ニュース・ブログ ニュースコラム [ニュースコラム]国枝栄調教師の引退に寄せて。名牝たちの記憶を振り返る 2026年3月5日 競馬場のパドックには、独特の緊張感が漂う。馬体を見つめるファンの視線、関係者の足音、ざわめきの奥に潜む期待と不安。その中心で、いつも変わらぬ笑顔を浮かべていた人がいる。 国枝栄調教師──その柔らかな笑みは、名伯楽としての威厳よりも、馬と人を包み込むような温かさを感じさせた。 止まれの合図がかかったパドック。リズムを取っ... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム [ニュースコラム]ワンカラットと藤岡佑介。ラストラン・オーシャンSで魅せた輝きを、いつの日か、再び 2026年2月26日 ■残念、早過ぎる、という気持ちも。藤岡佑介騎手の「早い決断」 藤岡佑介騎手が鞭を置き、調教師への道を歩み出すというニュースに接し、「少し早過ぎではないか」と、驚いた。 藤岡佑騎手は1986年3月生まれなので、本稿執筆時点ではまだ39歳。 昨今、一流の実績を残した騎手から調教師への転向で思い出すのは、蛯名正義師が51歳で... 稲庭うどん
ニュース・ブログ ニュースコラム [ニュースコラム]“キング姐さん”2026年・冬の足跡。今冬の短期免許来日を振り返って… 2026年2月25日 今年の冬は格段に寒いような気がする。実際、2月7日の開催は降雪で8レース以降が開催取り止め、翌日8日の開催は火曜日に延期となった。降雪による開催途中での中止は6年ぶり、積雪による完全中止で代替競馬開催は7年ぶりのこと。それだけではない。今年は豪雪地帯での大雪がニュースにもなるなど、寒波が日本列島を襲った。 今年の寒い冬... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム 「ツムツム」絶好調のスタートダッシュ! 今年の津村明秀騎手に注目! 2026年1月15日 2026年の中央競馬も2週目が終了し、中山、京都で5日間を消化した。毎年1月はスタートダッシュで勝ち星を重ねる騎手が登場したり、リーディング上位の騎手がなかなか勝てない…なんてハプニングも起こる。 今年の2週目終了時点で、勝ち数トップは7勝の戸崎圭太騎手、5勝で横山武史、西村淳也、丹内祐次騎手、4勝で岩田望来、坂井瑠星... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム キングヘイローの血と共に過ごした、長い旅路の終わり - リフレーミングの引退に寄せて 2026年1月8日 2026年中山金杯で、ひとつの“血脈”がピリオドを打った。 同レースに出走したリフレーミング(牡8)が、優勝のカラマティアノスから遅れること0秒3の7着でゴール板を通過する。リフレーミングは中山金杯から3日後、ターフを去ることが発表され、今後は種牡馬として次のステージに進むこととなった。 ここまでは、もしかしたら普通の... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム [追悼]強く、美しく、永遠に - ジェンティルドンナ 2025年11月28日 陽がすっかり沈んだ競馬場に、独特の気配が漂う。歓声と蹄音の余韻が空に溶け、風がどこか名残惜しげにスタンドの隙間を抜けていく。 カクテルライトがターフへ降り注ぐ中、ほんの数時間前にレースを終えたばかりの一頭の名馬が歩いている。師走の急いた空気と、一年の終わりの気配。そのすべてが、別れを惜しむ万雷の拍手と混ざり合い、惜別の... norauma
ニュース・ブログ ニュースコラム 挑戦者の記憶と、継承者への旅路。トウシンマカオの引退に寄せて 2025年11月28日 2025年11月23日のマイルチャンピオンシップをラストランとして、トウシンマカオの現役引退が発表された。大好きな馬だっただけに、まだまだ競馬場でその走りを見たかったが、アロースタッドで種牡馬入りするというニュースを見て心の中で拍手を贈っている。トウシンマカオの引退は、単なる一頭の競走馬の幕引きではなく、日本競馬の血... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム [追悼]白い頑張り屋さん。アオラキを悼んで 2025年11月15日 テレビに目をやる。競馬中継に映るのは秋の陽射しを浴びた、何気ない福島競馬場の向こう正面。 ふと、一頭の白い馬がゲートに進む姿が目に映る。 ──アオラキ。復帰戦だな。 そんな気持ちでゲートが開くのを見守る。小沢騎手に促され、アオラキは久しぶりの芝生を伸びやかに蹴って駆け出した。 白毛の馬は、そこにいるだけで自然と視線が集... norauma
ニュース・ブログ ニュースコラム 勝利の女神はベテランがお好き? - ショウリノメガミが勝ったOP時代のアイルランドトロフィーを振り返る 2025年10月11日 ■え? アイルランドトロフィーが『第1回』? 2025年にアイルランドトロフィーが『第1回』を迎えると聞くと、オールドファンとしては違和感を覚える。 「え?アイルランドトロフィーって、昔からあったでしょ?あの、トロットサンダーやトーセンジョーダンが勝ったオープン戦でしょ?」と。 アイルランドトロフィーの変遷を詳しく書こ... 稲庭うどん
ニュース・ブログ ニュースコラム [追悼]負け続けて愛された馬の行き着いた先。ハルウララ晩年の姿を振り返る 2025年9月9日 2025年9月9日、「負け組の星」と呼ばれたハルウララが疝痛のため息を引き取った。29歳だった。高知競馬で113連敗という記録を作り、テレビや新聞で大いに話題を作ったアイドルホース。競馬ファンを超え、当時の社会を元気づける活躍を果たした。 晩年は、千葉県のマーサファームで過ごしたハルウララ。昨年のハルウララの様子を取材... マイクロマガジン社