2016年7月1日。ファレノプシスの訃報が届いた。 その報らせを受けた時、私は少し息をのんだ。 21歳。大往生である。胡蝶蘭(ファレノプシス)と名付けられた馬は、長く可憐に咲き誇った。 「幸せが飛んでくる」という花言葉を持つファレノプシスは、丈夫で生命力が強く世話しやすい事から、新たな門出を祝う贈答花としても有名である...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
3回に渡り「サラブレッドは空を飛ぶ」のタイトルで、障害レースについて寄稿させて戴いた。今回はその結びとして、障害レースや障害馬たちと、私たちファンの関係について綴りたい。 ファンはなぜ、障害レースに、障害馬たちに強く惹かれるのか。そんな事をふと考えた。 華麗な飛越、障害へ向かってゆく力強さ、障害を見据える凜とした眼差し...
ドゥラメンテの荒々しく、はっきりと刻まれた競走馬生~第2の馬生へ その馬は、観衆にはっきりとその名を印象付けた。日本競馬史上23頭目の二冠馬、ドゥラメンテ。セントポーリア賞での5馬身差圧勝劇、並み居るディープインパクト産駒たちを超える切れ味で差し切った皐月賞、父キングカメハメハを超えた圧巻のダービーレコードと、勝利の数...
初めましテイエムプリキュア! 仙台でお笑い芸人として活動しております「みちて」と申します。 今回からウマフリさんのブログに珍馬名コラムを書かせて頂けることになりました。 どうかお手柔らかに、お願いいタイセイマスタング! みちてが取り上げる「珍名馬」とはなにか 日本の馬名登録は、ばんえいを除き公益財団法人ジャパン・スタッ...
第一回 競馬場への道のりを楽しもう 薄汚れた競馬場にはタバコの臭い。馬券を握りしめたおじさんたちの怒号が響く――。 競馬のイメージを尋ねるとそんな回答が返ってくることがあります。その度にわたしは「この人を競馬場に連れていきたい」と思い、実際その何人かは連れていきました。そして、競馬場を初体験した人たちは皆、声を揃えてこ...
2015年・東京ハイジャンプの5号障害。一瞬にして、目を奪われた。一瞬にして、その飛越の虜になった。 その馬のゼッケンに書かれた名前は「サナシオン」。 「飛越に華がある」 それが彼に対する第一印象だった。 そのまま軽快な飛びを魅せての逃げ切り勝ち。やっぱり、飛越に華がある。 飛越の上手い障害馬。それは騎乗者の技術、管理...
さて、初心者が地方競馬の魅力を紹介する短期連載も、後編となりました。前編では各地方競馬場の特色、多様な馬券について述べました。これらの環境に、女性騎手招待をはじめとする地方間での交流・騎手招待レースや、好きなレース名をつけられる個人協賛などの企画も加わり、日々、地方競馬は魅力を増しています。 では、なぜ地方競馬は独自路...
中山競馬場の大障害コース。 そこは日本の障害競走馬、騎手、陣営にとっての晴れ舞台。 全人馬が大竹柵・大生垣を無事飛越するたびに沸き起こる、暖かい拍手。胸が熱くなる数々の名勝負が生まれた、栄光の華舞台。 その大障害コースは、年に2度しか使用されない。それは暮れの「中山大障害」と、春の「中山グランドジャンプ」の、春秋・障害...
皆さんは、東海ダービー(SPⅠ)をご存知でしょうか?名古屋競馬場で開催される、東海地区・北陸地区の3歳No.1を決める戦いです。地方の小さな競馬場であっても、ダービーというのは特別なレース。それは関係者だけでなく、我々ファンにとっても同じことです。その思いの一端は歴代の優勝馬や優勝騎手、調教師を見て頂ければお分かりにな...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]ニュースター誕生! 見惚れるほどの圧勝劇~2024年・朝日杯フューチュリティステークス~
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[重賞回顧]世界を完封! 主役はやはり日本総大将~2024年・ジャパンカップ~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
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[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~