さぁ、明日はいよいよダービーです!
今年も楽しみなメンバーが揃いました!
競馬ファンのみなさまは出走各馬を熟知しているでしょうが、ダービーは競馬ファン以外も一緒に楽しめるビッグイベントです。
今回は、今年出走する精鋭18頭のご紹介。
ぜひ競馬入門者・競馬未経験者の人と一緒にダービーを楽しむためにもご利用いただけたらと思います。
こんなにもすごい馬たちが、今年も集合しました!
一緒に全力で、ダービーを楽しみましょう!
1-1 サトノインプレッサ
これまで4戦して、3勝をあげています。
デビューから3連勝して挑んだG1・NHKマイルCでは、まさかの13着。
そこからのリベンジがかかっているレースです。
お母さんはイギリスのG1馬で、日本のG1にも2度遠征してどちらも3着とタフさも持ち合わせる名馬でした。
世界的にも有名だった母の血、そして父のディープインパクトの血。まるでゲームのような、まさに「サラブレッド」といえる配合ですから、ダービー本番で覚醒する可能性は十分です。
コンビを組むのは期待の若手・坂井瑠星騎手。その甘いマスクにもご注目ください。
1-2 アルジャンナ
これまで4戦して1勝という戦績ではありますが、2着が2回・3着が1回と「大崩れしない」というのが魅力の馬です。
さらには過去にG1挑戦経験がなく、未知数な存在でもあります。
お母さんはアメリカのG1馬で、日本に輸入された時に話題になったほどの名馬です。
アルジャンナ自身もセリで1億8千万以上の値がついているように、元々とても期待をかけられている馬でもあります。
コンビを組む浜中俊騎手は、昨年のダービーで12番人気の超大穴・ロジャーバローズを優勝に導いた名手。
その際も、ロジャーバローズはG1初挑戦という未知数な存在でした。
さらにはこの2頭、どちらも父が名馬・ディープインパクトでもあり、共通点が多くあります。
「2度あることは3度ある」といいますが、今回はまず「1度あることは2度ある」を目指します!
2-3 ワーケア
これまで4戦して2勝。
全てのレースで3着以内に食い込んでいるという「安定感」が売りの馬です。
父は、名馬ディープインパクトに日本馬として唯一勝利をあげた名馬、ハーツクライ。
これまで多くの「大番狂わせ」をしてきた血筋だけに、今回も面白い存在です。
コンビを組むのは、フランス人の名手・ルメール騎手。
世界レベルの腕を持つルメール騎手がデビューから乗りつづけてきたという点は、もしかするとこの馬の秘める才能を見抜いてのものかもしれません。
皐月賞に出走せず、目標をダービーひとつに絞ってきた点にも注目です。
2-4 レクセランス
これまで4戦して3勝をあげています。
無敗で挑んだ皐月賞は11着に敗れてしまいましたが、それまでの3連勝は非常に価値ある戦績です。
特に3戦目のすみれSは2200m戦で、今回のダービー(2400m)に距離が似ているなかでの勝利でしたから、距離面での不安はありません。
お母さんはフランスの名門一族出身で、大舞台でも楽しみな存在です。
馬名の由来はフランス語の「卓越」。
他を卓越した走りで、目指すはダービー馬の称号です!
3-5 コントレイル
デビューから無敗で4連勝を飾っている、今年のダービーにおける「大本命」。
祖母はアメリカのG1馬と、血統も一流です。
お母さんは一度も勝てないまま引退した馬でしたが、コントレイルはその「借り」を返す活躍を見せています。
デビューからこれまで全レース1番人気で優勝と、超王道を歩んできた、いわば「天才」です。
無敗の三冠馬を目指して、ここはあくまで通過点としたいところでしょう。
馬名の由来は「飛行機雲」。
ブルーインパルスのように、人々を元気付ける走りを目指します。
3-6 ヴェルトライゼンデ
これまで5戦して、2勝2着2回という実績を出している馬です。
お父さんのドリームジャーニーは2歳でチャンピオンに輝き、その後一時期スランプに陥りながらも5歳で宝塚記念・有馬記念を制覇するという偉業を達成した馬です。
ヴェルトライゼンデは2歳に挑戦したG1で2着とあと一歩でタイトルを逃しましたが、まだまだ成長の余地を残しているのは間違いありません。
コンビを組むのはドリームジャーニーを見事復活させた池添謙一騎手。
ドリームジャーニーの弟・オルフェーヴルでダービーを制覇している頼もしい存在です。
皐月賞で初めて大きく負けてしまいましたが、それでもそれまで安定して実力を発揮していた実績が傷つくことはありません。
皐月賞以降、順調な調整がされてきています。逆転への意欲は十分です!
