それぞれの競馬愛 2月の府中で願った「波乱」~願いは叶わなくとも、忘れられない馬〜 2021年2月13日 2020年の牡馬クラシック三冠を無敗で制したのはコントレイル。その父ディープインパクトも無敗で三冠達成を成し遂げたのは2005年──コントレイルの偉業達成から15年ほど時を遡る。 この年の大相撲は横綱の朝青龍が年6場所全てで優勝。84勝という年間勝利数は断トツの数字だった。さらに政治の世界では小泉純一郎氏が率いる自民党... ポラオ
「名勝負」を語る 競走生命と引き換えにした、称賛される銀メダル~1983年ジャパンカップ 2020年11月28日 言わずもがな、競馬は優勝劣敗の世界。1着こそが名誉であり、1着馬の関係者こそが拍手喝采を浴びることが許される世界だ。けれど、長年競馬を観て来た私が “賞賛される2着というものがある” と感じたことが、過去に3回ある。 まずはトゥザヴィクトリーが2着となった、2001年のドバイワールドカップ。これまで日本最強のダートホー... ポラオ
競馬場を楽しむ 久しぶりの“競馬のため”の早起き~競馬の良さを再認識した1日 2020年11月12日 平日であれば、仕事に向かう朝は目覚まし時計が鳴っても、なかなか布団から出られないことが多い。しかしその反面、土日に競馬に行くときはセットされたアラームより早く起きられることがある。 競馬好きな人には分かってもらえる「あるあるネタ」だと思うけれど、2020年のコロナ禍で馬券を買う主な場所が自宅になったことで、土日に早起き... ポラオ
「名勝負」を語る 第8回JBC競走観戦記~園田で見た、ドバイへの夢 2020年11月3日 JBC当日である2008年11月3日の朝。ベッドから出た私はまだ酔っていた。 誤解のないように書いておくが、前日のお酒が残って酔っていたわけではない。月並みな表現になってしまうけれど、その前日に行われた天皇賞(秋)でのウオッカとダイワスカーレットの壮絶な叩き合いが頭の中に残っていたのだ。 その当時、まとまった休みを取っ... ポラオ
「名勝負」を語る 田嶋翔騎手とテイエムチュラサン~「BestFriend」コンビが見せた、夏の輝き 2020年7月25日 「1615年、陰暦3月3日、首里は祭日で闘鶏と競馬が催される」(ウィリアム・アダムス(三浦按針)、「琉球諸島航海日誌」) 沖縄は「競馬不毛の地」と思われがちだが、琉球王朝時代の士族の楽しみとして今から400年近く前には競馬が開催をされていたという記録がある。我々が思っている以上に、沖縄と競馬は古くから密接な関わりがある... ポラオ
それぞれの競馬愛 今もまだ「私の夢」が走っている~1995年宝塚記念~ 2020年6月25日 思ひ出づる 折りたく柴の 夕煙 むせびもうれし 忘れ形見に新古今和歌集巻第八『哀傷歌』~後鳥羽天皇 『折りたく柴の記』という作品がある。江戸時代中期に新井白石が書いた随筆で、完成したのが享保元(1716)年。生家である新井家のことや、政治的体験談などが記されている書物だ。タイトルである『折りたく柴の記』は、冒頭に書かれ... ポラオ
競馬を学ぶ 『アンちゃん』が見せた最後の闘志〜史上初の『騎手による父子ダービー制覇』を成し遂げた名騎手〜 2020年5月29日 競馬にはたくさんの“格言”があるが、そのなかにこんな言葉がある。 『ダービー馬は、ダービー馬から』 ダービーを制する馬のお父さんは、やはりダービーを勝っているというもの。それでこそ競馬は血統のスポーツだということを証明することができるのだ、と。 日本の競馬史を紐解くと、ダービーの父子制覇はこれまで10組以上ある。最も古... ポラオ
それぞれの競馬愛 忘れられない、1999年オークスでの出来事〜私がウメノファイバーを応援した理由〜 2020年5月23日 馬券運と恋愛運は、反比例する。 若い頃、こんな法則があるのではと、競馬仲間と話していた。つまり、競馬も恋愛も両方が上手くいくということは極めて稀で、どちらかが良ければどちらかが悪くなってしまう。 もちろん、科学的な根拠なんてあるわけがない。強いて挙げるなら「博打と恋愛と両方で良い思いをするなんて虫が良すぎる」と神様の逆... ポラオ
「名馬」を語る 華麗に咲き誇れ!師弟で挑んだG1レース~川島信二騎手に託した、1人のファンの思い出〜 2020年5月16日 師匠と弟子。 この響きに、どんなイメージを持つだろうか。 競馬以外の話になってしまうけれど、私が愛して止まないダーツには師匠が居る。師匠と出会う前もダーツはしていたものの、今考えるとムチャクチャでありえないフォームで投げたり、定石を無視した攻め方をしていたように思う。私の仕事はダーツをすることではない。矢でサラリーをも... ポラオ
「名馬」を語る 桜のつぼみの季節に、初めての記念馬券〜ライデンリーダーに託した夢 2020年3月15日 競馬に限らない話かもしれないが、何かを覚え始めたときの記憶というのは意外と残り続けるもので、つい先日も競馬仲間数人が集まった際に 「情報がアップデートされていないねぇ」と笑われたことがあった。 かつては牝馬限定の重賞で使われていた名称に「牝馬特別」というものがある。略して「牝特(ひんとく)」という呼び方をするファンも多... ポラオ