1２月の開催も2週目。2020年産駒達の新馬戦もここまでで230戦を超えました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達を紹介していきたいと思います。
2022年12月11日(日）
阪神４R ダ1800 晴・良 9頭
ペプチドソレイユ
牡馬
コパノリッキー×ペプチドヴィーナス
母の父：ワークフォース
所属：栗東）武英智厩舎
生産：ファーミングヤナキタ
鞍上：横山和生騎手
496㎏ 1番人気 4枠4番
この世代が2代目となりますコパノリッキー産駒が、今年の新馬戦初勝利を挙げました。
悪くないスタートを切りましたが周りの出足が更に良く、一度は後方に下がったペプチドソレイユ。
そのまま行くかと思われましたがグッと二の脚を利かせ前へ。4番手で折り合いレースに入ります。
最終コーナーを回り、直線に入ると外目に進路をとろうとしますが、先行していたドナスウェットとヘイチャンプが並んで壁になってしまいます。
残り200ｍ手前、ここで逃げていたグレイスオブゴットが下がってきた内ラチ沿いに進路を見い出すと、そのスペースを突いて一気に加速。
最後まで脚を伸ばし、2着馬ドナスウェットを綺麗に1馬身差し切ったところでゴールを迎え、1番人気に応えました。
勝ち時計は1分58秒1。
砂を被せ、内から抜き色々な経験をさせられたと横山和生騎手も納得の様子。
沼川オーナー、生産のファーミングヤナキタにとっても今年の新馬戦初勝利となり、次走へ向けて期待が高まる結果となりました。
中山５R 芝1800 晴・良 16頭
ラテラルシンキング
牡馬
ハービンジャー×サプルマインド
母の父：ディープインパクト
所属：美浦）黒岩陽一厩舎
生産：社台ファーム
鞍上：永野猛蔵騎手
428㎏ 7番人気 2枠4番
内枠から好スタートを切ったラテラルシンキングは、二の脚もしっかりついてスムーズにスピードに乗って先頭へ。
軽快に逃げていきます。
最終コーナーを回り直線に入っても手応えは充分で殆ど差を詰めさせず、2着ラファドゥラに1と1/4馬身差をつける逃げ切り勝ちとなりました。
勝ち時計は1分51秒1。
調教段階からスタートが良く作戦通りだったとのことですが、まだ体力が足りず緩さから もたれるところもあると言うことで今後は急がずゆっくり育てていく方針だそうです。
社台RH所属馬の今年の新馬戦勝利は16頭目。
12月15日時点で2位のサンデーR、シルクHCの10頭に大きく差をつけての最多となっていて、クラブの好調を伺わせます。
中京５R ダ1400 晴・良 12頭
アステロイドメア
牝馬
キズナ×アサクラ
母の父：クロフネ
所属：美浦）武市康男厩舎
生産：スマイルファーム
鞍上：横山琉人騎手
476㎏ 6番人気 5枠6番
現役時代海外で芝ダート両方のG1を勝っているティロレスカを母に持つ期待馬サンライズプライドが1.8倍のダントツ1番人気に推された新馬戦。
好走を見せましたが、ゴール前で6番人気の伏兵が勝利をもぎ取っていきました。
ゲートの出はそれほど遅くなかったアステロイドメアでしたが、二の脚がなかなかつかず序盤は後ろから。
後方4番手でレースを進めます。
直線に入った時点で後方5番手。先頭とは大きく差が開いていましたが、ここから魅せます。
37.5秒と、二番目に早かった馬より1.3秒も早い上がりを記録した末脚でどんどん前のライバルたちを抜いていき、勝ち上がり目前となっていたサンライズプライドをクビ差差し切ってゴール。
勝ち時計は1分26秒8。
荒井元明オーナーと生産のスマイルファームに今年の新馬戦初勝利を届ける快走でした。
阪神５R 芝1600 晴・良 14頭
アルーリングビュー
牝馬
イスラボニータ×アルーリングライフ
母の父：フレンチデピュティ
所属：栗東）吉村圭司厩舎
生産：白老ファーム
鞍上：M.デムーロ騎手
470㎏ 1番人気 4枠6番
この週最後の新馬戦。
1番人気に推されたアルーリングビューはまずまずのスタートから二の脚を利かせてポジションを確保。
5－6番手でレースを進めます。
外目を回りながら直線に入るとそこから進出を開始。
残り200ｍを切ったところで内で抜け出していたカリーナベローチェを捉えると、そのまま差し切って1と3/4馬身差をつけました。
勝ち時計は1分36秒0。
鞍上M.デムーロ騎手も、本当に利口で運転していただけ、調教から良くてこのままなら負けないと思っていたと高評価。
好調社台RHからまた1頭、期待の看板候補が誕生しました。
以上、今週日曜開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を見ていきました。
この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、また今週の新馬戦ではどのような仔達が登場してくるのか、土日のレースを楽しみに待ちたいと思います。
