イヌワシ賞は2005年、サラブレッドB1クラス限定の重賞「いぬ鷲賞」を地方交流の重賞としてリニューアルして誕生した、白山大賞典のトライアル重賞である。
勝ち馬には、白山大賞典への優先出走権が与えられる。
イヌワシは石川県の県の鳥、県鳥である。なので県営競馬での開催となる。

距離は「いぬ鷲賞」時代に1700mで始まり、1980年より1900mとなり、リニューアル後も1900mの距離は引き継がれていたが、2011年から2000mに変更。白山大賞典の2100mに近い距離として行われる。

この重賞、白山大賞典トライアルであるが初秋の中距離戦、(金沢にしては)高額の賞金の地方全国交流だからなのか、勝ち馬が白山大賞典に向かわず別路線へ駒を進める事もしばしばある。

今年の遠征馬たち

全国各地を渡り歩いて重賞10勝、園田のエイシンニシパ。金沢では2016年にMRO金賞を制している。
17戦10勝、3着以内が15回と抜群の安定感、同じく園田のジンギ。ここでも安定した走りを見せるか。
JRA時代に浦和記念を制した大井の実力馬オールブラッシュ。その時の2着は同年白山大賞典を制したグリム。
同じく大井のグランモナハート。1勝馬だがその1勝が重賞のロジータ記念。意外性が発揮されてここで一発。
JRAのOPから移籍後重賞3連勝、マーキュリーC3着。地方のダートで輝きを再び、岩手のランガディア。
好走は1800m~2000mの距離でこの舞台は最適。昨年のダービーGP馬がここで再び目覚めるか門別のリンノレジェンド。

今年も……と言うよりは、今年は特に、遠征馬に好メンバーが集った印象だ。

迎え撃つ地元勢

今年金沢に移籍して同距離の重賞利家盃を制覇。ここから金沢のトップを狙うサノサマー。
そのサノサマーを破って百万石賞を制したサウスアメリカン。金沢での勝利は4番人気と6番人気。アッと言わせる走りを見せてほしい。
昨年イヌワシ賞2着、白山大賞典5着。金沢の大看板ティモシーブルー。白山目指してここでの好走は絶対に必要。しかし、下の写真はどう言う瞬間を切り取ったのだろう。
今年の3月にはC2クラス。そこから怒涛の7連勝で重賞の舞台に殴り込み。この勢いはどこまで続くかマインシャッツ。
重賞勝ちはないが利家盃3着、百万石賞2着と着々と重賞の階段を上るトウショウデュエル。
今年重賞では結果が出ていないが昨年はサラブレッド大賞典優勝、ダービーGP2着。ここで目覚めて秋へ、タンクティーエー。

2019年白山大賞典のティモシーブルー

実績馬、実力馬、上がり馬とこちらも多士済々。
どんな好レースが見られるか。

9月1日の金沢競馬場は見逃せない。

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