「road to the future」未来へ続く道。
このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか？
6月13日（土）
東京5R メイクデビュー東京・芝1,400m・1:26.8
ノックオンウッド
牡馬（1番人気）
父：Frankel
母：トゥアーニー
母父：Country Reel
生産牧場：タイヘイ牧場（新ひだか町）
所属：堀宣行厩舎（美浦）
鞍上：D.レーン騎手
若駒にとって不良馬場の厳しいコンディションの中、センス良く先行策。
最後はしっかり逃げ馬を交わしたうえで、3着以下には4馬身差をつけての快勝でした。
母は仏国GⅢの勝ち馬で父Frankelという良血馬。
今度は良馬場の府中で改めて見てみたい一頭です。
阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,200m・1:10.8
ヨカヨカ
牝馬（2番人気）
父：スクワートルスクワート
母：ハニーダンサー
母父：Danehill Dancer
生産牧場：本田土寿 氏（熊本県熊本市）
所属：谷潔厩舎（栗東）
鞍上：福永祐一騎手
稍重で行われるコンディションのなか、熊本県産馬「ヨカヨカ」が九州産限定新馬戦以外で歴史的勝利を記録しました。
レース内容は、直線に入りムチをほぼ使うことなく相手を競り落とす非常に強い内容でした。
この後は小倉シリーズに凱旋との事ですが、フェニックス賞、ひまわり賞、小倉2歳Sどこに向かっても注目の存在です。
なお、ヨカヨカは［今週の新馬］の特集の1頭でした！
函館5R メイクデビュー函館・芝1,000m・0:57.6
リンゴアメ
牝馬（1番人気）
父：マツリダゴッホ
母：マイネデセール
母父：マイネルラヴ
生産牧場：ビッグレッドファーム（新冠町）
所属：菊川正達厩舎（美浦）
鞍上：丹内祐次騎手
函館競馬場の1,000mの2歳レコードは1979年のハギノトップレディの「0:57.2」
平成から令和において函館競馬場で行われた2歳戦での芝1,000mのレースは延べ143回で最高タイムは「0:57.4」
リンゴアメの勝ちタイムは期間内では6位の好タイムになります。
直線で物見をしたり、ゴール板に驚いて入線後に大きく外によれるなど若さ溢れるレース内容の中でこのタイムですから、次走以降も注目したい存在です。
函館6R メイクデビュー函館（牝馬限定）・芝1,200m・1:09.6
ラヴケリー
牝馬（1番人気）
父：カレンブラックヒル
母：ダームドゥラック
母父：シンボリクリスエス
生産牧場：オリエント牧場（新冠町）
所属：高柳大輔厩舎（栗東）
鞍上：☆団野大成騎手
1番人気に応えて3馬身差の快勝でした。
スタートではやや後手となりますが、そこからダッシュをつけるとスピードの違いで先頭を奪い、そのまま逃げ切り勝ちでした。
なお母ダームドゥラックは函館シリーズでデビューし、新馬戦→ラベンダー賞と連勝を飾っています。
6月14日（日）
東京5R メイクデビュー東京・芝1,800m・1:52.6
ユーバーレーベン
牝馬（4番人気）
父：ゴールドシップ
母：マイネテレジア
母父：ロージズインメイ
生産牧場：ビッグレッドファーム（新冠町）
所属：手塚貴久厩舎（美浦）
鞍上：戸崎圭太騎手
土曜日に引き続き、不良馬場の中で道悪適性が試される一戦でした。
この馬の持つスピードに関しては次走以降に改めて再考したいと思います。
ただ、直線でしぶとく伸びて競り勝った内容は評価できるでしょう。
半兄は2018スプリングS3着で4勝をあげているマイネルファンロンです。
阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,600m・1:37.1
フラーズダルム
牝馬（4番人気）
父：キズナ
母：クーデグレイス
母父：ホワイトマズル
生産牧場：ノーザンファーム（安平町）
所属：松永昌博厩舎（栗東）
鞍上：福永祐一騎手
母は秋華賞4着馬。産駒はこれで5頭中4頭目の新馬戦での勝ち上がりになりました。
道中は2番手につけ直線に入ると危なげなく抜け出し、後続に4馬身差をつける完勝劇。
センスのある走りで次走も期待十分です。
函館5R メイクデビュー函館・芝1,200m・1:10.2
リメス
牡馬（6番人気）
父：カレンブラックヒル
母：ケイティマイヒメ
母父：コロナドズクエスト
生産牧場：桑田牧場（浦河町）
所属：松永幹夫厩舎（栗東）
鞍上：松田大作騎手
ハナを主張したリメスがそのまま押し切り、新馬勝ちを果たしました。
決して楽逃げとなったわけではなく、終始後ろからつつかれる展開の中で逃げ切ったのですから、我慢強さが伺えます。
函館は、土日ともにカレンビラックヒル産駒の勝ち上がりとなりました。
