「名勝負」を語る 新王者vsエキスパート - 2025年東京ハイジャンプ 2026年10月17日 競走馬にも、それぞれ得意不得意がある。 距離の長短や馬場の重さ、コース形態でいえば坂の有無など、レースを取り巻く条件はさまざまだ。そうした条件への向き不向きが、いわゆる“適性”と呼ばれるものであると、私は思う。 平地の競走でももちろん重要となる要素ではあるが、こと障害競走となれば、話はさらに複雑になる。 例えば、障害競... 鳥野 紗々実
「名馬」を語る 2年4ヵ月の先に - ケイデンスコール 2026年8月20日 誰かを応援するのに、大きな理由や実績はいらない。 それは、人だけでなく、競走馬を応援するときも同じなのだと思う。 私たちは、競走馬が走る姿に惹かれ、勝てば勝利に喜び、敗れれば「次こそは」と願わずにはいられない。そうした経験の積み重ねによって、一頭の競走馬は私たちの中でいつしか特別な存在になっていく。 自分にとって... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る 世代を超えた一戦 - プリモシーンが制した2018年関屋記念を振り返る 2026年7月23日 春のクラシックが終わり、3歳馬たちはそれぞれ新たな道を歩み始める。さらなる飛躍を求めるもの、世代の頂点を目指し続けるもの、そして、古馬と向き合うことを決めたもの。 古馬との対戦を選んだ3歳馬達にとって、その舞台のひとつとなるのが、関屋記念である。新潟競馬場で長い歴史を重ねてきたこの一戦は、古馬たちが秋へと向けた足掛かり... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る また、夏がやってくる~2017年ラジオNIKKEI賞~ 2026年6月25日 ■春を越えて、夏へ 世代の頂点を決める戦いが終わり、季節は夏へと移り変わる。夏競馬、それは熾烈な生存競争の場であると同時に、大きな舞台で躍動することを夢見る若駒たちの登竜門だ。 その中でも、3歳馬が躍動する夏の重賞は春の大舞台とは違った趣きがあると私は思う。 例えば、今以上に経験を積み重ねたい馬。 例えば、春の主役にな... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る きらめきは、確かにそこにあった - 2025年 阪神スプリングジャンプ 2026年3月14日 ひとつの時代が、完成された形で幕を下ろした。その余韻がまだ色濃く残るなか、次の流れが動き始めている。 王者なき時代、と簡単に言い切ることはできない。しかし、これまで積み重ねられてきた勢力図が確かに書き換わり始めた。どの馬が主役となり、どのようなレースが繰り広げられていくのか。人々の期待は、確かにそこにあった。 そんな中... 鳥野 紗々実
「名馬」を語る 季節のはざまを駆け抜けて。遅咲きの名馬・カラテの引退によせて 2025年7月12日 2025年7月10日。馬主である小田切光氏のX(旧Twitter)ポストにて、カラテの現役引退が発表された。 49戦8勝。5歳から9歳まで重賞戦線を走り抜けた、遅咲きの名馬であった。 彼は、季節のはざまが似合う馬だった。木々の緑が色を深める5月、夏の熱が落ち着きはじめる9月──。そのどちらでも、彼は重賞ウィナーとしてタ... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る 豪州から来た若手、レーン騎手とともに制したグランプリ。リスグラシューが強豪牡馬たちを撃破した2019年の宝塚記念 2024年6月23日 宝塚記念……それは春のG1開催を締めくくる伝統のグランプリレースだ。専用のファンファーレによって送り出される精鋭ぞろいの競走馬たちによって、いくつものドラマが生み出されてきた。 例えば、不慮の事故により数少ない世代しか残せなかった父の産駒の代表として、脚部不安を抱えながらも7歳で宝塚記念を勝利した、スズパレード。例えば... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る 大歓声が迎えた、逆襲の桜花賞レコード - グランアレグリア 2024年4月6日 四月。日に日に春の訪れを感じられるようになるこの月は、何かと新しいことが始まる時期でもある。 学生新入学や新学年、クラス替えなどもあるだろう。社会人であれば転職や転勤、新入社員が加わるような季節でもある。 競馬ももちろん例外ではない。暦によって例外はあるが、原則、この月から『牡馬・牝馬クラシック』が始まる。3歳馬たちに... 鳥野 紗々実
「名馬」を語る 2歳女王戴冠、アーモンドアイとの出会い、低迷期…。感動の復活を遂げた名牝、ラッキーライラック 2024年3月30日 スポーツでは時々『復活劇』というものが話題になる。競馬ももちろん例外ではなく、古くはオグリキャップ引退・トウカイテイオー復活の有馬記念や近年ではマカヒキの京都大賞典、ステラヴェローチェの大阪城Sなど、復活劇を演じる馬というものはそれぞれの時代に存在する。今回はそんな復活劇を遂げた馬の1頭……2歳女王の座から長いトンネル... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る 障害競走で素敵な花を咲かせた歴戦の名馬、ニシノデイジー - 2022年中山大障害 2023年12月22日 1934年に「大障害特別」の名で実施された競走に端を発する、障害馬による暮れの大一番「中山大障害」。私が見た、初めての中山大障害は2017年のもの。アップトゥデイトの全身全霊を賭けた大逃げ策に、オジュウチョウサンが真っ向から食らいつく。まさに死闘とも呼べるこのレースに、大いに魅了された。 その時は、まさかこのレースに"... 鳥野 紗々実