ドバイゴールデンシャヒーン
ダート1200m(日本時間23:25発走予定)
ダート短距離戦のドバイゴールデンシャヒーン。ローレルゲレイロやバンブーエールなどが4着になるなど挑戦を続けているものの、まだ日本馬が勝利したことのない一戦となります。2019年にマテラスカイが初めての連対を果たすと、2021年・2022年にはレッドルゼルが2年連続で連対。念願の初制覇まで、あと一歩のところまでは来ているでしょう。
今年は、そのレッドルゼルに加え、フェブラリーSで抜群の強さを見せつけたレモンポップも参戦。リヤドダートスプリントで3着、4着のリメイク、ジャスティンも海外競馬の連戦で栄冠を目指します。
海外勢は、リヤドダートスプリントで2着のガナイトが有力。日本馬2頭に先着を果たしていますから、そのあたりの力関係は気にしたいところです。
ドバイワールドカップデーのG1競走4連戦の皮切りとなるレースですので、ここで日本勢も勢いに乗りたいところです。
ジャスティン
通算成績:31戦9勝
父:オルフェーヴル
母:シナスタジア
主な勝ち鞍:東京スプリント(G3)、東京盃(G2)、カペラS(G3)
前走:リヤドダートスプリント(G3) 4着
リメイク
通算成績:10戦5勝
父:ラニ
母:サリエル
主な勝ち鞍:カペラS(G3)
前走:リヤドダートスプリント(G3) 3着
レッドルゼル
通算成績:24戦9勝
父:ロードカナロア
母:フレンチノワール
主な勝ち鞍:JBCスプリント(G1)
前走:フェブラリーS(G1) 2着
レモンポップ
通算成績:11戦8勝
父:Lemon Drop Kid
母:Unreachable
主な勝ち鞍:フェブラリーS(G1)
前走:フェブラリーS(G1) 1着
ドバイターフ
芝1800m(日本時間24:10発走予定)
芝のマイル〜中距離路線の一流馬が集まるドバイターフ。
前身となるドバイデューティーフリーを含め、数々の日本馬が活躍してきました。
2007年には1着アドマイヤムーン、3着ダイワメジャーという良績を残すと、2014年にはジャスタウェイが素晴らしい勝ち方を見せつけました。ジャスタウェイはその走りでワールド・ベスト・レースホース・ランキングで130ポンドの評価を得て、日本馬として初めて単独1位となりました。他にも、リアルスティールやヴィブロス、アーモンドアイ、パンサラッサといった日本馬がここを制しています。
今年は、いま勢いのある4歳世代から、ダノンベルーガが参戦。
皐月賞・ダービーで4着、天皇賞秋で3着、ジャパンCで5着とG1タイトルにはギリギリのところで手が届いていませんが、海外遠征で待望のタイトル獲得を狙います。さらに、マイル王セリフォスは父ダイワメジャー(2007年3着)のリベンジ、サウジアラビアから直行のヴァンドギャルドは2021年2着、2022年3着のリベンジを狙います。ドウデュースの直前回避は残念ですが、楽しみな馬たちが揃っています。
海外勢は、イギリスの7歳馬ロードノース(父Dubawi)が連覇を目指します。さらに地元勢のネーションズプライドは昨年のBCターフで5着などの実績を持つ実力派。フェブラリーSに参戦したカナダのシャールズスパイトは再び芝レースへのチャレンジとなります。こちらも、日本競馬界と関わり合った馬としてご注目ください。
ヴァンドギャルド
通算成績:22戦5勝
父:ディープインパクト
母:スキア
主な勝ち鞍:富士S(G2)
前走:サウジC(G1) 11着
セリフォス
通算成績:8戦5勝
父:ダイワメジャー
母:シーフロント
主な勝ち鞍:マイルCS(G1)
前走:マイルCS(G1) 1着
ダノンベルーガ
通算成績:6戦2勝
父:ハーツクライ
母:コーステッド
主な勝ち鞍:共同通信杯(G3)
前走:ジャパンC(G1) 5着
ドバイシーマクラシック
芝2410m(日本時間25:00発走予定)
大種牡馬ステイゴールドが制したレースとしても親しまれるドバイシーマクラシック。
過去にはハーツクライやジェンティルドンナといった日本馬たちが制している一戦です。
