中央競馬のGI開幕を告げるダートGI、フェブラリーS。その歴史は古く、JRAのダート重賞において実は最古の歴史を誇る。
前身は、1984年に創設された「フェブラリーハンデキャップ」。
当時から現在に至るまで、2003年の中山代行開催を除いては、全て東京競馬場のダート1マイル、府中の杜を舞台に開催されてきた経緯を持つ。
さて、このフェブラリーSのように、季節の英語名がレース名となっている競走は他にもある。JRA主催レースにおいては、ジャニュアリーS、マーチS、エイプリルS（現在廃止）、メイS、ジューンS、ジュライS、セプテンバーS、オクトーバーS、ノーベンバーS、ディセンバーSなどがあるが、このフェブラリーSだけは唯一のGⅡ以上の格付けがされた上に、GIにまで昇格している。
その特別中の特別であるが故なのか？
このフェブラリーSには"ある法則"が創設以来、1度も途切れる事なく連鎖続いているのである。
馬券に絡む上位3頭の内、最低1頭以上は【２】絡みの馬である。
実はフェブラリーSは、馬券圏内に少なくとも1頭が"2"が絡むという歴史がある。
実際に全史を振り返って見ていきたい。
フェブラリーS全3着内史データ
※創設の1984年以降、フェブラリーH（G2）時代、G2時代も含む。
第1回
1着 ロドリアアモン 【２】人気
2着 【２】枠 アスコットエイト
3着 【２】番 ユキノプリンス
第2回
1着 アンドレアモン
2着 ギャロップダイナ 柴崎勇騎手（5月【２】日生まれ）
3着 セントセイマー
第3回
1着 ハツノアモイ 馬体重-【２】kg
2着 チェリーフット 馬体重-【２】kg
3着 トチノニシキ 馬体重-【２】kg
第4回
1着 リキサンパワー
2着 アイランドテイオー
3着 シャコーミキスキー 馬体重49【２】kg -【２】kg
第5回
1着 ローマンプリンス
2着 ニッポータイガー
3着 クラウンマーチ 馬体重-【２】kg
第6回
1着【２】枠 ベルベットグローブ【２】人気
2着【２】枠 タイガールイス
3着 ドウカンジョー
第7回
1着 カリブソング
2着 ワンダーテイオー
3着 レインボーアカサカ 馬体重-【２】kg
第8回
1着 ナリタハヤブサ（横山典騎手→【２】月生まれ）
2着 インターシオカゼ
3着 インディアンヒル 馬体重＋【２】kg（3月【２】日生まれ）
第9回
1着【２】枠 ラシアンゴールド
2着 マンジュデンカブト【２】人気
3着 ナリタハヤブサ（横山典騎手→【２】月生まれ）
第10回
1着 メイショウホムラ
2着 シンワコウジ
3着 ダイカツジョンヌ【２】人気
第11回
1着 チアズアトム
2着 プロストライン馬体重＋1【２】kg（横山典騎手→【２】月生まれ）
3着 ダイカツジョンヌ
第12回
1着 ライブリマウント【２】人気
2着 トーヨーリファール
3着 イブキクラッシュ 馬体重-【２】kg
第13回
1着 ホクトベガ（横山典騎手→【２】月生まれ）
2着 アイオーユー 馬体重-【２】kg
3着 スギノガイセンモン
第14回
1着 シンコウウインディ 馬体重＋【２】kg
2着 ストーンステッパー
3着 バトルライン【２】人気（横山典騎手→【２】月生まれ）
第15回
1着 グルメフロンティア
2着 【２】番 メイショウモトナリ
3着 シャドウクリーク
第16回
1着 メイセイオペラ 馬体重49【２】kg 【２】人気
2着 エムアイブラン
3着 タイキシャーロック（横山典騎手→【２】月生まれ）
第17回
1着 ウイングアロー（ペリエ騎手→1【２】日生まれ）
2着 ゴールドティアラ【２】人気
3着 ファストフレンド
第18回
1着 ノボトゥルー（ペリエ騎手→1【２】日生まれ）
2着 ウイングアロー【２】人気
3着 トゥザヴィクトリー
第19回
1着 アグネスデジタル 馬体重45【２】kg
2着 トーシンブリザード
3着 ノボトゥルー【２】人気
第20回
