![[今週の競馬]札幌、新潟、中京で夏競馬開催中!札幌では「2026ワールドオールスタージョッキーズ」が開催!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2025/08/IMG_1042.jpeg)
お盆を過ぎて、時候は「立秋」の終わりごろ。残暑はまだまだ厳しいが、徐々に秋の気配を感じるころでもあり、思いのほか日が早く暮れると感じるのもこの時期である。
中央競馬は、先週に続いて札幌、新潟、中京の3場での開催。日曜の札幌ではキーンランドC、新潟では新潟2歳Sが開催される。
そして札幌では、2026ワールドオールスタージョッキーズが開催される。外国騎手、地方競馬所属騎手を含めた14名の騎手が集い、土曜2レース、日曜2レースの計4レースでの着順をもとにしたポイントで争う。
昨年はドイツのT.ハマーハンセン騎手がポイントランキング1位に輝き、チーム対抗戦ではWAS選抜(外国・地方競馬所属騎手チーム)がJRA選抜を退けて優勝を飾った。世界の名手たちが札幌の地に集結するシリーズだけに、各騎手の手綱さばきに注目したい。
また先週に続いて、新潟と中京では暑熱対策として競走時間帯の拡大が実施される。5レースと6レースの間に長い休憩が入り、WIN5の対象レースにも変更があるため、発走時刻、レース番号には注意が必要だ。
○新潟2歳ステークス
新潟2歳ステークス(GⅢ)
日曜新潟7R 15:25発走
芝1600m(左・外)サラ系2歳 オープン 馬齢
本賞金 1着3400 2着1400 3着850 4着510 5着340(万円)
■新潟2歳ステークスの歴史と位置付け
1981年に創設された、「新潟3歳ステークス」を起源とする重賞である。
創設当初は芝1200mの条件だったが、1997年に芝1400mに延長となり、さらに新潟競馬場の改装にともない2002年からは外回りの芝1600mに変更となった。またレース名についても、2001年に馬齢表示が国際基準に統一されたことにともない、「新潟2歳ステークス」に改称となり現在に至っている。
現在は、2歳世代で最初に行われるマイル重賞として位置づけられており、東西の素質馬が集う一戦となっている。なかでも2014年は勝ち馬のハープスターが桜花賞を、2着イスラボニータが皐月賞を制して翌年のクラシックを賑わせた。他にも、のちに朝日杯フューチュリティSを制したセイウンワンダーや、マイルCSを勝ったセリフォス、阪神JFやヴィクトリアマイルを勝ったアスコリピチェーノなどが、本競走を制して飛躍を遂げている。

■昨年はリアライズシリウスが4馬身差で圧勝
10頭立ての外目9番枠のリアライズシリウスは、スタートで若干の出遅れ。しかし、徐々にポジションを上げていくと、3コーナーでは2番手につける。直線では残り300mほどで先頭に立つと、津村明秀騎手が外目に持ち出すと豪快に伸び、後続に4馬身の差をつけてゴールし1番人気に応えた。

2着には6番人気タイセイボーグ、さらにハナ差の3着には上り最速で後方から追い込んできたフェスティバルヒルが入った。勝ったリアライズシリウスのみならず、2、3着馬ものちに重賞を制しており、また6着サノノグレーターもラジオNIKKEI賞を勝つなど、後から見ると出走馬のレベルが高い一戦だった。
また、勝ったリアライズシリウスの父ポエティックフレアは2025年の新種牡馬で、産駒の重賞初勝利となった。
■新潟2歳ステークス(2026年)の出走予定馬
インカルナータは、6月阪神の新馬戦を勝って臨む。その新馬戦では、逃げながら上がりを33.2秒でまとめ後続を封じた。好調な新種牡馬エフフォーリアに、初の重賞タイトルを届けるか。

