3歳ベストマイラーを決めるNHKマイルCは、波乱の歴史に彩られたレース。3連単の配当が10万円を超えたのは過去10年で7度あり、全GⅠの中で最多。また、創設以来、最も高配当の決着となったのが2007年のレースで、このときは18頭中17番人気のピンクカメオが一世一代の追込みを決め優勝。1番人気のローレルゲレイロも2着に好...
レース回顧の記事一覧
大阪杯がGⅠに昇格して以降、宝塚記念と合わせ、春の古馬三冠レースとして括られるようになった天皇賞(春)。近年は、中距離路線と長距離路線が明確に分けられ、また海外GⅠに出走する馬も増えたため、このレースを春の最大目標に掲げる陣営はかつてほど多くない。 ただ、数あるGⅠの中でも、歴史の長さと伝統は別格。また、極めて格式高く...
「スピードだけでは乗り切れない、府中1マイルは真の試金石」そんな言葉を聞いたことがある。その舞台となる安田記念へのステップレースとして重要な1戦がこのマイラーズCでるが、マイルという距離自体がそもそもかなりのポテンシャルを求められる距離である。それはこの路線に集う馬たちが、短距離から中距離路線までの中間の距離としてぶつ...
出走15頭中14頭が1勝馬で、重賞2着の実績を持つ馬は不在。オープン馬は、キミノナハマリアだけというメンバー構成になったフローラS。それでも、母や兄姉に重賞ウイナーを持つ良血馬が多数集結し、オークスに向けて興味深い一戦となった。 出走馬の大半が1勝馬という混迷を極める一戦で、単勝10倍を切ったのは5頭。その中で、1番人...
2023年の皐月賞は、11年ぶりにGI馬不在の大混戦。その11年前は、ゴールドシップがいわゆる「ゴルシ・ワープ」を繰り出す衝撃的なレースで勝利したが、当時と同じく馬場が渋り、重賞2勝馬さえ不在のメンバー構成。初対戦の馬も多く実力比較が困難な上、現4歳世代がラストクロップのキングカメハメハ産駒はもちろん、ディープインパク...
JRAでおこなわれるGIは26。その中で最も華やかなレースといえば、やはり桜花賞ではないだろうか。近年は全国的に桜の開花が早まっており、散り始めの時期におこなわれることも少なくないが、向正面の桜の樹はなんとか持ち堪え、クラシックの開幕に彩りを加えてくれる。 そんな中、迎えた2023年の桜花賞は一強ムード。定番化しつつあ...
1969年、かの名ジョッキー、レスター・ピゴットら海外騎手を招待し、東京競馬場と京都競馬場で英国騎手招待競走が行われた。その際、第18代ダービー卿、エドワード・ジョン・スタンリー伯爵からトロフィーの寄贈を受けたことを記念し、「ダービー卿チャレンジトロフィー」が創設。開催場所が中山競馬場に移り、1度の距離短縮を経て、20...
「春の中距離王決定戦」大阪杯は、GIに昇格して7年目。有力馬が前週のドバイ諸競走と分散する傾向にあるものの、毎年のように豪華メンバーが集結している。 その背景には「引退後、最も評価されるのは2000mのGIを勝利した馬」という考えがあるように思う。実際、天皇賞(秋)を制したレイデオロや、2000mのGIを2勝したサート...
過去5年で2度100万馬券が出ているように、JRA重賞の中でも屈指の荒れるレース、高松宮記念。短距離戦、かつ基本的には能力が最も拮抗しているGIレースのため、枠順が結果に占める割合は少なくなく、「菜種梅雨」といわれる3月特有の天候もまた、結果を大きく左右している。 また、高松宮記念と対になるレースといえば、半年後におこ...
春のクラシック、桜花賞、皐月賞、オークス、日本ダービーのうち、トライアルレースから本番に臨み勝利した最も直近の馬は、はたしてどの馬かご存知だろうか。 牝馬は、2021年のフローラS3着からオークスを制したユーバーレーベン。一方、牡馬は2018年のスプリングS2着から皐月賞を勝利したエポカドーロまで遡る。 これに対し、近...
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語り継がれし「名馬」たち
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