毎年、クラシック戦線に向けて重要な役割を占める2歳重賞。その中でもひときわ有力馬を輩出している名物レースが、東京スポーツ杯2歳Sである。東京芝1800で行われるG2競走だが、G3時代含め、その勝ち馬には歴代の名馬クラスが名を連ねている。G1を勝った馬だけに絞って名を挙げても、キングヘイロー、アドマイヤコジーン、アドマイ...
レース回顧の記事一覧
過去2年、この路線の絶対的存在であったグランアレグリアがマイルCS連覇を達成。感動的な走りで引退の花道を飾ってから、早1年が経過した。 その後、ソングラインが安田記念を制したものの、1着から17着が1秒以内に収まるという歴史的大接戦に。そのため、この路線は依然として混迷を極めており、2022年のマイルCSは、レース名ど...
毎年、ローカル競馬場の名の冠を持つ重賞レースが開催されると、その開催の終わりを感じるようになってくる。夏で言えば札幌記念に函館記念、新潟記念が挙げられるだろうか。そして秋のローカル名物レースのひとつが、この福島記念である。 毎年、淀(ここ3年は代替え開催で仁川)の舞台で開かれる牝馬最強決定戦の20分ほど前、東北開催をあ...
1975年に英国のエリザベス女王が来日したことを記念し、前身であるビクトリアカップの距離や条件を踏襲する形で、翌76年に創設されたエリザベス女王杯。2022年は、即位70周年の「プラチナジュビリー」を祝し「エリザベス女王即位70年記念」の副題がつけられる予定だったが、9月8日に女王が崩御され、副題の付与も取りやめとなっ...
創設当初は5月に開催され、80年代初頭は天皇賞・春の前哨戦だったアルゼンチン共和国杯。その当時は中山芝2500mの別定戦で、現在とはかなり異なる条件で行なわれていた。 その後、1984年のグレード制導入時にGⅡに格付けされ、東京芝2500mに変更。開催時期も11月3週目に繰り下げられ、97年以降は11月1週に行なわれて...
秋華賞、府中牝馬ステークスも終わり、いよいよ3歳牝馬路線と古牝馬路線が交わり始める。成長を遂げた淑女たちの決戦を2週間後に控えたこのタイミングで、府中の舞台では来年のクラシックを見据える少女たちがJRA最初の2歳牝馬限定重賞・アルテミスSに集結した。 毎年、数多くの名牝を輩出するこの重賞。直近だけで見ても豪華絢爛で、後...
初冬、名古屋の地で行われる中央ダート頂上決戦、チャンピオンズC。そこに歩を進めるべく、この週は多くの有力馬がそのステップレース、あるいは地方頂上決戦に蹄音を刻んだ。 岩手で行われたJBC3レースに出走した有力各馬に続かんとする、仁川のダート1800mにその姿を見せた優駿16頭。若駒、古豪全て混じり合ったその中で1番人気...
1着馬にマイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられるスワンS。かつてはサクラバクシンオーとノースフライトの対決に湧き、当年のGIを制したダイタクヤマト、ショウナンカンプ、ミッキーアイルらがこのレースを勝利した。 ただ、ここをステップにマイルチャンピオンシップを制したのは2010年のエーシンフォワードが最後。近年は、...
日本国内で数多く大レースが行なわれるのは1600m、2000m、2400m。その中間距離で行なわれ、3歳以上のサラブレッドはすべて出走できることから「現役最強馬決定戦」といっても過言ではない天皇賞・秋。 将来、種馬になったとき、最も価値があるのはこの距離で実績を残した馬たち。さらに、過去5年の勝ち馬のうち3頭が年度代表...
牡馬クラシック三冠レースの中で「最も強い馬が勝つ」といわれる菊花賞。しかし今年は、65年ぶりに皐月賞とダービーの連対馬が不在の一戦となった。 一方、この状況に俄然色めき立ったのが、夏の上がり馬たち。実績馬たちが休養している間にメキメキと力をつけ、前哨戦はおろか、本番も制して一気にスターダムへと駆け上がる──。そんな痛快...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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