4-7 ブラックホール
父は人気馬ゴールドシップ。
父が種牡馬になってから送り出した初めての世代で、ダービー出走という快挙を果たしました。
種牡馬としての同期・エピファネイアは初年度から無敗の二冠牝馬デアリングタクトを輩出していますが、ここで負けじとゴールドシップも活躍馬を送り出したいところです。
昨年夏に札幌2歳Sを制覇していますが、2008年の札幌2歳S覇者ロジユニヴァースは翌年ダービーを制覇しています。
若手の石川裕紀人騎手とともに、波乱演出を目指します!
4-8 ビターエンダー
父は三冠馬・オルフェーヴルです。
皐月賞では14着と悔しい敗戦を味わいましたが、次走プリンシパルSでしっかりと勝利してダービーへの挑戦権を獲得しました。
コンビを組むのは、デビュー戦からほとんど全レースで乗ってきた津村明秀騎手。
2004年にデビューし安定して活躍してきた津村明秀騎手ですが、実はダービー挑戦は今年が初めてです。
昨年、オークスで12番人気の大穴カレンブーケドールを2着に食い込ませた腕は健在で、ここでも大仕事が期待されます。
皐月賞で14着から逆転してダービー制覇したロジユニヴァースも、コンビを組んだ横山典騎手にとってはダービー初制覇でした。
ブラックホールとビターエンダー「目指せ、ロジユニヴァース」という馬が隣同士となりました!
5-9 ダーリントンホール
イギリス生まれの期待馬が、ダービーに参戦です。
馬主はドバイの王族が率いる「ゴドルフィン」。
世界中を股にかけて大活躍している、競馬界全体を牽引する存在です。
そんな名門が日本ダービー制覇を狙い送り込んできたのが、このダーリントンホール。
過去にはダービー馬ジャングルポケットなどを輩出した名門レース・共同通信杯を勝利していることからも、そのスケールの大きさは伺えます。
ロイヤルブルーの勝負服はレース中にも目立ち、世界でもこの「ゴドルフィン」の代名詞となっています。
その美しい勝負服に袖を通すのは、イタリア人の名手・デムーロ騎手。
得意の大レースで、驚きの走りを見せてくれるかもしれません。
5-10 コルテジア
重賞・きさらぎ賞の勝ち馬です。
過去にはスペシャルウィークやネオユニヴァースといったダービー馬を輩出してきた出世レースです。
近年もサトノダイヤモンドなどがここを制覇して人気馬への階段を駆け上がっていきました。
皐月賞こそ7着に敗れてしまいましたが、実力はメンバーの中でも上位のはず。
さらにはコンビを組む松山弘平騎手は、先週オークスで63年ぶりとなる「無敗の牝馬二冠」を達成して、現在絶好調のジョッキーです。
「何か」を起こしてくれそうな雰囲気をもつコンビと言えるでしょう。
6-11 ガロアクリーク
これまで5戦して2勝しています。
実力はあるのにこれまで何故か伏兵とされてきた馬で、これまでの最高人気は6番人気。それでも重賞を制覇し、さらには皐月賞でも3着に好走している世代屈指の実力派です。
この馬が勝利した重賞スプリングSは過去に多くの活躍馬を出してきたレースで、2015年の勝ち馬はあのキタサンブラックです。思い返せばキタサンブラックもG1を2勝するまで1番人気になったことのない馬でした。
生産者の笠松牧場は2008年にディープスカイでダービー馬を輩出している牧場です。
またあの夢を再現してくれるでしょうか?
