9月に行なわれる3日間開催は、天候、とりわけ台風によって結果が左右されることも珍しくない。2022年は史上最強クラスの呼び声高い台風14号が中京・中山の両競馬場に近づき、天候が目まぐるしく変わったものの、2つの重賞に決定的な影響を及ぼすまでには至らなかった。 3日間開催の2日目に行なわれたのが、ローズS。京都競馬場の改...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
秋競馬の開幕を告げる秋華賞トライアルの紫苑S。とりわけ、重賞に昇格した2016年以降は本番との結びつきが急速に強まり、当レースの1、2着馬が回避した2018年以外は、少なくとも1頭が秋華賞で連対を果たしている。 また、紫苑Sで好走したヴィブロス、ディアドラ、ノームコアは、国内のみならず海外のGIも勝利。さらに、2014...
サマースプリントシリーズ最終戦のセントウルSは、スプリンターズSの最も重要な前哨戦。直近でも、2018年のファインニードルと翌19年のタワーオブロンドンが、当レースと本番を連勝している。また、ファインニードルの2着となったラブカンプーも、本番で11番人気の低評価を覆して2着に好走。21年の1、2着馬レシステンシアとピク...
2022年夏の小倉競馬を振り返ると、CBC賞でテイエムスパーダに騎乗した今村聖奈騎手の重賞初騎乗初勝利と、日本レコードの樹立で幕を開けた。 その後2週間の中断期間をはさみ、小倉記念では、牝馬のマリアエレーナが5馬身差の圧勝。また、圧勝といえばヤマニンウルスが勝った2歳新馬戦で、このとき2着につけた4秒3もの大差は、グレ...
北海道シリーズのフィナーレを飾る札幌2歳Sは、近年、再び出世レースとしての地位を固めつつある。過去2年の連対馬から、ソダシ、ユーバーレーベン、ジオグリフの3頭がクラシックを勝利。また、2020年の3着馬バスラットレオンは、今年3月のゴドルフィンマイルを快勝し、その後サセックスS、ジャックルマロワ賞と欧州のGIを転戦した...
長いようで短かった夏競馬も、残すところ2日になった。夏競馬といえば、サマーシリーズや、九州産限定の新馬戦にひまわり賞。さらには、牝馬や芦毛が強いといった格言に、ミルファームの所有馬が多数出走する直千競馬など、多くの名物が存在する。 その中で忘れてはならないのが、各地で行なわれる2歳重賞。7月の函館2歳Sを皮切りに4つの...
GⅡに昇格してから25年目を迎えた、真夏の大一番・札幌記念。これまでにもGI馬や後のGI馬が多数出走し、10月に行なわれる天皇賞・秋はもちろんのこと、凱旋門賞の前哨戦のような役割も果たしている。 迎えた2022年のレースは、国内外のGI馬が5頭も顔を揃えた豪華メンバー。さらに、白毛対決や、逃げ馬が2枠に同居するなど話題...
新潟競馬場の外回りコースを舞台に行われる、サマーマイルシリーズ第3戦の関屋記念。ワンターンで直線の長いコース形態からか、東京競馬場や京都競馬場で行なわれるGIと関連性が深い。 それを裏付けるように、当レースで連対を果たしたダイワメジャーやカンパニー、ジャスタウェイ、ダノンシャークは、後に安田記念、天皇賞・秋、マイルCS...
JRAに2つしかない世代限定のダート重賞、レパードS。2009年に創設されたため、まだ歴史は浅いものの、言うまでもなく出世レースの一つ。トランセンドやホッコータルマエなど、ダート界で一時代を築いた名馬たちが、初めてタイトルを獲得した舞台でもある。 また、敗れた馬の中からも、スーニやワンダーアキュート。ケイティブレイブ、...
夏の新潟の開幕を告げるアイビスサマーダッシュ。直線コースを舞台にしたJRA唯一の重賞で、国内最速の馬を決めるレースといっても過言ではない。 また、外枠に入った馬や牝馬が強いことは広く周知されており、創設から20年以上が経過した現在でも人気も根強く、注目度は高い。まさに、夏の風物詩ともいえる名物レースだ。 他にも、リピー...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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