秋、中山のフィナーレを飾るスプリンターズSは、GⅠシリーズの開幕戦。近年の芝スプリント路線は王者不在の時代が続いており、2022年の高松宮記念以降におこなわれたGⅠ3レースの3連単平均配当は、なんと130万円超。しかも、直近2レースの覇者は既に現役を退いており、ますます混迷の度合いを深めている。 言い換えれば、下半期の...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
皐月賞馬の出走は6年ぶり、GⅠウイナーが2頭出走するのはグレード制導入以降初。話題満載となった、2023年のセントライト記念。他にも、ラジオNIKKEI賞の2、3着馬や、前走古馬を撃破して2勝クラスを突破した、いわゆる「夏の上がり馬」も複数出走。3日間開催を締めくくるに相応しい好メンバーが顔を揃えた。 それでも人気は2...
秋競馬の開幕を告げる紫苑Sが重賞に昇格したのは2016年のこと。ただ、秋華賞トライアルとはいえ、オープンでおこなわれていた頃は本番に結びつくことが少なかったレース。重賞昇格が発表された時点において、紫苑Sがそこからわずか7年で、さらにGⅡへ昇格すると予想した人は、果たしてどれほどいただろうか。 しかし、実際にこの201...
後半は、雨に見舞われることも多かった2023年の札幌開催。中でも、キーンランドC当日の8レースは、発走が遅れるほどの雷と豪雨だった。また、芝では出走馬の多くが内ラチ沿い3、4頭分を開けて進むようなレースもあり、道悪の巧拙が明暗を分けることも少なくなかった。 ただ、かつて異常気象といわれた天候が年々当たり前になりつつある...
夏の風物詩とも言ってもよい、ローカルで開催される4つの2歳重賞。中でも、新潟2歳Sはひときわ異彩を放つレースである。 4レースの中で唯一のマイル戦。左回り。そして、長い直線コースを使う点は、いささか多くのGⅠがおこなわれる東京競馬場と似た条件。ただ、サウジアラビアロイヤルCやアルテミスSが創設されて以降、新潟2歳Sが多...
毎年のように豪華メンバーが集結する「真夏の大一番」札幌記念。出走したGⅠウイナーの数だけでいえば2022年の5頭に及ばないものの、ダービー馬や国際GⅠ優勝馬。さらには、この距離のスペシャリストで、2走前に待望のGⅠ勝利を成し遂げた前年覇者が一堂に会し、最大で10連休となったお盆休みのフィナーレを飾るに相応しい一戦となっ...
最大10連休となるお盆休みを、台風7号が直撃するのではないかと心配されている日本列島。そんな中、札幌、新潟、小倉と3週間ぶりの3場開催となった8月12、13日の中央競馬は滞りなくおこなわれ、日曜昼の札幌で降雨はあったものの、おおかた天候には恵まれた。 その3場で唯一開幕週となった小倉競馬のメインは、サマー2000シリー...
2022年に発表された、全日本的なダート競走の体系整備。その目玉ともいえる施策が、3歳ダート三冠(クラシック)競走の創設である。 これまで、南関東所属馬限定でおこなわれていた羽田盃と東京ダービーは、2024年から地方他地区およびJRA所属馬も出走可能となり、格付けもJpnⅠに昇格。また、三冠レースの第3弾ジャパンダート...
山口県を含む九州北部以外の地域で、梅雨明けが発表された先週末。4年ぶりの夏の中京開催も、あっという間に最終週を迎えた。 その掉尾を飾るのが、サマーマイルシリーズ第2戦の中京記念。穴党にとってはフィナーレを飾るに相応しい重賞で、夏のマイル戦に様変わりした過去11年、3連単の配当が10万円を超えたのは実に6度。とりわけ、阪...
1ヶ月に渡っておこなわれた函館開催も、あっという間のフィナーレ。近年は、最終週の土、日曜日それぞれに重賞がおこなわれ、土曜日のメインレースに組まれているのが、世代最初の重賞、函館2歳Sである。 開催日程の変更により、かつておこなわれていたラベンダー賞が廃止。地方所属馬の参戦が無ければ、1勝馬もしくは未勝利馬同士の対戦と...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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