「セレクトセール2020」の当歳セッションが、7月14日、苫小牧・ノーザンホースパークにて開催されました。
2日目となる当歳セッションの売上は83億3400万円。
前日に行われた1歳セッションをあわせた2日間合計の売上は187億6200万円となりました。
新型コロナウイルス禍の中でも、日本最大のサラブレッドのセリ市場は健在という結果に。
無事、盛況のうちに閉幕となりました。
では一体、どんな馬たちが高額取引されたのでしょうか?
早速、当歳セッションの上位5頭を見ていきましょう!
セレクトセール2日目 当歳馬
マラコスタムブラダの2020(牡) 1億9000万円
父:キタサンブラック
母:マラコスタムブラダ
母の父:Lizard Island
生産:ノーザンファーム
馬主:麻布商事
阪神ジュベナイルフィリーズを制したレシステンシア(父ダイワメジャー)の半弟です。
父は日本中に祭りを巻き起こした名馬、キタサンブラック。
高額が叩き出されたことで、産駒に託された「祭り」の続きに更に期待が高まります。
ファイナルスコアの2020(牡) 2億円
父:ロードカナロア
母:ファイナルスコア
母の父:Dylan Thomas
生産:ノーザンファーム
馬主:大塚亮一
ワールドプレミア、クロコスミアなどの馬主・大塚亮一氏が落札されました。
父は現役時、日本のみならず海外でも活躍をみせたロードカナロア。
母はイタリアのG1を勝利しています。
シーオブクラス、チェリーコレクトなどの名が並ぶ牝系で、国内外での活躍を期待してみたくなりますね。
シーヴの2020(牡) 2億1000万円
父:ハーツクライ
母:シーヴ
母の父:Mineshaft
生産:ノーザンファーム
馬主:三輪ホールディング
前日の1歳馬セッションには半兄のシーヴ2019が上場。
1歳セッション史上最高額の5億1000万円で落札された兄に続く形での高額落札となりました。
半姉はケンタッキーオークスを制したCathryn Sophia(父Street Boss)という良血です。
シーズアタイガーの20202(牡) 2億7000万円
父:ハーツクライ
母:シーズアタイガー
母の父:Tale of the Cat
生産:ノーザンファーム
馬主:(株)ダノックス
母はアメリカの2歳牝馬チャンピオン。
半姉のティグラーシャ(父ディープインパクト)は、現在9戦3勝。
そのうち掲示板を外したのはただ1度のみという、堅実な走りをする馬です。
購買者の(株)ダノックスは、ダノンの冠名でもお馴染みですね。
ヒルダズパッションの2020(牡) 3億8000万円
父:ハーツクライ
母:ヒルダズパッション
母の父:Canadian Frontier
生産:ノーザンファーム
馬主:小笹芳央
当歳セッション、今年1番の高額となったのはヒルダズパッションの2020でした。
全兄はアメリカG1を2勝したヨシダ。
半姉のサンクテュエール(父ディープインパクト)は、今年のシンザン記念を制しています。
購買者は「ホウオウ」の冠名で知られる小笹芳央氏でした。
ディープインパクトとキングカメハメハの産駒が不在となったセレクトセール2日目は、ハーツクライ産駒に注目が集まりました。
馬主の「馬に賭ける想い」が数字として表れるセレクトセール。
「高額取引=競走馬たちへの高い期待」とも言えます。
セレクトセールで購買された馬たちがデビューを迎える日が、今から楽しみです。