例年「最強馬決定戦」ともいえる豪華メンバーが集う天皇賞(秋)。2023年は、グレード制導入以降レース史上最少の11頭立てとなったものの、文字どおり少数精鋭のメンバーが顔を揃えた。 また、天皇賞(秋)といえば、数々の名場面が生まれてきたレース。「永遠のライバル」ウオッカvsダイワスカーレットによる究極の名勝負をはじめ、近...
レース回顧の記事一覧
実に23年ぶり──今世紀初めて、皐月賞馬とダービー馬が再戦する舞台となった菊花賞。2頭は春二冠で1、2着を分け合っており、同世代の中でも実績では一枚抜けている、まさに「二強」と呼ぶに相応しい存在だった。 この「春二冠の1、2着を同じ2頭が分け合った」例は珍しく、95年の皐月賞馬ジェニュインとダービー馬タヤスツヨシ以来2...
秋華賞が、3年ぶりに「三冠馬誕生の地」京都競馬場に帰ってきた。 前回、三冠馬が誕生したのも同じく3年前の2020年で、牡、牝馬ともに無敗三冠が達成されるという、ともすれば、一生に一度あるかないかの出来事が起こった年。そのとき牝馬三冠を成し遂げたデアリングタクトは、残念ながら先日引退が発表されたばかりだが、それからおよそ...
1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が与えられる毎日王冠。ただ、本番まで中2週のローテーションが敬遠されてか、どちらかといえば、近年はマイルCSを目標とする有力馬の前哨戦になっている。 とはいえ、毎年のように豪華メンバーが集い、多頭数で争われることはほとんどないものの、まさに少数精鋭。夏競馬最大のレース、札幌記念と並んで「...
秋、中山のフィナーレを飾るスプリンターズSは、GⅠシリーズの開幕戦。近年の芝スプリント路線は王者不在の時代が続いており、2022年の高松宮記念以降におこなわれたGⅠ3レースの3連単平均配当は、なんと130万円超。しかも、直近2レースの覇者は既に現役を退いており、ますます混迷の度合いを深めている。 言い換えれば、下半期の...
皐月賞馬の出走は6年ぶり、GⅠウイナーが2頭出走するのはグレード制導入以降初。話題満載となった、2023年のセントライト記念。他にも、ラジオNIKKEI賞の2、3着馬や、前走古馬を撃破して2勝クラスを突破した、いわゆる「夏の上がり馬」も複数出走。3日間開催を締めくくるに相応しい好メンバーが顔を揃えた。 それでも人気は2...
秋競馬の開幕を告げる紫苑Sが重賞に昇格したのは2016年のこと。ただ、秋華賞トライアルとはいえ、オープンでおこなわれていた頃は本番に結びつくことが少なかったレース。重賞昇格が発表された時点において、紫苑Sがそこからわずか7年で、さらにGⅡへ昇格すると予想した人は、果たしてどれほどいただろうか。 しかし、実際にこの201...
後半は、雨に見舞われることも多かった2023年の札幌開催。中でも、キーンランドC当日の8レースは、発走が遅れるほどの雷と豪雨だった。また、芝では出走馬の多くが内ラチ沿い3、4頭分を開けて進むようなレースもあり、道悪の巧拙が明暗を分けることも少なくなかった。 ただ、かつて異常気象といわれた天候が年々当たり前になりつつある...
夏の風物詩とも言ってもよい、ローカルで開催される4つの2歳重賞。中でも、新潟2歳Sはひときわ異彩を放つレースである。 4レースの中で唯一のマイル戦。左回り。そして、長い直線コースを使う点は、いささか多くのGⅠがおこなわれる東京競馬場と似た条件。ただ、サウジアラビアロイヤルCやアルテミスSが創設されて以降、新潟2歳Sが多...
毎年のように豪華メンバーが集結する「真夏の大一番」札幌記念。出走したGⅠウイナーの数だけでいえば2022年の5頭に及ばないものの、ダービー馬や国際GⅠ優勝馬。さらには、この距離のスペシャリストで、2走前に待望のGⅠ勝利を成し遂げた前年覇者が一堂に会し、最大で10連休となったお盆休みのフィナーレを飾るに相応しい一戦となっ...
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語り継がれし「名馬」たち
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