宝塚記念ってどんなレース?

年末の総決算ともいえる「有馬記念」。
その有馬記念と同様に、出走馬をファン投票で選出するレースを開催することで、関西地区の競馬を華やかに盛り上げようという趣旨から、1960年に創設されたのが「宝塚記念」です。

第1回は、3歳以上・馬齢重量の条件で、阪神競馬場の芝1800mで行われ、翌1961年から2000mに、さらに1966年に現在の2200mに延長されました。その後、開催時期の変更に伴い、1968年から4歳以上となっていた出走資格が、1987年に再び3歳以上に戻りました。

今年の主な出走馬

ラッキーライラック(牝5 栗東・松永幹厩舎 56Kg デムーロ騎手騎乗 ファン投票2位)

大阪杯でG1レース3勝目をあげたラッキーライラック。その勢いに乗って、G1レース4勝目を目指します。

父は2012年にこのレースを制したオルフェーヴル。母のライラックアンドレースは2011年のアメリカのG1レース・アッシュランドステークス(ダート約1700m)など3勝をあげました。

デビュー当初は480Kg台の馬体でしたが、前走の大阪杯では520Kgと、40Kgもスケールアップしました。デビュー当初は素質だけで走った感じですが、ここに来て馬体の充実ぶりが目覚ましいです。
父方の祖父のステイゴールドはオルフェーヴルをはじめ、ドリームジャーニー・ナカヤマフェスタ・ゴールドシップと、4頭の宝塚記念馬を送り出していますから、コース適性も高そうな血統です。今のラッキーライラックであれば、同い年のアーモンドアイにも十分太刀打ちできる存在になっているはずで、秋以降に予想されるアーモンドアイとの再戦を前に、ここは負けられない一戦です。

サートゥルナーリア(牡4 栗東・角居厩舎 58Kg ルメール騎手騎乗 ファン投票3位)

昨年の皐月賞など、G1レースで2勝をあげているサートゥルナーリア。金鯱賞を制してから、約3か月半ぶりのレースとなります。

ポイントとなるのは暑さ対策。昨年の日本ダービーで4着に敗れた際、東京競馬場は急に暑くなっていましたし、入れ込み・発汗も目立っていましたので、暑さの影響がなかったとは言い切れません。
ただその一方で、入れ込む馬にとってファンがいない無観客競馬でのレースに合いそうでもあります。阪神コースはデビュー戦と神戸新聞杯で勝っているコースです。有馬記念2着時に見せたパフォーマンスから見れば、G1レース3勝目も十分射程圏内にとらえているでしょう。

クロノジェネシス(牝4 栗東・斉藤崇厩舎 56Kg 北村友騎手騎乗 ファン投票6位)

昨年の秋華賞馬で、大阪杯でも2着に好走したクロノジェネシス。今年の京都記念でも、牡馬相手に勝利した実績を残しています。

デビュー当初は430~440Kg台でしたが、京都記念では460Kgまで成長しています。その京都記念は力の要るタフなコースでしたが、カレンブーケドールらを破る快勝。続く大阪杯ではラッキーライラックの2着となりましたが、エリザベス女王杯では0.3秒差あった差をタイム差無しまで詰め寄りました。
血統的には父バゴ・母の父クロフネと、力のいる馬場には合いそうな血統です。デビュー戦以降4着以下に敗れたのはエリザベス女王杯の5着のみという安定感も魅力。強豪揃いの一戦ですが、乗り慣れている北村友一騎手とのコンビ続行は、大きなアドバンテージとなります。

キセキ(牡6 栗東・角居厩舎 58Kg 武豊騎手騎乗 ファン投票7位)

2018年の菊花賞を制したキセキ。
昨年は宝塚記念で1番人気に支持されましたが、2着と惜敗。今年こそは、という思いもあるでしょう。

サートゥルナーリア・トーセンカンビーナと3頭出しとなった角居調教師。来年の2月で調教師生活にピリオドを打つ同氏にとって、これが最後の宝塚記念となります。
数多くのG1レースを制している角居調教師ですが、意外にも宝塚記念は未勝利。そうした意味でも注目です。

キセキ自身の体調ですが、前走の天皇賞・春は中間にスタートの練習並びに発馬再審査を受けていたため、馬自身がリラックスできていなかったのが敗因かもしれません。そうした事をふまえれば、中間短期放牧に出された今回は馬自身がリラックスできているはず。あとは、スタートをうまく切れれば、キセキの復活もあるのではないかと思います。

ワグネリアン(牡5 栗東・友道厩舎 58Kg 福永騎手騎乗 ファン投票8位)

一昨年の日本ダービーを制したワグネリアン。3歳秋の神戸新聞杯以来となる勝利を目指し、出走します。

神戸新聞杯以降の成績が3着2回のみと悔しい結果が続いていますが、休養明け初戦がG1レースなど、万全の態勢に臨めなかった点が理由にあげられます。それでもレースのラスト600mのタイムがメンバー中上位3番手以内に食い込むなど、しっかりと実力は見せつけました。
また、以前は直線で追い込む競馬でしか結果を残しせていませんでしたが、ジャパンカップや前走の大阪杯では中団からの競馬を見せるなど、脚質の幅が広がったように見えます。

あとは、レースでどういう結果を残すのかという点のみ。
今年皐月賞、日本ダービーでコントレイルに騎乗し牡馬2冠を達成した福永祐一騎手の手綱捌きに注目です。

ブラストワンピース(牡5 美浦・大竹厩舎 58Kg 川田騎手騎乗 ファン投票10位)

一昨年の有馬記念を制したブラストワンピース。大阪杯7着からの巻き返しを狙います。

サートゥルナーリアと違って、この馬の場合は夏に実績を残しています。札幌記念・新潟記念と夏に行われたレースでの勝利経験からも、暑さにはそれほど不安がありません。
また、有馬記念を制したように、適度に力の要る馬場はこの馬に合っているようです。父にパワータイプのハービンジャーがいる事もその理由のひとつでしょう。

大阪杯では7着に敗れていますが、フットワークの大きいこの馬の場合、1コーナーまでの距離が短い阪神芝2000mでの競馬は難しいものでした。1コーナーまでの距離が200m長くなる阪神芝2200mになる点は、この馬にとって好材料だと思います。

その他では、香港ヴァーズ(芝2400m・G1)を制したグローリーヴェイズ(牡5 美浦・尾関厩舎 58Kg レーン騎手騎乗)、2017年のマイルチャンピオンシップを制したペルシアンナイト(牡6 栗東・池江厩舎 58Kg 和田騎手騎乗)、天皇賞・春2着のスティッフェリオ(牡6 栗東・音無厩舎 58Kg 幸騎手騎乗)、大阪杯4着のカデナ(牡6 栗東・中竹厩舎 58Kg 鮫島駿騎手騎乗)らが出走します。

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