巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。
実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。
そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。
今日は京都牝馬ステークス・ダイヤモンドステークスの出走馬の中からそれぞれ注目馬を1頭ずつ紹介してみたいと思います。
京都牝馬ステークス シゲルピンクルビー
京都牝馬ステークスと同じ舞台で行われた昨年のフィリーズレビューを制したシゲルピンクルビー。父系を遡っていくとグラスワンダーに行きつきます。
ゴールドシップを筆頭に気性の荒いエピソードに事欠かないウマ娘に登場するキャラクターたち。その中にあって、グラスワンダーは「大人しい気性」を持った馬として知られています。
デビュー前のある日、調教を積もうとしていたグラスワンダーの元に放馬した馬が突っ込んできたことがありました。危うく激突しそうになったもののグラスワンダーは微動だにせずそのまま突っ立っていたと言います。
これを見た調教師の尾形充弘氏は「この馬はかなり賢い大物か、相当なバカ馬かどっちかだろうな」と思ったと回顧しています。その予感は良い方向に当たっており、グランプリ3連覇を含むG1・4勝を挙げる大活躍。このキャラクターはウマ娘の性格にも反映されていると言えそうです。
一方で、現実のグラスワンダーはウマ娘に登場するスペシャルウィークにも匹敵する(？)大食漢だったとのことで、実際全15戦のうち「前走から10キロ以上の馬体増」だったことが3度もあり、体重調整には苦労していた印象です。
グラスワンダーと言えば、有馬記念を連覇しているように「得意なコースで無類の強さを発揮した」と言う印象も強い馬です。去年重賞を制した舞台と同じ阪神芝1400mでシゲルピンクルビーは再び輝くことができるか注目です。
また、この馬の調教師渡辺薫彦氏は現役時代ナリタトップロードの主戦騎手、このレースで騎乗する和田竜二騎手はテイエムオペラオーの主戦騎手と、新たに育成ウマ娘に加わった「アドマイヤベガ」のライバル2頭のパートナーがタッグを組んだ形となります。そういった意味でもウマ娘ファンには注目の1頭なのではないでしょうか？
ダイヤモンドステークス メロディーレーン
日本で2番目の長い距離の重賞に挑む紅一点メロディーレーン。父オルフェーヴルの母の父にメジロマックイーンがいます。
メロディーレーンは現役屈指のアイドルホース。その理由は小柄な馬体にあります。
一般的なサラブレッドは460キロ前後の馬体重、大きな馬では500キロを超える馬もいるのですが、このメロディーレーンは350キロ前後しかなく、見た目にもわかるくらい小さな馬です。
レースでは皆同じような斤量を背負って走り、馬体重による斤量の軽減はないためメロディーレーンにとっては厳しい戦いも多いと言えます。しかし、そんな中でもメロディーレーンはこれまでに4勝を挙げており、一般的に見ても十分な活躍を見せています。
メロディーレーンはその体に似合わずなかなかのパワーがあり、唯一走った重馬場のレースでは快勝をおさめています。雨が予報されている東京競馬場で行われるのでこの馬にとっては恵みの雨と言えるかもしれません。
また、メロディーレーンの父の父はゴールドシップと同じステイゴールドなのですが、ステイゴールド系は過去10年でこのレース2勝を挙げており、その2勝はいずれも「ラストの1000m62秒かかったレース」で過去10年ではラスト1000mが最も遅い2レースとなっています。これは「遅い＝弱い」ではなく、ハイペースや雨と言う条件が物を言った形で、言い換えれば「スタミナとパワー」を要するレースになった時、この血統は真価を発揮すると言えるでしょう。
前述のとおり雨を苦にしないパワーと、3000mで勝利したスタミナはこの血が裏付けとなっていると言えるのではないでしょうか？
ダイヤモンドステークスはメロディーレーンの「JRA最少馬体重重賞勝利」達成にも十分期待できそうです。
開発：Cygames
ジャンル：育成シミュレーション
プラットフォーム：iOS/Android/PC
配信：日本
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