歴史ある古馬重賞レース「アメリカジョッキークラブ賞(AJCC)」。 1960年に日米友好の一環としてスタートしたAJCCは、2020年で第61回目を迎えました。 2019年は、1年1ヶ月ぶりのレースとなったシャケトラが菊花賞馬フィエールマンを見事に競り落とし、記憶に残る復活勝利を飾りました。 過去には、現在種牡馬として...
レース回顧の記事一覧
伝統の古馬G2競走「日経新春杯」。 1990年代には、カミノクレッセやムッシュシェクル、メジロブライトなど個性的な馬が勝ったレースで、競馬のオールドファンにはたまらないレースともいえます。 この原稿を書いている私自身も、1998年のエリモダンディーの大外一気の末脚は今でも忘れられず、目に焼き付いています。 近年は201...
土曜日唯一の重賞競走ということもあってか、ローカルの小倉競馬場にトップジョッキーが集った。 中でもセンテリュオに騎乗するルメール騎手は、2015年9月の小倉2歳ステークス以来4年半ぶりの小倉競馬場での騎乗となった。他にも武豊騎手、川田騎手、池添騎手など重賞競走にふさわしい騎手が揃って小倉にやってきた。 しかしこの愛知杯...
船橋市古作は下総台地が立ち上がるところにある。 JR西船橋駅より南は東京湾に面した低地が広がるが、反対側の北は分厚い関東ローム層が作る台地になる。松戸へと広がる下総台地と湾口部の低地との境界上に立地するのが中山競馬場。南北に立つスタンドに対し馬場は東側、パドックは西側にあり、冬は下総台地の北西からなめるように吹く風に馬...
昨年から始まった「リステッド競走」。 まだ耳慣れない方も多いかもしれないが、簡単に説明すると、「重賞競走以外のオープンレースの中での中で、より質の高い競走」である。 実際、過去の淀短距離ステークスの勝ち馬からはセイウンコウセイ(2017年)、ファイングレイン(2008年)の2頭が、その年の高松宮記念を制している。 古い...
クラシックレースへの登竜門「シンザン記念」。 数多くの名馬が、ここをきっかけに大きく飛躍した出世レースでもあります。2018年の勝ち馬アーモンドアイの道悪馬場を切り裂く豪脚は記憶に新しいところで、2012年には歴史的名牝ジェンティルドンナも勝利したレースです。 さらに遡れば、2002年にはダービー馬タニノギムレットがシ...
1月のハンデ戦、京都金杯。 しかし、ここを飛躍のきっかけとして、のちにG1ホースになる馬もいる。 例えば、芝2000mで行われ、名称も「金杯・西」と呼ばれていた時代の、1988年。 タマモクロスが直線の短い京都内回りで、ラストで14頭をごぼう抜きした。 タマモクロスはその後、天皇賞春秋連覇や宝塚記念制覇を達成し、その年...
イノシシでひと回りした十二支が最初に戻る子年は、新たな十二支のはじまりを意味する。 原点回帰、リスタート、新たな挑戦への一歩が似合う子年にふさわしい男はだれであろうか。 キャリアハイの102勝をあげた三浦皇成騎手は、デビュー年に武豊騎手の新人勝利数記録を更新。 その後ケガが重なり、飛躍できないもどかしさを昨年払しょくし...
ベートーヴェン作曲の交響曲第9番、通称「第九」は彼が最後に作曲した交響曲である。シラーの詞「歓喜に寄す」に曲をつけるという構想は彼が20代前半のころに抱いたものといわれており、その作曲家人生の原点であり集大成であったとされる。第九の第4楽章は「よろこびの歌」として世界中で年の終わりを告げる風物詩となっている。その起源は...
グランアレグリア、レッツゴードンキという新旧桜花賞馬を含む重賞馬9頭が揃った、2019年阪神カップ。豪華メンバーに加えて、阪神芝1400mという距離がこのレースを難解なものにする。 例えば、キンシャサノキセキが1度目の阪神カップを制した2009年は、2着にCBC賞を制したプレミアムボックスが入ったように、1200m前後...
アーカイブ
カテゴリー
語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
-
[重賞回顧]師弟で掴んだ王者の称号。長期休養を乗り越えたテーオーロイヤルが古馬最高の栄誉を獲得!~2024年・天皇賞(春)~
-
[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
-
[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
-
[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
-
[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
-
[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
-
[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~