12月の開催がいよいよスタート。2020年産駒達の新馬戦もここまでで220戦を超えました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達を紹介していきたいと思います。

2022年12月04日(日)

中山4R ダ1800 晴・良 15頭

タイセイマンボ

牡馬
ホッコータルマエ×ロージーサンセット
母の父:キンシャサノキセキ
所属:栗東)高野友和厩舎
生産:カミイスタット
鞍上:T.マーカンド騎手
542㎏ 1番人気 1枠1番

T.マーカンド騎手が新馬戦2勝目を挙げました。

最内から好スタートを切ったタイセイマンボは行き脚もスムーズについて、逃げた3番シンキングファーザの後ろで折り合いレースを進めます。
4番手辺りで直線に入ると、T.マーカンド騎手の追い出しにしっかり反応して力強く脚を伸ばし、粘っていたトロピカルタウンを1と1/4馬身抑えて1番人気に応えました。

勝ち時計は1分56秒3。
この世代が3世代目となるホッコータルマエ産駒はこれで今年の新馬戦4頭目の新馬戦勝ち馬誕生となりましたが、このタイセイマンボを含めて4頭中3頭が490㎏以上の大型馬となっています。

中山5R 芝2000 晴・良 14頭

ディヴァージオン

牝馬
サトノダイヤモンド×スコアズビー
母の父:Rock of Gibraltar
所属:栗東)藤岡健一厩舎
生産:猿倉牧場
鞍上:M.デムーロ騎手
420㎏ 1番人気 8枠14番

重賞勝ち馬の半弟半妹が3頭も顔を揃えた中山5Rでしたが、その3頭を抑えて1番人気に推されたデイヴァージオンが人気に応える結果となりました。

大外からのスタートとなりましたが、抜群のタイミングでゲートを出て勢いそのままに前へいきましたディヴァージオン。
先行集団の外側で折り合いレースを進めます。
6番手辺りで最終コーナーに入ると、回りながら少しずつポジションをあげ、3-4番手で直線に。
長くはありませんが急坂が有名な中山の直線を最後まで逞しく走り抜き、追い上げてきたホウオウバーナードをアタマ差で抑えて新馬戦勝ちを決めました。

勝ち時計は2分05秒0。
生産の猿倉牧場はこれが今年の新馬戦嬉しい初勝利となりました。

中京5R 芝2000 晴・良 9頭

ワンダイレクト

牡馬
ハービンジャー×ワントゥワン
母の父:ディープインパクト
所属:栗東)藤岡健一厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:C.ルメール騎手
444㎏ 3番人気 1枠1番

ディープインパクトのラストクロップ世代メズマライジングが1番人気、2019年JRA最優秀2歳牝馬レシステンシアや重賞1勝馬グラティアスの半弟ジャスティンボルトが2番人気に推された新馬戦。

勝利を挙げたのはその2頭に次ぐ3番人気となっていたハービンジャー産駒ワンダイレクトでした。

最内から悪くないスタートを切ったワンダイレクトでしたが、積極的に二の脚を利かせることはなく序盤は後方から。
後方3-4番手辺りで折り合います。
そのまま内で我慢し最終コーナーを回り直線に入ると、馬3頭分ほど外へ出されて進路を確保してラストスパート。
メズマライジング、トリオンファルマンとの競り合いをクビ差で制し、新馬勝ちを決めました。

勝ち時計は2分02秒5。
鞍上C.ルメール騎手も「追い切りから良くて自信がありました、いい反応・いい脚で抜けてくれました」と高評価で、来年以降の活躍に注目の1頭となるかもしれません。

阪神5R 芝1800 曇・良 14頭

トンジンチ

牝馬
ドゥラメンテ×ワイドサファイア
母の父:アグネスタキオン
所属:栗東)藤原英昭厩舎
生産:フジワラファーム
鞍上:藤岡佑介騎手
464㎏ 3番人気 4枠5番

重賞2勝馬ワイドファラオの半妹トンジンチがデビュー戦を勝利で飾りました。

見事なスタートを切ったトンジンチは、行き脚もしっかりついて早々に単騎逃げの体勢に。
道中マイペースに進め、上りも2位で34.4、2着ランヴァルに4馬身差をつける逃げ切り勝ち。

勝ち時計は1分47秒6でした。

今年の新馬戦は7月以来の3勝目となった藤岡佑介騎手は、追ってからギアが上がりにくいところがあると課題を口にしつつも「良い内容でした」と高評価。
次走以降の活躍と成長に期待の内容でした。

阪神6R ダ1400 曇・稍重 12頭

インヒズアイズ

牝馬
Race Day×Lee Ann W
母の父:Mr.Greeley
所属:栗東)矢作芳人厩舎
生産:Kings and Queens Farm
鞍上:坂井瑠星騎手
468㎏ 2番人気 1枠1番

アメリカで重賞を勝っているRace Day産駒がJRA初勝利です。

1枠1番から好スタートを切ったインヒズアイズはリズム良くスピードに乗って積極的に前へ。
先頭でレースを引っ張っていきます。
最終コーナーでメイショウピースに迫られながらも直線に入ると衰えない脚色で競り落とし、食らいついてきた2着バトゥーキに1と1/4馬身差をつける完勝、上がり37.6も最速タイでした。

勝ち時計は1分25秒6。
江馬由将オーナーは今年の新馬戦嬉しい初勝利となりました。


以上、今週日曜開催のメイクデビュー勝ち馬5頭を見ていきました。

この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、また今週の新馬戦ではどのような仔達が登場してくるのか、土日のレースを楽しみに待ちたいと思います。

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