「名勝負」を語る [Rewind the race]~2017年京都金杯~ 2020年1月4日 競馬というスポーツは「ブラッドスポーツ」と呼ばれることがある。ブラッドとは「血」、つまり血統が重要な位置づけを持つスポーツということだ。 競走馬の血統、さらにはそんな血統と競馬に携わる人との関係性や絆が、多くのドラマを生み出してきた。2017年に行われた京都金杯もまた、そんな血統と騎手との絆が感じられたレースであった。... ウマフリライター
インタビュー [インタビュー]北の大地から「打倒中央」へ〜ハッピーオーナーズクラブ・会田代表〜 2020年1月1日 2019年夏、新しい地方競馬のオーナーズクラブが誕生した。 ハッピーオーナーズクラブ。 『打倒中央』『ダートグレード制覇』を掲げるそのクラブは、その初年度に3頭の競走馬を購入し、虎視眈眈と中央馬撃破を狙っている。 今回はそんな「ハッピーオーナーズクラブ」の代表に、クラブ設立の理由や今後の展望を伺ってきた。 感動の共有が... ウマフリライター
競馬を学ぶ 競走馬と安楽死〜ディープインパクトとテンポイント〜 2019年12月28日 2019年7月30日。 日本近代競馬界の結晶、ディープインパクトが天国へと旅経ちました。17歳でした。 ディープインパクトの功績の大きさは計り知れません。競走馬として多くの歴史的偉業を成し遂げた名馬であると共に、多くの名馬をこの世に送り出した大種牡馬でもありました。 そのディープインパクトの死と共に大きな話題になったの... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 ニシノデイジー〜セイウンスカイの血を持つ馬に惹かれて〜 2019年12月27日 2018年12月28日。 クリスマスも終わり、新年の足音が近づいてくるころ。雪が降りしきり冬の様相を漂わせる街の中、私は一人、足早に歩いていた。 この日は、第35回ホープフルSの開催日だった。 ニシノデイジーに流れる、名馬たちの血。 ニシノデイジーは、2016年4月18日北海道は浦河町の名門・谷川牧場にて生を受けた。 ... ウマフリライター
一口馬主 一口馬主クラブ徹底分析~サンデーサラブレッドクラブ編~ 2019年12月26日 2019年のサンデーサラブレッドクラブ第1次募集は、凄まじい結果でした。 サンデーサラブレッドクラブは40口クラブになりますので、最低募集額が一口25万、最高募集額だと一口300万です。 その募集馬達が軒並み満口となり、1番人気の募集馬は抽選枠10に対して175票が集まるほどの大激戦でした。 なぜここまで人気になるのか... 高橋楓
インタビュー [インタビュー]浦和名物「コスプレメンコ」のこだわりと想い〜浦和・工藤伸輔調教師〜 2019年12月23日 昭和の香り漂うレトロスポットとしても知られる、浦和競馬場。広がる青空の下颯爽と駆け抜けるサラブレッドの1頭に、観衆の視線が集まる。 彼女の名は、フラワーオアシス。 その日、デビューから53戦目を迎えた6歳牝馬だ。パドックからゴール板を過ぎるまで、彼女は注目の的だった。それは決して、圧倒的な実力があったからではない。目を... ウマフリライター
「名馬」を語る シンボリクリスエス〜21世紀に継ぐ伝統の『シンボリ』〜 2019年12月21日 緑・白襷・袖赤一本輪。 多くのオールドファンは、この勝負服を目にすると、ちょっとだけ背筋が伸びる思いを抱く。 登録者はシンボリ牧場。 野平祐二騎手とともに日本馬としてはじめて凱旋門賞に出走したスピードシンボリ、その野平調教師が手がけた気高き皇帝シンボリルドルフは岡部幸雄騎手を背に、日本競馬史上はじめて無敗でクラシック三... 勝木 淳
「名馬」を語る 追い込み競馬の醍醐味~ローズムーン・1994年中山大障害(秋)〜 2019年12月20日 「好きなおかずは、最初に食べる?それとも、残しておいて最後に食べる?」 私に競馬を教えてくれた母親方の伯父さんと、競馬場のレストランでお昼ごはんを食べながらこんな質問をされた。 「楽しみは後に取っておきたいから、最後に食べるかな」「じゃあ、追い込み馬が好きでしょ?」「どうして?」「追い込み馬がやって来るのを待つのと、好... 並木 ポラオ
「名馬」を語る 私を変えた1頭~サトノダイヤモンドとの出会い~ 2019年12月19日 たった1頭との出会いで人は変わる。 1頭の名馬との出会いが、私を競馬に夢中にさせた。 2018年に引退したとあるサラブレッドの存在が、私を競馬にのめり込むきっかけをくれたのだ。 1、出会い 友人に勧められ、始めた『競馬』。 しばらくの間、私にとって競馬はいわゆる"ギャンブル"の1つでしかなく、自分の趣味とはいえるもので... ウマフリライター
「名勝負」を語る [平成名勝負]絵になる男〜2011年有馬記念・オルフェーヴル~ 2019年12月17日 2011年は、忘れてはいけない年だ。 3月11日に起こった東日本大震災は、多くの人の運命を狂わせ、日本人の価値観すらを地の底から覆した。 そんな忘れてはいけない年の競馬を締めくくったのは、オルフェーヴルと池添謙一騎手だった。 有馬記念が終わった直後、中山競馬場には雪が舞いはじめていた。 オルフェーヴルとは、フランス語で... 勝木 淳