ジャパンカップも終わり、いよいよ暦は師走。競馬界も有馬記念に向けての締めくくりの季節となった。
今年は11月から行われている阪神開催も開催の区切りを越え、師走競馬としての再スタート。12月最初の開催のメインレースはG3チャレンジカップとなった。今年は少頭数ながら期待の新星登場に期待が集まった。
レース概況
今年のチャレンジカップは1頭の3歳牝馬がレースを席捲した。
その名はレイパパレ。
ここまでデビューしてからすべてのレースで勝利を重ねたレイパパレは秋華賞への出走は叶わなかったが、同日行われた大原ステークスで4連勝目の勝利を飾り、混合戦で見事オープン昇級を果たした。5連勝目を掛けて挑むチャレンジカップは1倍台の圧倒的支持。
夏競馬を盛り上げたブラヴァスなど重賞馬がひしめく中、可憐な少女がどこまで戦えるか。
注目が集まったレースがスタート。
11頭が飛び出した先行争いは重賞2勝馬ジェネラーレウーノが先頭に立つ。
連れてレイパパレが早め2番手を追走。その後ろのナイママを含めて少頭数らしくバラバラとした感覚でレースを進めた。ヒンドゥタイムやブラヴァスも中団に追走し、3コーナーでは馬群が固まってくる。
迎えた直線。ジェネラーレウーノを早め捕えてレイパパレが先頭へ躍り出る。
後続からはヒンドゥタイム、ブラヴァスと実績馬が迫ってくるも坂で突き放す強さを見せたレイパパレ。
結果、直線では先頭を譲らず1馬身ほどのリードを保ってゴールイン。
見事5連勝で重賞初制覇を果たした。
各馬短評
1着 レイパパレ (川田将雅騎手 1人気)
道中2番手からの見事な抜け出しだった。
先行策を取った今回のレースは3コーナー過ぎで先頭を行くジェネラーレウーノを捕えて直線は先頭で迎える。そして迫りくる後続を振り切っての勝利。
3歳牝馬らしからぬ横綱相撲での勝利だった。
秋華賞に出走できなかった悔しさを振り払う重賞制覇を達成した。
2着 ブラヴァス (福永祐一騎手 2人気)
サマーチャンピオンのブラヴァスが2着に入った。
道中はちょうど中団を追走。直線での勝負に賭けたブラヴァスは大外枠を活かして直線の外からの豪脚一気を狙った。結果は2着だったが、サマーチャンピオンらしい力強さを見せた。
3着 ヒンドゥタイム (武豊騎手 3人気)
こちらも中団追走のヒンドゥタイムが3着に入った。
道中はブラヴァスと同じ中団を追走すると早めに進出を開始。直線ではレイパパレに迫ろうとするが追い切れずの3着となった。ここまで重賞にあと一歩で手が届かないレースが続いていたが、ここからの巻き返しに期待だ。
総評
見事、圧倒的人気を背負ったレイパパレが勝利を収めた。
デアリングタクトが主役を担った3歳世代においてもトップクラスの実力を持つという評価を受けるレイパパレ。今後のG1での活躍、そして初対戦となるデアリングタクトとの対決にも注目していきたい。