昨年このレースを制したシャフリヤール、昨年の年度代表馬イクイノックス、前走で香港ヴァーズを制している国際派ウインマリリンと、万全とも言える体制を整えています。
ただ、過去には1度目の遠征だったジェンティルドンナをはじめ、ブエナビスタ、ドゥラメンテ、シュヴァルグラン、クロノジェネシスといった名馬たちが2着に敗れているように、海外からの難敵も多いレースでもあります。今年で言えば、昨年の愛ダービー馬で凱旋門賞でも6着に食い込んだウエストオーバー(イギリス)、香港ヴァーズの2着馬ボタニク(フランス)などが強敵にあげられます。
さらに、地元勢には昨年のBCターフ勝ち馬レベルスロマンスという強豪がいて、この条件の層の厚さを感じさせます。
日本勢の上位独占に期待しつつ、海外勢の激走にも注意して見守りたい一戦です。
イクイノックス
通算成績:6戦4勝
父:キタサンブラック
母:シャトーブランシュ
主な勝ち鞍:天皇賞(秋)(G1)、有馬記念(G1)
前走:有馬記念(G1) 1着
ウインマリリン
通算成績:17戦6勝
父:スクリーンヒーロー
母:コスモチェーロ
主な勝ち鞍:香港ヴァーズ(G1)
前走:香港ヴァーズ(G1) 1着
シャフリヤール
通算成績:10戦4勝
父:ディープインパクト
母:ドバイマジェスティ
主な勝ち鞍:日本ダービー(G1)、ドバイシーマクラシック(G1)
前走:ジャパンC(G1) 2着
ドバイワールドカップ
ダート2000m(日本時間25:35発走予定)
世界のトップクラスのダート馬が集まる一戦に、今年は15頭が参戦。
そのうち8頭が日本馬と、感動の勝利に期待が寄せられます。
オールウェザーで開催されていた時代には日本のヴィクトワールピサ、トランセンドによるワンツー決着もあったレース。ダートに戻ってから日本馬の勝利はありませんが、それでも2021年にはチュウワウィザードが2着、翌年には3着に食い込むなど、勝利の兆しも見えています。
今年は、なんと言っても前走でサウジCを制したパンサラッサに注目が集まります。
このレースで好走すれば日本で歴代最高の獲得賞金を持つ馬となるだけに、記録の面でも楽しみな一戦です。
現在、東京大賞典・川崎記念を含めた4連勝中のウシュバテソーロ、ジャパンC勝ち馬ヴェラアズールなど、芝ダートの一線級が揃いました。
また、海外勢では、サウジCでパンサラッサの2着だったカントリーグラマー(アメリカ)、メイダン競馬場で実績のあるアルジールス(イギリス)らが有力と言えそうです。
ここを勝てば歴史的な勝利となることは間違いなし。
ぜひ、日本馬の活躍に期待しましょう。
ヴェラアズール
通算成績:23戦6勝
父:エイシンフラッシュ
母:ヴェラブランカ
主な勝ち鞍:ジャパンC(G1)
前走:有馬記念(G1) 10着
ウシュバテソーロ
通算成績:28戦8勝
父:オルフェーヴル
母:ミルフィアタッチ
主な勝ち鞍:東京大賞典(G1)、川崎記念(G1)
前走:川崎記念(G1) 1着
カフェファラオ
通算成績:14戦7勝
父:American Pharoah
母:Mary's Follies
主な勝ち鞍:フェブラリーS(G1)、マイルCS南部杯(G1)
前走:サウジC(G1) 3着
クラウンプライド
通算成績:9戦3勝
父:リーチザクラウン
母:エミーズプライド
主な勝ち鞍:UAEダービー(G2) 1着
前走:サウジC(G1) 5着
ジオグリフ
通算成績:9戦3勝
父:ドレフォン
母:アロマティコ
主な勝ち鞍:皐月賞(G1)
前走:サウジC(G1) 4着
ジュンライトボルト
通算成績:26戦7勝
父:キングカメハメハ
母:スペシャルグルーヴ
主な勝ち鞍:チャンピオンズC(G1)
前走:サウジC(G1) 7着
テーオーケインズ
通算成績:21戦10勝
父:シニスターミニスター
母:マキシムカフェ
主な勝ち鞍:帝王賞(G1)、チャンピオンズC(G1)、JBCクラシック(G1)
前走:川崎記念(G1) 2着
パンサラッサ
通算成績:25戦7勝
父:ロードカナロア
母:ミスペンバリー
主な勝ち鞍:ドバイターフ(G1)、サウジC(G1)
前走:サウジC(G1) 1着
写真:かぼす