巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。
実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。
そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。
日曜日のメインレースはユニコーンSです。
ラペルーズ
2月に行われたヒヤシンスSを勝ったラペルーズは父方の祖父がゼンノロブロイです。
ゼンノロブロイは種牡馬としてもオークス馬サンテミリオンを筆頭に多くの活躍馬を出しており、ラペルーズの父であるペルーサと言う馬はその中でもトップクラスのポテンシャルを誇っていました。
しかし、このペルーサには「スタートが下手」と言う弱点があり、G1になるとスタート出遅れ→直線凄い脚で追い込んでくるも届かないと言うのが常でした。
その「能力を持て余してる感」が多くの人の心を掴んだのか人気が高い馬で、長らくスランプが続いた後5年ぶりの勝利を挙げた札幌日経オープンでは多くの人が歓喜の声を上げました。
ラペルーズに話を戻すと前走こそ11着に大敗していますが、その前の1勝クラス条件戦とヒヤシンスSは強い勝ち方をしています。父ペルーサの果たせなかったG1制覇や祖父ゼンノロブロイの血を繋ぐことも夢ではないでしょう。ゼンノロブロイファンの方は注目してみてください。
ヴィゴーレ
今回が初めてのダート出走となる芦毛馬ヴィゴーレ。彼の母ヴァイセフラウの母方の祖父はタマモクロスです。
芦毛には「父、もしくは母少なくともいずれかが芦毛」という前提がありますが、ヴィゴーレの芦毛はタマモクロス→ラティール→ヴァイセフラウと受け継がれたものです。
ヴィゴーレの祖母ラティールは愛らしい芦毛の馬体と3コーナーから4コーナー抜群の手応えでまくってくるのに直線はどうにも伸びきれないと言うもどかしさから人気を博した馬。そのもどかしさは1998年のオークスとエリザベス女王杯、鳴海特別の映像を見れば伝わるのではないでしょうか。
ラティールの芦毛の美しい馬体は子供にも遺伝し、ヴァイセフラウはPOGを取り扱った書籍で「顔が小さく可愛い」と能力評価とあまり関係ないことが記載されていたことを覚えています。実際毛並みも美しく、間違いなく「美形」と言える馬だったと思います。
こうして受け継がれた芦毛の遺伝子はヴィゴーレにも受け継がれています。個人的には白毛馬ソダシと比べても、白さでは劣りますが愛らしさと言う意味では決して引けを取らないと思っています。
タマモクロスやオグリキャップ、メジロマックイーンから芦毛の魅力に取りつかれた方は是非応援してほしい一頭です。
ピンクカメハメハ
今年のサウジダービー(サウジアラビアロイヤルカップではありません!)を勝ったピンクカメハメハ。17歳上の姉にスイープトウショウがいます。
人間でも17歳差の兄弟はかなり珍しいと思うのですが、人間より寿命の短い馬の世界ではさらにレアケースなのではないでしょうか。実際ピンクカメハメハを産んだ時の母タバサトウショウの年齢は25歳。一般的に、馬の年齢を人間の年齢に直すとおよそ3~4倍になると言われているので、かなりの高齢出産だったと言う事がわかります。
「そんな高齢で産んだ子が強いことがあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、2013年のダービー馬キズナも母キャットクイルが20歳の時に産んだ子供です。キズナにも15歳上の姉に桜花賞などG1を3勝したファレノプシスがいるので良血に年齢は関係ないと言う事かもしれませんね。
スイープトウショウ推しの方は年の離れた弟くんに是非ご注目を!
その他の主なウマ娘関連馬
- ティアップリオン:父リオンディーズの母方の祖父がスペシャルウィーク
- サヴァ:祖母ダイワルージュの妹がダイワスカーレット
開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1325457827
・GooglePlay
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.cygames.umamusume
・DMM GAMES
https://dmg.umamusume.jp
© Cygames, Inc.