「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

7月4日(土)

阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,400m・1:24.6

ジャカランダレーン

牝馬(1番人気)
父:ラブリーデイ
母:ウリウリ
母父:ディープインパクト
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:中内田充正厩舎(栗東)
鞍上:福永祐一騎手

父、母に加え父母の両親まで全て金子真人オーナーという、まるでゲームの様な血統表のジャカランダレーンが新馬勝ち。さらには新種牡馬ラブリーディにJRA初勝利をプレゼントです。
重馬場を苦にすることなくセンス良く先行し後続を完封した姿からは、先々上位クラスで戦えるのではと期待感が高まります。

福島6R メイクデビュー福島・ダート1,200m・1:11.9

デュアリスト

牡馬(1番人気)
父:ミッキーアイル
母:デュアルストーリー
母父:End Sweep
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:安田隆行厩舎(栗東)
鞍上:北村友一騎手

母デュアルストーリーの産駒は、これで10頭連続で新馬戦で掲示板確保。この安定感には驚くばかりです。
ここまでのミッキーアイル産駒は不良馬場で結果をだしていましたし、この馬もパワー型にでています。
レース内容は、前にいった2頭が最後まで競り合う競馬でしたが、精神力も試されるゴール前でしっかりと結果をだしてくれました。現状はダートの短距離向きかと思いますが、調教を積むことでマイル戦までは十分に戦えるでしょう。

福島5R メイクデビュー福島・芝1,200m・1:10.2

バイシクリキック

牡馬(4番人気)
父:ディープブリランテ
母:トリプルアクト
母父:Theatrical
生産牧場:パカパカファーム(新冠町)
所属:栗田徹厩舎(美浦)
鞍上:菅原明良騎手

しっかりした逃げ脚で新馬戦を制しました。
スタート良く先手を奪い、最後まで真面目に走り切った事は評価できます。
まだまだこれから成長してくるタイプだと思いますが、今回の馬場をこなせたように、どんな状況でも走れそうなことは大きな武器になると思います。

福島6R メイクデビュー福島・ダート1,150m・1:08.5

ミスズグランドオー

牡馬(2番人気)
父:サウスヴィグラス
母:スズカシャンティー
母父:Giant's Causeway
生産牧場:グランド牧場(新ひだか町)
所属:伊藤圭三厩舎(美浦)
鞍上:田辺裕信騎手

7馬身差の圧勝で、ド派手な新馬勝ちを果たしました。
独走状態での走りでありながら、タイムは2歳レコードタイの好タイムです。
全兄シベリウスもダートで4勝をあげていますし、初戦から才能の一片を披露してくれました。
今後もダート短距離路線では覚えておかなければならない存在です。

函館5R メイクデビュー函館・芝1,200m・1:11.3

プロトサマニ

牝馬(5番人気)
父:ジョーカプチーノ
母:ニンフェッタ
母父:タイキシャトル
生産牧場:林時春さん(様似町)
所属:浅野洋一郎厩舎(美浦)
鞍上:団野大成騎手

調教では「まだまだ良くなるのは先かな?」と感じていたプロトサマニが、3頭の叩きあいを制して新馬勝ちです。
典型的な、実践で駆けるタイプでした。
最後まで抜かせなかった勝負根性は評価できますし、現状としては今後も芝の短距離向きとしてレースに使われていくのではないでしょうか。


7月5日(日)

阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,600m・1:36.4

ステラヴェローチェ

牝馬(2番人気)
父:バゴ
母:オーマイベイビー
母父:ディープインパクト
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
鞍上:川田将雅騎手

バゴの評判馬ステラヴェローチェが先行し、そのまま押し切りました。
外傷性鼻出血でデビューが遅れましたが、もともと素晴らしい動きを披露していましたし、今後も期待できそうです。バゴ産駒の牝馬と言えば宝塚記念を制したクロノジェネシスが一番最初に思い浮かぶ通り、2,000m位までは十分に守備範囲になるのではないでしょうか。須貝調教師の手腕に注目です。

福島5R メイクデビュー福島・芝1,800m・1:51.2

タウゼントシェーン

牝馬(2番人気)
父:ディープインパクト
母:ターフローズ
母父:Big Shuffle
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
鞍上:戸崎圭太騎手

注目の新馬戦は、素晴らしい切れ味でタウゼントシェーンが制しました。
3コーナーで外に持ち出し、ギアが入ると一気の脚を披露。
兄にスプリングSと阪神カップの勝ち馬のロサギガンティアや、阪神カップ3着でJRA7勝のスターオブペルシャがいる血統です。1,600mの桜花賞や2,000mの秋華賞で期待したい一頭が現れました。

福島6R メイクデビュー福島・芝1,200m・1:11.8

マルス

牡馬(7番人気)
父:リオンディーズ
母:モンテドーター
母父:ブライアンズタイム
生産牧場:石郷岡五月さん(新冠町)
所属:岩戸孝樹厩舎(美浦)
鞍上:木幡巧也騎手

7番人気のマルスが逃げ切り、父リオンディーズ産駒の初勝利をあげました。
スタートセンス良く先行すると、そのまま後続の追い上げをしっかりと凌ぎきってくれました。
走りを見るとマイルくらいまでは十分に守備範囲でしょうし、今回、福島の重い馬場で勝ち切った経験も、今後の飛躍に一役買いそうです。

函館5R メイクデビュー函館・芝1,800m・1:52.4

アランデル

牡馬(2番人気)
父:ハービンジャー
母:ガラディーナ
母父:サンデーサイレンス
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:大竹正博厩舎(美浦)
鞍上:池添謙一騎手

少頭数の新馬戦になりましたが、しっかりと我慢をして有力馬を競り落とす、中身の濃い競馬でアランデルが新馬勝ちです。今日は才能で勝った面が否めませんが、しっかりとトモに力がつけば先々楽しみなのではないでしょうか。
全兄ベストリゾートはホープフルS4着馬。2歳から4歳まで1勝ずつをあげた成長力のある馬でしたし、弟アランデルもこれから良くなっていくタイプではないでしょうか。


今週も事前に取り上げた注目馬の中から、結果を出してくれた新馬が複数でました!来週もぜひご注目下さい。

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