2019年10月2日、大井競馬場。
この日、交流重賞・東京盃(JpnⅡ)が行われた。
勝利したのは1番人気、コパノキッキング。
スムーズにスタートを切ると先頭に躍り出て、最後の直線では後続を全く寄せ付けずに、見事逃げ切り勝ち。
鞍上は、藤田菜七子騎手だった。
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JRA所属女性騎手で、重賞(ダートグレード競走)を制したのは、藤田菜七子騎手が初めてだ。
藤田菜七子騎手は、2016年3月3日に川崎競馬場でJRA女性騎手としてデビュー。
デビューから1309日目にして、重賞初制覇を成し遂げた。
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現在、JRA所属の女性騎手は藤田菜七子騎手だけ。
何かと話題となる藤田菜七子騎手だが、女性だからという理由だけで注目されているわけではない。
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特に2019年に入ってからの活躍は顕著で、フェブラリーステークスでGⅠ初騎乗も果たした。
そのときの騎乗馬は、コパノキッキング。
今回の東京盃と同じコンビでGⅠに挑んでいたのだ。
結果は5着と、掲示板に載る好成績を収めている。
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海外でも積極的に騎乗しており、8月にはシャーガーカップに参戦。
6月にはスウェーデンの国際女性騎手招待競走「ウィメンジョッキーワールドカップ」に出場し、逆転勝利で優勝という快挙を成し遂げた。
また、自身の持つ女性騎手JRA年間最多勝の記録を更新し続けており、2019年10月2日現在は年間30勝を達成。
3週連続で勝利を決めるなど、絶好調の藤田菜七子騎手は、まだまだこの数字を伸ばしていきそうな勢いだ。
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そんな中での、コパノキッキングとの東京盃での重賞初制覇。
今一番、波に乗っている騎手は藤田菜七子騎手ではないだろうか。
レース直後のTwitterのトレンドには「藤田菜七子」が上がるほど。
関係者もファンも、藤田菜七子騎手自身も。
待ちに待った、歓喜の瞬間。
デビュー1309日目の笑顔は、誰よりも輝いて、美しく、頼もしく見えた。
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写真:shin 1、かぼす、s.taka