「名馬」を語る 追い込み競馬の醍醐味~ローズムーン・1994年中山大障害(秋)〜 2019年12月20日 「好きなおかずは、最初に食べる?それとも、残しておいて最後に食べる?」 私に競馬を教えてくれた母親方の伯父さんと、競馬場のレストランでお昼ごはんを食べながらこんな質問をされた。 「楽しみは後に取っておきたいから、最後に食べるかな」「じゃあ、追い込み馬が好きでしょ?」「どうして?」「追い込み馬がやって来るのを待つのと、好... 並木 ポラオ
「名馬」を語る 私を変えた1頭~サトノダイヤモンドとの出会い~ 2019年12月19日 たった1頭との出会いで人は変わる。 1頭の名馬との出会いが、私を競馬に夢中にさせた。 2018年に引退したとあるサラブレッドの存在が、私を競馬にのめり込むきっかけをくれたのだ。 1、出会い 友人に勧められ、始めた『競馬』。 しばらくの間、私にとって競馬はいわゆる"ギャンブル"の1つでしかなく、自分の趣味とはいえるもので... ウマフリライター
「名勝負」を語る [平成名勝負]絵になる男〜2011年有馬記念・オルフェーヴル~ 2019年12月17日 2011年は、忘れてはいけない年だ。 3月11日に起こった東日本大震災は、多くの人の運命を狂わせ、日本人の価値観すらを地の底から覆した。 そんな忘れてはいけない年の競馬を締めくくったのは、オルフェーヴルと池添謙一騎手だった。 有馬記念が終わった直後、中山競馬場には雪が舞いはじめていた。 オルフェーヴルとは、フランス語で... 勝木 淳
「名勝負」を語る 長き旅路のプロローグ~2009年 全日本2歳優駿~ 2019年12月15日 名馬・名手の里と呼ばれる笠松競馬場。 古くはオグリキャップを生み、その後もマックスフリートやライデンリーダーなど、多くの名馬を送り出した競馬場です。 その笠松競馬から近年輩出された名馬と言えば、その筆頭にあがるのがラブミーチャンでしょう。 今回はそのラブミーチャンの2歳時のハイライトとも言える、2009年の全日本2歳優... ウマフリライター
「名勝負」を語る [平成名勝負]たった一度の好機をつかめ〜2007年朝日杯フューチュリティステークス・ゴスホークケン~ 2019年12月14日 大川慶次郎氏が、日本競馬に『展開』という概念を持ち込んでから、長い年月が過ぎた。 展開やレースの流れというものは、わずかコンマ何秒の世界で大きく変わり、それはコースや距離、馬場状態など様々な要素の上に成り立っている、予測の難しい複雑かつ繊細なものだ。 常に自分の流れになるとは限らず──いや、自分の流れなど訪れること自体... 勝木 淳
「名馬」を語る 『if』の中の帝王 2019年12月13日 競馬に限らず、勝負の世界では「もしも」や「たら」「れば」といった言葉は禁句とされている。 それでもなお、見ている者からすればそれらの言葉を使ってしまいそうになる瞬間がある。 もしも、あの馬が無事でいたならば……未来はどんなふうに変わっていただろう? 今回はそんな思いに僕を駆り立てる馬、2000年の朝日杯3歳ステークスで... ウマフリライター
競馬場を楽しむ 2019年HKIRデー現地観戦記〜香港G1日本馬3勝の快進撃〜 2019年12月12日 2019年12月7日(土)、昼過ぎに快晴の香港に到着した。 入国審査は、ガラガラ。 それもそのはず、昨今の政治情勢により香港への渡航客は減少しているのだ。それでも私は、香港国際競走の光景をカメラに収めようと、意を決して渡航した。 しかし、空港からホテルに向かう道中、デモが行われている様子はなかった。 少し安心し、チェッ... ウマフリライター
競馬場を楽しむ 中山競馬場の魅力 2019年12月11日 現在、JRAの東日本における主場には、東京都・府中市にある「東京競馬場」、そして千葉県・船橋市にある「中山競馬場」の2つがあります。今回はその1つ、「中山競馬場」の魅力について、大きく3つの項目に分けながら紹介してきたいと思います。 1つ目は『場内の距離感』です。 直線コースの短さでも知られる中山競馬場は、パドック、ス... ウマフリライター
競馬場を楽しむ 香港競馬弾丸旅行~ぼっち編~ 2019年12月7日 カーンカーン!高い金属音のようなものを耳にすると、香港のパドックでの光景が脳裏をよぎる。 ──香港、行ったんだよなあ……。 2016年の天皇賞・秋。満を持して抜け出すと、そのまま圧勝したモーリスを見て、感動のあまり泣きながら決意した。次が引退レースになるだろう……だから、そのモーリスの最後となるレースを目に焼き付けよう... ウマフリライター
それぞれの競馬愛 ウオッカへの手紙 2019年12月6日 2007年、戦後初となる牝馬によるダービー制覇。3度のドバイ遠征。安田記念の連覇に、天皇賞・秋やジャパンCでの勝利。東京競馬場における古馬芝G1、完全制覇。ディープインパクトらに並ぶ、G1・7勝。 多くの功績を残した名牝ウオッカが、2019年4月1日、安楽死の措置をとられました。配合のため、アイルランドからイギリスへ渡... ウマフリライター