「名馬」を語る 2018年、天皇賞春。最後の一完歩を耐え切り、掴んだ『未来』 - レインボーライン 2024年4月28日 淀の直線、最後の一完歩…。 鞍上の巧みな手綱さばきで馬群を縫い上げたレインボーラインは、粘るシュヴァルグランを内から交わし、歓喜のゴールに飛び込んだ。 2018年4月29日。私を競馬に引きずり込んだステイゴールドの、その産駒として3頭目となる春の天皇盾を、レインボーラインと岩田康誠騎手がつかみ取った瞬間だった。 私がい... 枝林 応一
「名馬」を語る [競馬エッセイ]関東の刺客と呼ばれたライスシャワーの歩み 2024年4月27日 「俺はなあ、ライスシャワーが大好きなんだよ」。 生ビールをぐびぐびと飲み干したその男は、顔をくしゃくしゃにしながらそう言った。絵に描いたような”オジサン”の姿である。カラオケボックスと接続すれば浜田省吾の名曲がエンドレスで流れてきそうな男である。大学を卒業して早や35年、それ以来数えるほどしか会っていないのだが、ぼくは... 高橋薫
「名勝負」を語る 「長距離で逃げ馬を自由にしてはいけない」を体現した歴史的な大逃げ。イングランディーレと横山典弘騎手の2004年・天皇賞春を振り返る 2024年4月27日 競馬界には色々と"格言"があるが、長距離のレースにも幾つかの格言はある。その一つは『長距離で、逃げ馬を自由にしてはいけない』。そんな格言を体現するような走りを見せた馬がいる。彼の名前はイングランディーレ、そして鞍上は横山典弘騎手。 3200m戦の天皇賞春は、言わずと知れた古馬混合G1最長の長距離レースである。スタミナ自... 朱鷺野 真一郎
「名勝負」を語る 『クビ差』届かなかった東京優駿出走の夢/2013年青葉賞3着ラストインパクト 2024年4月26日 「東京優駿出走」の重さ 生涯ただ一度だけ出走することができる東京優駿の出走枠は「18」。 前年6月にスタートしたクラッシックロードを戦い抜き、ようやくスタートラインに立つことが出来るのが、18頭である。そこまでの過程には、『能力』だけでなく『運』も伴わないと辿り着くことができない。 「ダービーでビリの18着といっても、... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 私に競馬の新たな魅力を教えてくれた記憶に残る名馬、ペルーサ 2024年4月26日 キラキラのエリート街道をひた走った3歳春 ペルーサは、父ゼンノロブロイと同じ名門・藤沢和雄厩舎に所属し、デビュー戦・条件戦・若葉ステークス・青葉賞と一気に4連勝。明るい栗毛で、500kgを超える立派な馬体も目を引いた。 一躍、日本ダービーの有力馬となった彼は、キラキラのエリート街道をひた走っていた。 数々の名馬と国内外... 稲庭うどん
それぞれの競馬愛 [キタサンブラック伝説]競馬初心者の私を競馬ファンに変えた、あの日の3分12秒5 2024年4月23日 2017年4月30日。私は妻と共に京都行きの電車に乗っていた。京都駅に着くと友人と合流し、愛知出身・在住ながら慣れた様子の彼の案内でまた電車に乗った。 京都競馬場に向かうためである。 当時の私といえば、競馬を観たり、馬券を買ったりしたことは無かった。育成シミュレーションゲームが好きで、高校の頃からウイニングポストシリー... クロキリ
「名馬」を語る 天才が引き出した才女の底力 ディアデラノビアのフローラステークス 2024年4月20日 声に出して噛まずに読みたい馬名といえば、元祖はこの馬のような気がする。 「ディアデラノビア」 そして、2002年生まれのディアデラノビアの名は20年以上経っても、必ずと言って良いほどPOGなどで耳にする。つまりは名牝系のひとつということだ。牝系とは奥深さが魅力。脈々とつながっていく一本のラインをたどることは歴史を旅する... 勝木 淳
競馬と「エンタメ」 型破りな逃げ馬、ダイタクヘリオス - 「グルーヴ」を生む太陽 2024年4月19日 1.「型破りな逃げ馬」ダイタクヘリオス 「逃げ馬」を表現するとき、どのような言葉が使われることが多いだろうか。一頭だけ前に出てそのまま歩みを止めない姿を表現する手法には、語り手のセンスが問われるように思う。私が感銘を受けたのは、文筆家・寺山修司が1965年のダービー馬キーストンについて書いたエッセイにおける以下の一節で... 縁記台
「名勝負」を語る サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリー。意地と意地がぶつかり合った、直線、三つ巴の大熱戦 - 2019年・皐月賞 2024年4月14日 2019年4月14日、皐月賞の開催日。この日、私は友人とともに現地・中山競馬場へと足を運んでいた。レース前から熱気に包まれていたこのレースは、4頭の若駒に人気が集中していた。 1番人気は、ホープフルS勝ち馬サートゥルナーリア。父ロードカナロア、母シーザリオという血統で、ここまで無敗を貫いてきた。どれもほぼノーステッキで... KOBA
「名馬」を語る 三冠に一番近い「準三冠馬」エアシャカールの皐月賞/2000年春のクラッシック戦線を振り返る 2024年4月13日 1.三冠に最も近づいた「準三冠馬」 中央競馬史上、皐月賞、東京優駿、菊花賞に優勝した三冠馬は8頭。1941年のセントライトから、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルまでの8頭を数える。また、2020年のコントレイルは史上初となる親子無敗の三冠達... 夏目 伊知郎