コンビを組むのは2016年にダービーを制覇した川田将雅騎手です。
6-12 サリオス
去年はデビューから無敗の3連勝でG1馬になった、超実績馬です。
今年初戦となった皐月賞では、3着以下を大きく引き離して2着になっています。
皐月賞後も「打倒コントレイル」の筆頭候補としてしっかりと調整されてきました。
まだ3着以下になったことのない安定感は魅力十分ですし、前走の敗北でコントレイルとの勝負付けが済んでいると判断するのは早計でしょう。
お母さんはドイツのG1・独オークスを勝利している実力派で、大舞台で発揮される底力を感じさせる1頭です。
7-13 ディープボンド
皐月賞では10着に敗れてしまったものの、不屈の闘志でダービーへの切符を獲得した馬です。
G1・皐月賞から直行する馬が多い中で、ダービー出走のためG2・京都新聞杯に挑戦し、強い勝ち方を見せました。
出走馬の中でも数少ない、ダービーと同距離(2400m)を走ったことのある馬ですし、2200mの京都新聞杯での走りを見ても、ダービーの距離は問題がなさそうに感じられます。
いとこには2009年の「最優秀短距離馬」に輝いた名馬・ローレルゲレイロがいる良血馬。
G1に強い血統の底力を引き出して、大舞台でのリベンジを目指します。
7-14 マイラプソディ
これまで5戦して3勝。
お母さんはアメリカのG1馬で、大物感のある1頭です。
デビューから圧巻の3連勝を飾った馬でしたが、皐月賞では13着と悔しい負け方をしてしまいました。
これまでの武豊騎手から変わって、ベテラン名手・横山典弘騎手との新コンビで逆転を狙います。
横山典騎手は先週開催されたG1・オークスでも好騎乗を披露し、7番人気馬を2着に食い込ませています。先々週のG1・ヴィクトリアマイルでも3着ですから、3着、2着ときて、今週1着……ということも、もしかするとあるかもしれません。
ダービーを2勝している名手を背に、どんな走りを見せてくれるか注目が集まります。
7-15 サトノフラッグ
これまで5戦して3勝しています。
セリの取引価格は1億7千万を超えているように、生まれながら期待を背負ってきました。
父の名前を冠した「ディープインパクト記念」を勝利した、この世代でも随一の「もっている」馬ではないでしょうか。
コンビを組むのは名手・武豊騎手。
史上最多となるダービー5勝をあげているレジェンドが「ディープインパクトに似ている」と話す、高い素質を持つ馬です。
管理する国枝調教師は、歴史的名牝アーモンドアイを送り出した名調教師。
初のダービー制覇を目指して、自信の1頭を送り込みます。
8-16 マンオブスピリット
デビュー戦こそ5着でしたが、そこから1着→1着→2着と成長を見せました。
その3戦では後方からごぼう抜きを披露していますから、ダービーの最終直線でも注目したい1頭です。
お兄さんは、いつも走っている距離を大きく超えた菊花賞で6着に食い込んだこともあるフルーキー。G1でいきなり結果を残すポテンシャルは十分です。
馬名の由来は「気骨のある人」。
名前に恥じぬ、気骨のある走りを見せつけます!
8-17 ヴァルコス
これまで6戦2勝ですが、ダービーと同距離の2400m戦では2戦して1着・2着と安定感抜群です。
お母さんのお父さんは、武豊騎手と菊花賞を制覇した名馬・ダンスインザダーク。
驚異のスタミナを持つ馬でしたから、ヴァルコスが2400m戦で安定した成績を残しているのはその血が影響しているうのかもしれません。
そのダンスインザダークはダービーで2着でしたから、祖父のリベンジを果たす意味でもここでは勝利を狙いたいところです。
祖母はディープインパクトのお母さんでもある馬ですから、日本でも有数の良血馬と言えます。
コンビを組むのは、タレントほしのあきさんの夫でもある三浦皇成騎手。
8-18 ウインカーネリアン
皐月賞では17番人気ながら4着に食い込み、ファンを驚かせました。
オーナーは現在絶好調の「ウイン」レーシング。
「ウイン」の馬は、先週のオークスでウインマリリンが7番人気2着、ウインマイティーが13番人気3着と波乱を巻き起こしました。
父のスクリーンヒーローは、そのウインマリリンと同じで、今週も波乱を巻き起こす可能性を感じさせる1頭です。
カーネリアンは宝石の名前。その名の通り、輝かしい走りを披露できるでしょうか?