同じく6月阪神の新馬戦を勝った、トップチェッカー。こちらも好調なインディチャンプ産駒の2世代目だが、勢いに乗って重賞制覇を狙う。
トウシンマジックは、新潟マイルの新馬戦を際立った末脚で差し切り勝ち。リバティアイランドの半弟、ダノンダックスを退けての勝利だった。同じコースで、無傷の連勝なるか。
その他にも、各地でデビューした期待の2歳馬がエントリーしている。世代初のマイル重賞を制するのは、どの馬になるだろうか。
○キーンランドカップ 秋の大一番に向けての前哨戦
キーンランドカップ(GⅢ)
日曜札幌11R 15:45発走
芝1200m(右)サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着4300 2着1700 3着1100 4着650 5着430(万円)
■キーンランドカップの歴史と位置付け
レース名の「キーンランド」は、世界一の馬産国であるアメリカ合衆国のケンタッキー州レキシントンにあるキーンランド競馬場の名称からきている。
1996年にオープン特別として創設された歴史を持つレースであり、2006年に実施された短距離路線の整備にともない、3歳以上、芝1200mの別定戦としてGⅢに格上げされた。なお、回次はGⅢとなった2006年の開催を第1回としている。また、同年にサマースプリントシリーズの対象レースとして指定され、シリーズチャンピオンの行方を占う一戦となっている。
秋の短距離GⅠ、スプリンターズSの前哨戦として位置づけられ、有力スプリンターたちが多く出走するレースとなっている。また2014年からは、本競走の優勝馬にスプリンターズSの優先出走権が付与されているほか、負担重量が収得賞金による積み上げされる方式から、過去に優勝した重賞の格に応じて加算される方式に変更となっている。
過去には、5連勝でスプリンターズSを制したカレンチャンや、香港スプリントで父仔制覇を達成したダノンスマッシュ、高松宮記念を連覇したサトノレーヴなどの名スプリンターたちが、本競走を制している。
■昨年は3歳パンジャタワーが差し切り勝ち
出走馬中、唯一のGⅠ馬だった3歳牡馬パンジャタワーが勝利を挙げた。
2番人気のパンジャタワーは、5番枠から出て序盤は無理をせずに中団を追走。直線に向くと、松山弘平騎手のGOサインに応えて末脚を伸ばし、前をいく馬たちを差し切った。3/4馬身差の2着に4番人気ペアポルックス、1/2馬身差3着には3番人気カルプスペルシュが入線した。また1番人気に支持されていたウインカーネリアンは、果敢にハナを奪って逃げたが5着での入線となった。
パンジャタワーはNHKマイルC1着以来の出走だったが、久々を感じさせない反応の良さを見せて勝利した。この勝利を弾みに、豪州のゴールデンイーグルに遠征し5着と好走した。また鞍上の松山弘平騎手は、この勝利で史上7人目となるJRA全10場重賞制覇の偉業を達成した。

■キーンランドカップ(2026年)の出走予定馬
夏の上がり馬、ロジケープ。今年4月の時点ではまだ1勝クラスだったが、そこから3連勝で一気にオープン入り。重賞まで突き抜けて、父ロジユニヴァースに初のJRA重賞タイトルを届けるか。

昨年、スプリンターズSで悲願のGⅠ制覇を成し遂げたウインカーネリアンも登録。9歳となる今年も、高松宮記念で3着に入るなど充実しており、注目を集める。
昨年の覇者、パンジャタワーもエントリー。その勝利のあとも、海外遠征、国内GⅠと高いレベルで安定して走っている。レース史上初の連覇なるだろうか。
その他にも、悲願の重賞初制覇がかかるナムラクララ、函館スプリントS2着から挑むエーティーマクフィなど、秋の大一番を見据えたスプリンターたちが登録しているキーンランドC。晩夏の札幌のスプリント戦を制するのは、どの馬だろうか。
2歳重賞とスプリント重賞が開催される、今週の競馬。そして、札幌で開催される2026ワールドオールスタージョッキーズでは、普段は見られない名手たちの手綱に注目が集まる。残りあと少しとなった夏競馬を、存分に楽しむことのできる週末になりそうだ。
写真:s1nihs、かずーみ、INONECO
