[POG2020-2021]注目馬紹介~一口クラブ・YGGホースクラブ編~

今回は、3年目の飛躍を目指す「YGGホースクラブ」を特集します。
2016年産はスイーツビュッフェがYGGにとっては初の白星をもたらし、2017年産からはニーズヘッグが[1-5-1-3]と本賞金だけでも2,000万円を超える賞金を獲得してくれています。
今年はドゥラメンテやモーリス、リオンディーズといった新種牡馬がラインナップに並び
一層の華やかさとともに「勝負の気合」を感じます。

早速、POG期間に期待したい3頭をご紹介したいと思います。


ショレアドルチェ

父:ドゥラメンテ
母:サトノアスカ
母父:Giant's Causeway
寺島良厩舎(栗東)
2018年3月16日生まれ
牝馬・募集額2,000万円
母7歳時の出産で3連産目(第3仔)

まずは新種牡馬ドゥラメンテ産駒の牝馬「ショレアドルチェ」からご紹介します。
母はノーザンファームの生産馬で半妹に2017年ヴィクトリアマイルの覇者アドマイヤリード、単勝1.1倍の圧倒的人気で未勝利戦を1.3秒突き放し勝利した事で話題になったカレンシリエージョなどがいます。
また、曾祖母の産駒は欧州の重賞勝ち馬が何頭もいますから、血統面では文句なしの良血馬です。
父が新種牡馬のドゥラメンテという事を考えても芝コース向きで、距離はマイルから2,000m位を目途に考えるのが良いかもしれません。

管理するのは4年目38歳と、若手として期待される寺島良厩舎です。ノーザンファーム空港勤務を経て、大久保龍志厩舎で厩務員、調教助手を経験し、さらには松田国英厩舎での勤務経験もあります。
2017年に12勝だった成績は、2018年27勝、2019年35勝と年々向上し、今年2020年は5月末までに17勝をあげ全国調教師リーディング10位タイにつけています。

馬体は、トモにしっかりと筋肉がついていることからも、瞬発力をいかした競馬ができそうな気配です。
母の弟妹にアドマイヤリードがいるように、スピードを武器にマイル路線で活躍する事が期待されます。

モーデン

父:モーリス
母:マートンパーク
母父:フレンチデピュティ
高橋義忠厩舎(栗東)
2018年1月16日生まれ
牡馬・募集額2,800万円
母6歳時の出産で初仔

続いても新種牡馬の産駒をご紹介いたします。モーリス産駒の牡馬・モーデンです。
母マートンパークの「フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」の配合からは、桜花賞馬レジネッタや関東オークス2着のプロヴィナージュ、芝ダート問わず重賞で活躍したライラプスなど、本当にバリエーション豊富な産駒が多く輩出されています。
母マートンパークはダート短距離路線で2勝をあげて繁殖生活に入り、このモーデンが初仔なりす。モーリスとの配合で、奇しくも無敗の牝馬二冠を達成したデアリングタクトと同様の「サンデーサイレンスの4×3(奇跡の血量)」が成立しました。

管理する高橋義忠厩舎は、昨年2019年にレッドジェニアルで京都新聞杯を制しダービーへ挑み、2020年のPOG対象馬は二桁10頭の勝ち上がりを果たしています。

馬体を見ると、初仔とは思えない大きな馬体で、芝ダート問わずに走る事が出来そうです。
特にトモの充実さからはパワーを感じます。
5月下旬には京都府の宇治田原優駿ステーブルへ移動し、本格的なトレーニングを積んでいます。デビューへ向け、視界良好です。

シエルブルー

父:キンシャサノキセキ
母:ブルーインザスカイ
母父:チチカステナンゴ
渡辺薫彦厩舎(栗東)
2018年4月27日生まれ
牡馬・募集額1,000万円
母7歳時の出産で2連産目(第2仔)

3頭目は、早い段階からの活躍が期待できるキンシャサノキセキ産駒の牡馬・シエルブルーをご紹介します。
牝系を遡ると曾祖母は名繁殖牝馬「フローラルマジック」です。
ナリタトップロードの母として知られ、近親にマツリダゴッホ、ダノンヨーヨーなど活躍馬が並びます。
母ブルーインザスカイの初仔ロバノチハレ(父スマートファルコン)はレベルの高い大井で新馬勝ちを果たしています。

やはりキンシャサノキセキ産駒の魅力は「仕上がりの早さ」そして「スピード能力の遺伝」です。
本馬シエルブルーも早い段階から精力的に日高のファンタストクラブで育成されてきました。そして馬体もどんどん大きくなり、はやくも入厩を意識する段階になりました。

管理するのは渡辺薫彦厩舎です。ナリタトップロードの出た牝系という事を踏まえると、何かの縁を感じます。
調教師としては2016年にデビューしたばかりですが、2019年のシーズンにはGⅠサラブレッドクラブのヴァルディゼールでシンザン記念を勝利し、調教師としての初重賞制覇も果たしました。
これからの活躍が期待される新進気鋭の厩舎です。

馬体や動きは「まさにキンシャサノキセキ産駒」というもの。早い段階からしっかり走れそうです。
クラブの中でも出走回数をしっかり確保しつつ、勝ち上がりが期待できる1頭だと感じています。


以上、高橋楓が選ぶYGGホースクラブから期待の3頭です。

ラインナップを見るとやはり今年を「勝負の年」と意識している事が伝わってきます。
今回はPOG期間にポイントが高いのが芝のレースの為、意識的に芝に向きそうな馬をピックアップしましたが、サウスヴィグラス産駒のラストクロップの1頭「フィーネ」や、ダートに適性が向きそうな「アイリーライフ」、怪我さえなければこの記事に取り上げたかった新種牡馬リオンディーズ産駒の「トーキー」など、楽しみな募集馬が多くいます。今年のYGGホースクラブからは目が離せません。

この記事が皆様のPOG戦略のお役に立てれば幸いです。

※記事内のクラブの名称はクラブ法人名(馬主名義)を使用しています。
※記事内の数字は2020年6月3日現在になります。
※記事内の写真は募集カタログの写真になります。

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