「road to the future」未来へ続く道。
このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?
9月26日(土)
中山3R メイクデビュー中山・ダート1,800m・1:56.5
インパルスベルン
牡馬(9番人気)
父:ホッコータルマエ
母:ムーンフライト
母父:アドマイヤムーン
生産牧場:静内白井牧場(新ひだか町)
所属:加藤士津八厩舎(美浦)
鞍上:田辺裕信騎手
父ホッコータルマエにとって、嬉しいJRA初勝利です。
小雨が降り注ぐ稍重のコンディションの中で、後続を7馬身千切りました。
返し馬の放馬などこれからの課題は色々と見受けられましたが、すんなりと先手を奪えるようであれば、今日の様なパフォーマンスは出来そうです。これからの成長に期待します。
中山5R メイクデビュー中山・芝1,600m・1:36.1
シゲルオテンバ
牝馬(5番人気)
父:ロードカナロア
母:ファビュラスセンス
母父:グラスワンダー
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:松山将樹厩舎(美浦)
鞍上:三浦皇成騎手
曾祖母カッティングエッジを彷彿とさせる末脚を披露し、新馬勝ちです。
非常に縦長かつ小雨降る稍重で難しいレースになりましたが、最後の弾け方はなかなかお目にかかれないレベルの末脚でした。
父ロードカナロア×母父グラスワンダーはJRAにて2頭しか例はありませんでしたが、そのうちの1頭が2020年3歳牝馬路線の重賞で好走したヤマカツマーメイドです。
次走以降、良馬場でどの様な脚を使えるのか是非見てみたい1頭です。
中京4R メイクデビュー中京・ダート1,400m・1:25.6
タガノネクステージ
牡馬(8番人気)
父:ディスクリートキャット
母:タガノディーバ
母父:フジキセキ
生産牧場:八木牧場(新冠町)
所属:鈴木孝志厩舎(栗東)
鞍上:和田竜二騎手
ここでは力が一枚上でした。
スタートからのスピードと、騎手の動きに反応する素直さは好感が持てます。
次走以降も同様の競馬で苦にしないタイプだと思います。
おじに重賞戦線で活躍したサンカルロがいるという事を考えると、マイルくらいまでがベストでしょう。
今日は首の使い方に改善の余地を残すなど伸びしろが十分な状態での圧勝でしたので、次走以降の走りにも注目です。
中京5R メイクデビュー中京・芝1,400m・1:23.4
ピクシーナイト
牡馬(1番人気)
父:モーリス
母:ピクシーホロウ
母父:キングヘイロー
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
鞍上:福永祐一騎手
あれだけ馬体が重め残りの中で勝ち上がったのですから、潜在能力は確かだと思います。
道中の走りを見ると非常にきれいに走れていましたし、騎手の仕掛けにもしっかりと反応しています。
直線では馬場を気にしたのか、ややスピードに乗り切れないかな、と感じる場面もありましたがかしっかりと勝ち切りました。着差以上に強い勝ち方と見ています。
スタートに若干の不安を感じた面を含めて考えると、まだまだこれから良くなっていくタイプでしょう。
次走で馬体が絞れた場合、どの様な競馬をするのか非常に楽しみです。
9月27日(日)
中山4R メイクデビュー中山・ダート1,200m・1:12.0
スマイルアモーレ
牝馬(2番人気)
父:ダノンレジェンド
母:メイショウアモーレ
母父:タイキシャトル
生産牧場:絵笛牧場(浦河町)
所属:加藤士津八厩舎(美浦)
鞍上:田辺裕信騎手
ダノンレジェンド産駒がJRAで4頭目の勝ち上がりです。ダート戦の先行馬で結果がでている印象です。
終始マッチレースとなりましたが、3着以下は大きく離していますしスピード能力は初戦からしっかりと見せてくれました。
まだ走り方は幼く、この馬の本質が見えるのは次走以降かと思いますが、ダートのスプリント戦で現状は楽しみなタイプだと思います。
中山5R メイクデビュー中山・芝2,000m・2:06.1
ジャンカルド
牡馬(2番人気)
父:ハービンジャー
母:クッカーニャ
母父:フジキセキ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:武井亮厩舎(美浦)
鞍上:横山武史騎手
母は本馬と同じサンデーレーシングで、33戦5勝と息の長い活躍をしたクッカーニャです。
今日はスタートで遅れてしまう内容でしたが、横山武史騎手が3コーナーで外に進路をとり着差以上に強い勝ち方を披露してくれました。
スタート以外は非常に優等生で、いかにも扱いやすいタイプかと思います。
今日は中山の坂に若干戸惑ったかなと思う印象を受けましたが、母はコースを選ばず勝ち星を重ねオープンまで出世しました。これから経験を積むことで活躍の幅がグンと広がるタイプかと思います。
中京4R メイクデビュー中京(牝馬限定)・芝1,400m・1:22.6
クープドクール
牝馬(8番人気)
父:エイシンヒカリ
母:ブリーボーンズ
母父:Hesabull
生産牧場:畠山牧場(新ひだか町)
所属:高橋義忠厩舎(栗東)
鞍上:難波剛健騎手
今日は日々調教をつけていた難波騎手が馬の特徴をしっかりと理解しているのが伝わる、強い勝ち方でした。
先行馬で唯一最後まで粘り切った事は高く評価できます。
母父Hesabullは本国ではあまり馴染みがないかもしれませんが、米国のダート重賞を2勝しBCスプリント2着などの実績があります。
今日の走りだけを見ると芝のスプリントタイプかと思いますが、血統的には距離やコースなど色々と試せそうで、面白そうな存在だと思います。
中京5R メイクデビュー中京・芝2,000m・2:02.6
ノースブリッジ
牡馬(3番人気)
父:モーリス
母:アメージングムーン
母父:アドマイヤムーン
生産牧場:村田牧場(新冠町)
所属:奥村武厩舎(美浦)
鞍上:武豊騎手
逃げ馬のお手本の様なレース運びで新馬勝ちです。
スタートは多少接触があっても先手がとれ、道中は後続にマークされながらも我慢できる。
コーナーもしっかりとまわり、直線では仕掛けられてもうひと伸びできる。
今日は満点に近いレースだったと思います。
今日のレースの感じからは距離はこれくらいまでがベストだと思います。