇跡なんて起こりっこない。 そ... ふわふわ
「名馬」を語る サリオスの大きな夢、大きな希望 2026年10月7日 出会いのきっかけは都内のバー 「サリオス」という馬名を初めて耳にしたのは同馬がデビューする3か月ほど前、2019年の3月だった。当時、都内に「ギャン中が集まるバー」(オーナー談)が存在していたが、たまたまそこで横に座った私と同年代の男性が見たこともないガラス細工の記念品をテーブル上に飾っていた。どうやら一口馬主で命名す... ムラマシ
「名馬」を語る 「鹿毛の妹」が刻んだ時間 - ママコチャ、別れの日に寄せて 2026年10月3日 「7歳になってもがんばっている馬って、情が移るんだよな。ましてや、メインレースだけ出てくるオープン馬たちは、友達みたいなもんだわ」 英さんは、いつもそう言いながら、メインレースでは迷いなく高齢馬の単勝を買う。7歳になってもメインレースに顔を出す馬たちは、彼にとって午後の競馬場でたまに会う「同世代の競馬仲間」のような存在... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 駆け続けた時間の先で - マカヒキ 2026年10月3日 あの年のダービーのことを、今もよく覚えている。 直線。エアスピネルをサトノダイヤモンドがねじ伏せる。その外からディーマジェスティ、馬群を割ってリオンディーズ。そして激闘の真ん中を切り裂き、一頭の鹿毛馬が弾けるように飛び出した。 勝者、マカヒキ。勝ち時計2分24秒0、上がり33.3秒。新緑の府中で放たれた極上の末脚に、眩... norauma