今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜今週の新馬戦(7/24,25)〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今週は合計3頭の新馬を紹介します。

日曜函館5R コスモルーテウス

日曜日の函館5Rに出走するコスモルーテウスは母の父がアグネスタキオンで、伯父にフジキセキがいます。

アグネスタキオンとフジキセキは共通点の多い馬です。どちらもサンデーサイレンス産駒で4戦4勝。短い期間の中で天才的な才能を発揮しましたが、どちらも志半ばで、競走馬にとって不治の病である屈腱炎を発症し引退に追い込まれています。また、競走馬として、完全燃焼できなかった無念を晴らすかのように2頭とも種牡馬として成功いる点も共通していると言えるでしょう。

「この2頭がもっと現役を長く続けていたら」と言うのは、競馬ファン誰しもが一度は考えるであろう「if」の世界線です。

フジキセキは、仮に春の二冠を取っていたとすると、秋には三冠最後の菊花賞をマヤノトップガンと戦う事になったでしょうし、その後はナリタブライアン、ヒシアマゾンと言った強豪が待ち受ける有馬記念に参戦したことも考えられます。

アグネスタキオンの方も、ウマ娘にも登場するマンハッタンカフェやジャングルポケット、クロフネと言った近年稀に見る逸材が揃っていた世代です。名勝負も数多く見られたでしょうし、秋には「世紀末覇王」テイエムオペラオーへの挑戦も期待されていました。

それらが実現しなかったのは凄く残念ではありますが、その分このコスモルーテウスには息の長い活躍を期待したいところです。

日曜5R ビップソリオ

コスモルーテウスと同じ函館5Rでデビューするビップソリオ。父の父がフジキセキで、祖母の兄にメジロライアンがいます。

フジキセキファンやメジロライアン推しの方にも当然注目してほしいのですが、私はこの馬の母父ナリタトップロードにも注目しています。

ナリタトップロードは1999年のクラシックをアドマイヤベガ、テイエムオペラオーとともに「3強」として牽引した競走馬。この年のクラシックは皐月賞をテイエムオペラオー、ダービーをアドマイヤベガ、菊花賞をナリタトップロードが制し、さながら「BNW」世代のような関係性でした。

古馬になってからはテイエムオペラオーに対しては苦しい競馬が続き、G1を勝利することは出来ませんでした。それでも阪神大賞典を連覇したり、天皇賞春で3年連続3着に入るなど息の長い活躍を見せました。鮮やかな栗毛の馬体は華もあり、当時はテイエムオペラオー、メイショウドトウをしのぐ人気を誇っていたように思います。

これだけの実績と人気があるナリタトップロードですが、まだウマ娘のキャラクターには入っていません。個人的にはナリタトップロードはテイエムオペラオー、メイショウドトウらとともに20世紀末の競馬を語るうえでは欠かせない馬ですし、同じ馬主さんのナリタタイシンやナリタブライアンが実装されていることから考えてもそう遠くない未来に「ウマ娘」に登場するのではないかと思っています。(と言うか、是非実装してください!)

いつか登場するその時のために「ウマ娘」ファンの方にも今からナリタトップロードのことを知っておいてほしいです。

日曜新潟5R メトセラ

「世界最古の巨木」から名がつけられたメトセラ。父は「キタちゃん」ことキタサンブラックです。

競走馬としては通算G1・7勝など華々しい活躍をしたキタサンブラックですが、種牡馬としては今年産駒がデビューしたてのまだまだこれから、ひよっこと言える存在です。そんなキタサンブラックにとって、今年デビューする産駒の活躍は今後の種牡馬人生を左右する大事な世代と言えます。

もし、今年デビューする産駒が活躍すれば「キタサンブラックの子供は走るぞ!」と生産界に印象付けられ、質・量ともに満足いくお嫁さん、繁殖牝馬が集まります。優秀な繁殖牝馬が集まれば、当然活躍馬を出す可能性も高くなります。

逆に、今年デビューする産駒がイマイチだと「あれ、キタサンブラック大したことないな。じゃあ他の種牡馬にするか!」と言う生産者が増えてきます。そうすると、繁殖牝馬の質、量ともに得ることが難しくなり、活躍馬を出す可能性は下がっていきます。

なので、種牡馬にとって「産駒デビュー年の成績」と言うのは非常に大事になってきます。

キタサンブラックの種牡馬としての命運を握る今年の2歳馬の中でも、日曜日にデビューするメトセラは指折りの良血馬。姉にキタサンブラックと同じG1・7勝(海外G1含む)を上げているジェンティルドンナがいます。

それだけに注目度も高くなってくるわけで、この馬の成績がキタサンブラックの種牡馬としての印象に直結すると言っても過言ではないかもしれません。キタサンブラック産駒を応援し続けたい方はこの馬の動向に注目してみましょう。

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