6月に入り、中央競馬でもいよいよ2020年産駒達の新馬戦が始まりました。
世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができないという厳しい戦いとなり、新馬戦の勝利となるとさらに狭き門。
ここでは先週開催された新馬戦で、一生に一度のチャンスをものにした2歳馬達をご紹介していきたいと思います。
2022年６月４日(土)
中京５R 芝1600 晴・良 ９頭
ダイヤモンドハンズ
牡馬
サトノダイヤモンド×メチャコルタ
母の父：El Corredor
所属：栗東）池江泰寿厩舎
生産：ノーザンファーム
鞍上：福永祐一騎手
498㎏ 1番人気 6枠6番
中京競馬場で行われた今年最初のメイクデビューを制したのは、新種牡馬サトノダイヤモンドの初年度産駒ダイヤモンドハンズでした。
父と同じ池江厩舎所属で、父が新馬戦を勝った時と同じ6枠6番での勝利。
期待の新種牡馬の産駒が、早速ドラマを見せてくれましたね。
好スタートから3-4番手につけてレースを進め、外目を回りながらも直線ではしっかり福永騎手に応えて上がり最速タイ。
距離延長もこなせそうで、早くも今後が楽しみな1頭と言えるでしょう。
東京５R 芝1600 晴・良 13頭
ノッキングポイント
牡馬
モーリス×チェッキーノ
母の父：キングカメハメハ
所属：美浦）木村哲也厩舎
生産：ノーザンファーム
鞍上：Cルメール騎手
464㎏ 1番人気 7枠10番
東京の新馬戦を勝ったのはG2フローラSを勝っているチェッキーノの初仔、ノッキングポイント。
この日の新馬戦はどちらもノーザンファーム生産でサンデーレーシング所属の1番人気馬が勝つという結果になりました。
文字通り、飛び出すような好スタートから一度控え、直線に入ってから追い出して余裕の手応えで差し切り勝ち。まさに競馬を教えているようなレース展開でした。
2022年６月５日(日)
中京５R 芝1400 晴・良 ９頭
ジョウショーホープ
牡馬
ミッキーロケット×スターフォーユー
母の父：アグネスデジタル
所属：栗東）新谷功一厩舎
生産：福岡駿弥(新ひだか町)
鞍上：藤岡康太騎手
454㎏ 4番人気 3枠3番
日曜日最初の新馬戦を勝ったのは、こちらも今年の新種牡馬ミッキーロケットの初年度産駒ジョウショーホープ。
この仔の1つ下であるスターフォーユーの21もミッキーロケット産駒になっているようで、自信の配合なのかもしれませんね。
好スタートから内枠を活かし最短距離でレースを進めました。4コーナーや直線序盤ではスペースが狭くなったように見えた瞬間もありましたが、それでも力強く伸びて見事に勝利。
デビュー済みの兄姉が4頭いますが、初の新馬勝ちとなりました。
東京５R 芝1600 牝馬限定 晴・良 12頭
モリアーナ
牝馬
エピファネイア×ガルデルスリール
母の父：ダイワメジャー
所属：美浦）武藤善則厩舎
生産：ノーザンファーム
鞍上：武藤雅騎手
460㎏ 4番人気 5枠5番
この世代の牝馬初勝利を挙げたのは昨年2歳サイヤーリーディングで2位となった名種牡馬エピファネイアの仔、モリアーナでした。
デビュー済みの兄が2頭いますがどちらも勝ち上がっていて、母ガルデルスリールの仔はこれで初仔から3頭連続の勝ち上がりということに。
頼もしい母ですね。
好スタートから前目でレースを進め、追われてからは一気に伸びて最後は流し気味にゴール。
良いスピードで、次走が楽しみな1頭です。
東京6R 芝1400 晴・良 16頭
クラックオブドーン
牡馬
サトノクラウン×クラックシード
母の父：キングカメハメハ
所属：美浦）中館英二厩舎
生産：白老ファーム
鞍上：福永祐一騎手
460㎏ 1番人気 5枠9番
今年5つ目の新馬戦で、早くも福永騎手が新馬戦2勝目をあげました。
新馬戦に強いイメージは確かにありましたが、こうして記事にしているとそれがはっきり見えて面白いですね。
クラックオブドーンは新種牡馬サトノクラウンの初年度産駒。
これで今年のメイクデビュー5レース中3つが新種牡馬の初勝利となり、世代交代の雰囲気を感じる展開になっています。
スタートは今一つでしたが行き脚はついて、離されすぎないところで踏みとどまれたことが、その後粘るロードディフィートをハナ差でとらえられたことに繋がったと思います。
5着までが0.3秒差のなかに入る接戦、見応えがありました。
以上、メイクデビュー開幕週の勝ち馬5頭を見ていきました。
この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、また函館開催も始まる今週末の新馬戦ではどんな仔達がデビューしてくるのか、週末を楽しみに待ちたいと思います。
写真：かぼす
