[小倉記念・関屋記念]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜日曜日の重賞編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

降り続く雨の影響が、開催だけでなく日常生活にも影響を及ぼさないか心配です。

その雨に負けないよう今回は「雨にも強い馬」をテーマにウマ娘のモデルになった馬を小倉記念、関屋記念の出走馬から紹介していきたいと思います。

小倉記念:ダブルシャープ/関屋記念:ラセット・ソングライン

上記の馬は全てアグネスタキオンの血が入った馬です。ダブルシャープ、ラセットは母の父、ソングラインが母の母の父がアグネスタキオンです。アグネスタキオンは、雨こそ止んだ後でしたが不良馬場で行われた2001年の弥生賞を制しています。

2001年の弥生賞は2戦2勝の内容で「超大物」との評判が高かったアグネスタキオンが出走することから、8頭立てと言う少頭数になりました。当然のようにアグネスタキオンは単勝オッズ1.2倍の圧倒的な支持を集めます。

しかし、「不良馬場」と言うのはアグネスタキオンにとって不安要素でもありました。
……と言うのも、アグネスタキオンが過去2戦見せたのは「類まれなスピード」の能力です。
新馬戦は上がり3F33.8で差し切る圧勝。ラジオたんぱ杯3歳Sはレコードタイムで札幌3歳Sの覇者ジャングルポケット、舶来の大砲クロフネを完璧に封じ込める完勝。
どちらも「速さ」が強調されるレースで、その「速さ」を封殺される不良馬場で過去2戦のような走りができるかは定かではありませんでした。

しかし、この弥生賞でアグネスタキオンは不良馬場にも屈しないパワーと精神力を見せつけます。3コーナー、他の馬の脚が上がりはじめ鞍上の手応えが悪くなっていく中、アグネスタキオンだけは悠々と余力を残した手応え。4コーナー出口で先頭に立つとあとは後続を突き放す一方。5馬身差の圧勝で自身の才能がスピードだけではないことを証明しました。

アグネスタキオンの馬場を問わない強さは子孫にも受け継がれています。アグネスタキオンの後継種牡馬の1頭ディープスカイ産駒の芝コースでの勝率は良馬場5.4%、稍重馬場7.5%、重馬場10.8%、不良馬場27.3%と馬場が悪化するごとに上がっています。

重馬場を苦にしないアグネスタキオンの血を引く3頭なら、この雨の中でも力強い走りが期待できるのではないでしょうか。

小倉記念:ヒュミドール/関屋記念:アンドラステ

小倉記念に出走するヒュミドールと関屋記念のアンドラステはいずれも父がオルフェーヴル。オルフェーヴルの母の父は天皇賞親子3代制覇を果たしたメジロマックイーンです。

メジロマックイーンが初めてG1を制した菊花賞は雨が降る中の重馬場で行われました。1番人気は同じメジロの冠を持つメジロライアン、2番人気はマックイーンと同じ芦毛のホワイトストーンでメジロマックイーンは4番人気でした。しかしレースではメジロマックイーンが4角早めに前を射程圏内に入れる好位抜け出しの王道競馬で上位人気2頭の追撃を振り切って優勝。新世代の名ステイヤーが誕生した瞬間でした。

また、不良馬場で行われた1991年の天皇賞秋では2番手からレースを進めると先述のアグネスタキオンと同じように直線余裕綽々と抜け出して後続に1秒の差をつけて1着入線。結果的に他馬の進路を妨害したとされ18着に降着になりましたが、このレースはメジロマックイーンがスピード、パワー、スタミナすべてに優れた競走馬であることを物語るレースだったように思います。

また、メジロマックイーンもアグネスタキオンと同様、子孫にもその重馬場での強さは受け継がれています。

「ウマ娘」にも登場するメジロマックイーンの孫、ゴールドシップが2001年の皐月賞で見せた「みんな馬場の悪い内側を敬遠して外を回っているのに、あえて距離損の少ない内側を通って勝利する」と言う競馬ファンの間では語り草になっているレースも重馬場に適性がなければできないレースです。また、ヒュミドール、アンドラステの父であるオルフェーヴルも不良馬場で行われたダービーを圧勝しています。

「強い馬」と言うのは、走りやすい条件だけでなく、走りにくい条件でもしっかりと強さを見せてくれるものです。こんな雨が続く日はその「本物の強さ」を体感できるチャンスと言えるかもしれません。強い馬の強い走りを期待したいところです。

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
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