「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

1月23日(土)

中山4R メイクデビュー中山・ダート1,200m・1:14.5

ハイオプターレ

牡馬(1番人気)
父:ヘニーヒューズ
母:ピサノバーキン
母父:サンデーサイレンス
生産牧場:千代田牧場(新ひだか町)
所属:高木登厩舎(美浦)
鞍上:大野拓弥騎手

雨降る中山のダートコースで1番人気に応え新馬勝ちを果たしました。
位置取りの問題もあり4コーナーを回った段階では大外に振られ、ラスト200mの段階でも届くとは思えない位置にいましたが、そこから素晴らしい末脚を披露しました。

父ヘニーヒューズ×母父サンデーサイレンスの組み合わせはあまりイメージが浮かばない人も多いかもしれませんが、現在オープンクラスで頑張っているサトノギャロス等がいます。
今日の走りを見ると広いコースでも末脚は活きるでしょうし、距離の延長も問題ないでしょう。

中山6R メイクデビュー中山・ダート1,800m・2:00.0

オセアジャスティス

牡馬(1番人気)
父:マクフィ
母:グラシエトウショウ
母父:クロフネ
生産牧場:土田和男(新ひだか町)
所属:加藤征弘厩舎(美浦)
鞍上:C.ルメール騎手

降り続く雨のなか、いよいよ馬場は稍重へ。
前半1000mを67.7秒という超スローペースへ落としたオセアジャスティスが逃げ切りました。
1頭になってしまうとフワフワしてしまう面もある様で、あえて常に後ろに馬がいる事を教え続けたC.ルメール騎手のファインプレーが光りました。

父マクフィ×母父クロフネとなるとムキムキの筋肉馬を想像される方もいらっしゃるかと思います。父マクフィは現役時代に英国2000ギニー、そしてタイキシャトルでお馴染みのジャック・ル・マロワ賞の勝ち馬。この配合からはすでに函館2歳S2着、全日本2歳優駿3着馬のルーチェドーロが輩出されています。

中京3R メイクデビュー中京(牝馬限定)・ダート1,800m・1:56.4

メイショウクシナダ

牝馬(2番人気)
父:アイルハヴアナザー
母:メイショウワカツキ
母父:マンハッタンカフェ
生産牧場:富田牧場(浦河町)
所属:南井克巳厩舎(栗東)
鞍上:和田竜二騎手

メイショウワカツキから、また楽しみな馬が登場しました。メイショウクシナダの新馬勝ちです。
全兄メイショウワザシ、メイショウテンダンはそれぞれダートの1,800mと1,700mで活躍し、ワザシは2020年チャンピオンズCにも出走しています。

今日のレースはスタートも速く、直線に入ってからは一人旅でした。
控える競馬をした際に再考は必要かと思いますが、全兄同様に適鞍はこの前後かと思いますので、次走以降も目は離せない1頭です。

1月24日(日)

中山6R メイクデビュー中山・芝2,000m・2:08.8

カレンレベンティス

牡馬(3番人気)
父:エピファネイア
母:ラントゥザリード
母父:タニノギムレット
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:国枝栄厩舎(美浦)
鞍上:戸崎圭太騎手

関東は雪こそ積もらなかったものの馬場は不良。異質の競馬となりました。
父エピファネイア×母父タニノギムレット、ご存じ「サンデーサイレンスの奇跡の血量」の他にこの組み合わせはRoberto、Hail to Reason、Northern Dancer、と様々なクロスが走る事になります。2018年産はこのカレンレベンティスと新馬勝ちの後、アルテミスS3着、フェアリーSを1番人気4着のテンハッピーローズの2頭。これから、この配合の組み合わせは覚えておいて損は無さそうです。

今日のレースぶりは先にも書いた通り、異質な競馬となり参考外。
能力判定は次走以降になりますが、この様な競馬が出来る事が分かった事は好材料でしょう。

中京3R メイクデビュー中京・ダート1,200m・1:13.1

ウルトラソニック

牡馬(1番人気)
父:ドゥラメンテ
母:パールブロッサム
母父:アドマイヤドン
生産牧場:ハシモトファーム(新冠町)
所属:中尾秀正厩舎(栗東)
鞍上:森裕太朗騎手

中京も不良馬場。まるで田んぼの様な馬場をウルトラソニックが最後まで脚色衰えず制しました。
母父アドマイヤドンと父ドゥラメンテ、それぞれの良さがあらわれた走りでした。

スタート後にはしっかりとスピード良くポジション取りをしていましたし、次走以降でも是非注目したい走りをしていたと思います。

中京6R メイクデビュー中京・芝1,600m・1:37.0

ジャスティンカフェ

牡馬(2番人気)
父:エピファネイア
母:カジノブギ
母父:ワークフォース
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:安田翔伍厩舎(栗東)
鞍上:北村友一騎手

不良馬場の中、馬場の悪い所でも一切怯むことなく素晴らしい脚を長く使いました。非常に強い競馬をしたと思います。
祖母は桜花賞、オークスへ出走したギミーシェルターです。

レースぶりはスタートもしっかり出ていましたし、馬場が重くても大丈夫な事が今日で分かりました。
次走以降で良馬場で父エピファネイアの血が強く出るか、母父ワークフォースの血が強く出るか要注目の1頭です。

小倉5R メイクデビュー小倉・芝1,800m・1:53.0

ルージュアリュール

牝馬(5番人気)
父:ディープインパクト
母:ジョリージョコンド
母父:Marju
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:松永幹夫厩舎(栗東)
鞍上:浜中俊騎手

驚きの新馬勝ちです。
個人的にも、東京サラブレッドクラブのカタログを見た段階から最も高く評価していた1頭でした。

しかしながらフレグモーネにより出走取消、レース前輸送、わずか420kgでまだまだ非力な馬体で重馬場、そして大外枠。正直申し上げて、何一つプラス材料が無いにも関わらず新馬勝ちを果たしました。

全兄達はいかにも良血馬という走りをしながら、あと一歩弾け切らなったイメージですが、これだけの不利を跳ね返して新馬勝ちを果たしたルージュアリュール。
次走での走りが楽しみでなりません。

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