東北優駿(岩手ダービー):水沢 2000m

2019年に復活した、岩手競馬3歳三冠競走の1冠目となるレースです。

東北優駿は1978年に創成されると、岩手競馬・上山競馬・公営新潟の所属馬による、世代頂点を争うレースとして親しまれました。主に1800m戦として、競馬場を持ちまわる形で開催されていましたが、2002年に新潟県競馬組合が解散、さらに上山競馬も2003年に廃止されると、それに伴い東北優駿そのものが廃止となってしまいました。
以降、長らく岩手3歳三冠はダイヤモンドカップ・不来方賞・ダービーグランプリの3競走とされてきましたが、2019年に本競走が復活すると、新たな岩手3歳三冠として東北優駿・ダイヤモンドカップ・不来方賞が選ばれました。
それによって、6月の地方競馬の祭典「ダービーWeek」で岩手ダービーと位置付けられていたダイヤモンドカップは8月開催になり、本競走が新たなる岩手ダービーのポジションを獲得することになりました。

廃止前の東北優駿勝ち馬には、地方競馬の星と呼ばれた名馬・メイセイオペラ (1997年勝ち馬)のほか、東京大賞典勝ち馬・カウンテスアツプ (1984年勝ち馬)、トウケイニセイのライバルとして知られるモリユウプリンス(1992年勝ち馬)などが名を連ねます。
再開初年度の覇者・パンプキンズは、前哨戦・やまびこ賞2着から東北優駿1着→ダイヤモンドカップ1着→不来方賞3着と駒を進め、南部杯にも挑戦をする活躍をみせました。

新たなる「地方の星」がここから生まれるかもしれません。そういった意味でも、復活して新しい歴史を歩み始めた東北優駿に期待したいところです。

主な注目馬

マイランコントル

現在3戦全勝中の岩手生え抜き馬です。
父はトゥザグローリー。北海道トレーニングセールで648万円で取引された馬です。

中央では無敗での戴冠がありましたが、東北でもそれが再現されるのでしょうか?

グランコージー

岩手の重賞を3勝している実績馬です。世代を牽引してきた1頭だけに、三冠初戦も負けられません。
父はベルシャザール。

青森県産馬で、チーム東北という意味でも注目の1頭です。

フレッチャビアンカ

門別デビューで、南関を経て岩手競馬所属になった3歳馬です。デビューからすでに12戦をこなしているタフさと経験をいかしたレースぶりをみせたいところです。

父は地方中央問わず存在感のあるキンシャサノキセキ。母の父はシンボリクリスエスです。

あなたにおすすめの記事