北海道スプリントカップ (門別 1200m)

1997年に創設された交流重賞です。
初夏のダートスプリント戦として重宝されてきました。

創設当初より強豪が揃うレースで、過去の勝ち馬も中央馬がズラリ。ノボジャック、アグネスジェダイ、ヴァンクルタテヤマ、ダノンレジェンド……ダート界のスピード自慢が名を連ねます。

その勝ち馬たちの中で存在感を示すのが、12歳でここを制覇したオースミダイナーです。長年ホッカイドウ競馬を盛り上げてきた大ベテランが、8番人気ながら制覇した地元重賞・ 瑞穂賞に引き続き、10番人気で勝利。
ダートグレード勝ち馬の最高齢を樹立しました。

また、サウスヴィグラスは北海道スプリントカップに3度挑戦し、2勝2着1回。
特に2002年は、当時札幌ダート1000mで開催されていたところを、0:56.8という超絶タイムで勝利しています。また、サウスヴィグラスが打ち立てたダート重賞6連勝の うち、2勝が本競走であげたものです。
その連勝のインパクトもあり、サウスヴィグラスは種牡馬として大成功を収めました。あの名馬たちがうまれたのも、もしかしたらこのレースがあったおかげかもしれない……と思うと、感慨深くなりますね。

近年でもダートスプリント重賞として需要は高く、2019年覇者ヤマニンアンプリメは同年秋にJBCレディスクラシックを制しています。

主な注目馬

マテラスカイ

近5走のうち実に3戦が海外という、実績・経験ともに上位のマテラスカイ。
ドバイG1ゴールデンシャヒーン・サウジアラビアで新設された大レースのサウジアCで2着など、その実力は「世界クラス」。
鞍上は、過去に13度コンビを組んだ武豊騎手です。

遠征には不安なし、鞍上との相性も不安なし。初となる北海道でのレースで、どのような走りを見せてくれるかにも注目です。

ノボバカラ

5/27にさきたま杯を制したばかりの大ベテランが、タイトな日程をこなして参戦。
8歳馬ですから無理をしたくない一方で、ここ2戦は2着→1着と勢いに乗るだけに、その活躍が続けてみられるかもしれません。

3歳の春にはすでに重賞・ユニコーンSで2着になっていたように、息の長い活躍が魅力です。
対マテラスカイの筆頭格としても注目です。

ニットウスバル

地元・北海道所属馬としては、こちらを紹介。
ノボバカラと同じ8歳馬・ニットウスバルです。

元々は中央出身で、北海道競馬への移籍は今年のことになります。
条件は違うとはいえ道営への移籍初戦にあげた勝ち星は、2017年11月以来となる勝ち星でしたから、ある意味では今1番ノリにノッている馬かもしれません。地元所属馬の意地を見せられるでしょうか?

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