[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/06/22)

多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。

今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

06月22日(日)

■函館5R 2歳新馬・芝1200m・1:10.5

クラディスティーナ

牡馬(2番人気)
父:パドトロワ
母:クラウンデュナミス(母父:ダンディコマンド)
厩舎:清水英克(美浦)
騎手:横山武史
馬主:矢野恭裕
生産者:クラウン日高牧場(日高町)

好スタートを切ったクラディスティーナは、少し促されながら前につけていき4番手でレースを進めていきます。
外目を回りながら直線に入ると横山騎手とともに重馬場発表の函館の直線を力強く進み、クワイエットアイをクビ差で交わしての優勝となりました。

2022年に亡くなったパドトロワのラストクロップ世代。
期待の新馬戦ウィナーが誕生しました。

■阪神5R 2歳新馬・芝1600m・1:37.2

フェスティバルヒル

牝馬(1番人気)
父:サートゥルナーリア
母:ミュージアムヒル(母父:ハーツクライ)
厩舎:四位洋文(栗東)
騎手:坂井瑠星
馬主:吉田勝己
生産者:ノーザンファーム(安平町)

10頭立ての8枠9番からスタートとなったフェスティバルヒルは、ゲートの出こそまずまずでしたがスムーズにスピードに乗って前へ。5-6番手で折り合います。
最後の直線に入ると外から粘り強い末脚を披露し、単勝1.5倍のダントツ一番人気に応えました。

母ミュージアムヒルの2番仔で、半兄は2025年皐月賞勝ち馬のミュージアムマイル。
偉大な半兄ミュージアムマイルも達成できなかった新馬勝ちを経験し、今後の成長と活躍が楽しみな1頭です。

■東京5R 2歳新馬・芝1600m・1:34.6

サノノグレーター

牡馬(5番人気)
父:グレーターロンドン
母:メメクザリアーナ(母父:ジャングルポケット)
厩舎:尾形和幸(美浦)
騎手:横山琉人
馬主:佐野信幸
生産者:沖田牧場(日高町)

4番人気以下からの勝ち馬が出ていなかった今年の新馬戦で、初の5番人気からの勝ち馬が誕生しました。

後方からのスタートとなったサノノグレーターは、内を回って最小のスタミナロスで道中を進んでいきます。
外で進路を確保しながら直線に向くと、そこから素晴らしい追い込みで上り最速の末脚を披露。
逃げていたマゲバスピードを3/4馬身馬身交わしたところでゴールを迎えました。

5年目、22歳の横山琉人騎手はこれがこの世代の新馬戦初勝利となっています。

■阪神6R 2歳新馬・ダ1200m・1:14.4

シュテフィ

牝馬(5番人気)
父:ルヴァンスレーヴ
母:スプレンダークラン(母父:ルーラーシップ)
厩舎:牧田和弥(栗東)
騎手:松山弘平
馬主:永田和彦
生産者:ノーザンファーム(安平町)

16頭立ての7枠14番からのスタートとなったシュテフィは、4-5番手辺りでレースを進めていく展開。
最後の直線を迎えると外から2番手の位置まで着順を上げ、残り200m付近からは先に抜け出していたテーオーグレーザーと一騎打ちの体勢に。
3/4馬身前に出て先頭でゴールとなりました。

昨年の新馬世代が初年度産駒だったルヴァンスレーヴの第2世代。
次走は芝のレースも検討していく方針だそうです。

■東京6R 2歳新馬・芝1400m・1:23.1

ランドスター

牡馬(9番人気)
父:シャンハイボビー
母:レディーロックフォード(母父:Invincible Spirit)
厩舎:柄崎将寿(美浦)
騎手:丸田恭介
馬主:GrandeRacing
生産者:三石川上牧場(新ひだか町)

好スタートとなったランドスターは、外からの発進でしたがスムーズにスピードに乗り、逃げたイトハマーのすぐ後ろにつけてレースに入っていきます。
良い手応えのまま直線に入ると残り400m付近で先頭に立ち、そこからは追いすがる1番人気エコールナヴァール、タニノフランケルの初年度産駒コパノトーマスを寄せ付けませんでした。

母レディーロックフォードの10番目の仔。
2年目42歳の若手である柄崎将寿調教師はこれが嬉しい新馬戦初勝利となりました。

写真:s1nihs、RINOT

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