今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜今週の新馬戦(8/21,8/22)〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今週は合計2頭の新馬を紹介します。

土曜小倉6R オーロベルディ

小倉ダート1700mでデビューするオーロベルディ。この馬は父がスマートファルコン、母父がアグネスデジタルとウマ娘のモデルになった競走馬の配合で誕生した馬です。

父のスマートファルコンは交流ダート重賞を19勝した不世出のダートの名馬。長い競馬の歴史を見ても重賞6連勝以上を2度も記録した馬は私の記憶の中ではこの馬しかいません。

スマートファルコンの「ベストレース」と言われているレースは2011年のJBCクラシック。この年のJBCクラシックはこの年のドバイワールドカップで2着に入ったトランセンドも参戦し、単勝人気はスマートファルコンが1.2倍、トランセンドが2.4倍、3番人気のシビルウォーが29.2倍とまさに「一騎打ち」の様相を呈していました。

実際のレースでもスタートからスマートファルコンとトランセンドが後続を離して先頭争いをし、まるでマッチレースのような展開になりました。3コーナーすぎやや反応が鈍かったトランセンドに対し、スマートファルコンはハイペースで逃げていたにも関わらずさらに加速、トランセンドにセーフティーリードをつけると、最後の直線懸命に追いすがるトランセンドの追撃を何とか振り切って優勝。日本ダート界の頂点に立ったと言ってもいいレースぶりでした。

一方母父のアグネスデジタルは芝、ダート、国内、海外問わず活躍したオールラウンダー。4歳の秋には南部杯(盛岡ダート1600m)、秋の天皇賞(東京芝2000m・重馬場)、香港カップ(香港芝2000m)、フェブラリーS(東京ダート1600m)と地方、JRA、世界を股にかけ、あらゆる条件で4連勝と言う快挙を成し遂げました。今後この4レースを4連勝する馬どころか、この4レースを続けざまに走る馬も現れないであろうことはこの馬の万能ぶりを示しています。

アグネスデジタルに関しては個人的には初のG1勝利となったマイルチャンピオンシップのレースが印象的です。残り200m、おそらくその時点では2桁順位と言う位置取りから大外を、物理法則無視してるんじゃないかと言うくらいの「ワープのような」末脚で差し切ったレースぶりは圧巻でした。

この2頭は、芝・ダートでG1を勝ったアグネスデジタルはもちろん、スマートファルコンも芝でオープン特別を勝利しており少なくとも「芝を不得意とはしていない」オールラウンダー的な要素が垣間見えます。ですのでオーロベルディも将来的には芝で走ってもおかしくないかもしれません。

日曜小倉5R ヤマニンフルリール

小倉芝1200mでデビューするヤマニンフルリール。母の父はアニメ「ウマ娘プリティーダービー Season2」で主人公を務めたトウカイテイオーです。

これはアニメの主人公になったから言うのではなく、トウカイテイオーは日本競馬史の中でも有数の「主人公感」があふれる名馬だと思います。父ルドルフの栄光を追う三冠路線、骨折により断念した菊花賞、ライバル・メジロマックイーンとの対決、「終わった」と思われてからのジャパンカップ制覇、1年の休み明けをものともせずに勝った有馬記念……。波乱万丈の競走馬人生は「出来すぎ」とも思えるくらいドラマチックなものでした。

この中でジャパンカップだけは、海外の馬が絡むためかアニメで取り上げられていません。しかし、このレースはイギリスの二冠牝馬ユーザーフレンドリー、ドクターデヴィアスとクエストフォーフェイムと言う2頭のイギリスダービー馬、オーストラリア年度代表馬のレッツイロープやアーリントンミリオン優勝馬ディアドクターなど世界中の強豪が集まった歴代ジャパンカップの中でも有数の豪華メンバー。このジャパンカップを勝ったこともトウカイテイオーの「強さ」を物語っているのではないでしょうか。

しかし、そんな「ドラマチックホース」も時代を経るごとに血を継ぐ馬は少なくなっています。先週は「母父タマモクロスの2歳馬は2頭しかいない」とお話しさせて頂きましたが、「母の父トウカイテイオー」と言う馬も時代とともに数を減らしており、今年は全部で9頭しかおりません。

その9頭の中でもこのヤマニンフルリールは母ヤマニンシュクルが阪神ジュベナイルフィリーズ勝ちと言うG1馬。期待値はトップクラスと言っても過言ではありません。

祖父の、そして母のポテンシャルを受け継いでいれば新馬戦では十分好勝負になる器だけに注目したい競走馬です。

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1325457827
・GooglePlay
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.cygames.umamusume
・DMM GAMES
https://dmg.umamusume.jp
© Cygames, Inc.

あなたにおすすめの記事