1着 ゴールドアリュール 馬体重51【２】kg
2着 ビワシンセイキ（横山典騎手→【２】月生まれ）
3着 イーグルカフェ 馬体重-【２】kg
第21回
1着 アドマイヤドン 馬体重＋【２】kg
2着 サイレントディール 馬体重＋1【２】kg（ペリエ騎手→1【２】日生まれ）
3着 スターリングローズ 馬体重55【２】kg -【２】kg
第22回
1着 メイショウボーラー
2着 シーキングザダイヤ 馬体重＋【２】kg（ペリエ騎手→1【２】日生まれ）
3着 ヒシアトラス 馬体重＋【２】kg
第23回
1着 カネヒキリ 馬体重＋【２】kg（200【2】年生まれ）
2着 シーキングザダイヤ【２】人気（ペリエ騎手→1【２】日生まれ）
3着 【２】枠 ユートピア 馬体重48【２】kg
第24回
1着 サンライズバッカス 馬体重-【２】kg
2着 ブルーコンコルド【２】人気
3着 ビッググラス
第25回
1着 ヴァーミリアン（200【2】年生まれ）
2着 ブルーコンコルド
3着 ワイルドワンダー 馬体重45【２】kg（200【2】年生まれ）
第26回
1着 サクセスブロッケン
2着 カジノドライヴ
3着 【２】番 カネヒキリ（200【2】年生まれ）
第27回
1着【２】枠 エスポワールシチー
2着【２】枠 テスタマッタ
3着 サクセスブロッケン【２】人気
第28回
1着 トランセンド【２】人気
2着 フリオーソ
3着 バーディバーディ
第29回
1着 テスタマッタ 馬体重＋【２】kg
2着【２】枠シルクフォーチュン
3着 ワンダーアキュート 馬体重＋1【２】kg 【２】人気
第30回
1着【２】番 グレープブランデー
2着 エスポワールシチー
3着 ワンダーアキュート
第31回
1着 コパノリッキー
2着 ホッコータルマエ【２】人気
3着 ベルシャザール 馬体重＋【２】kg
第32回
1着【２】枠 コパノリッキー 馬体重-【２】kg
2着 インカンテーション
3着 ベストウォーリア
第33回
1着 モーニン【２】人気
2着 ノンコノユメ 馬体重＋【２】kg
3着【２】枠 アスカノロマン 馬体重-【２】kg
第34回
1着【２】枠 ゴールドドリーム【２】人気
2着 ベストウォーリア
3着 カフジテイク 馬体重＋【２】kg
第35回
1着 ノンコノユメ（フェブラリーS【２】走経験済み）
2着 ゴールドドリーム
3着 インカンテーション（フェブラリーS【２】走経験済み）
第36回
1着 インティ
2着 ゴールドドリーム【２】人気
3着【２】枠【２】番ユラノト 馬体重＋【２】kg
第37回
1着 モズアスコット（ダート【２】戦目）
2着 ケイティブレイブ（前走【２】人気）
3着 サンライズノヴァ
第38回
1着【２】枠 カフェファラオ
2着 エアスピネル
3着 ワンダーリーデル 馬体重＋【２】kg（横山典騎手→【２】月生まれ）
第39回
1着 カフェファラオ【２】人気
2着 テイエムサウスダン
3着 ソダシ（ダート【２】戦目）
以上のように、フェブラリーSは毎年必ず何らかの形で【２】が絡むのである。
〝２月〟ゆえ【２】なのか？
他の季節英名ステークス競走も確認してみたが、エイプリルSはその連動性が確認出来ている。
しかし、他の競走では、創設から現在に至るまで一度たりともこの法則が途切れていない競走は無かった。
まとめると、フェブラリーSは創設から昨年の第39回まで例外なく、【２】が絡む馬が3着内に1頭は必ず入線している。
《フェブラリーS【２】の絡むポイント》
・枠番馬番が【２】の馬
・馬体重変動値が±【２】の馬
・【２】番人気の馬
・馬体重下一桁が【２】の馬
・誕生年下一桁が【２】の馬
・誕生月が【２】月生まれの騎手が騎乗する馬（横山典騎手など）
・誕生日下一桁が【２】の騎手が騎乗する馬
・フェブラリーS経験が【２】度ある馬
・前走が【２】人気であった馬
・ダート戦が【２】戦目であった馬
過去に基づくと上述の10点のいずれかの該当馬が必ず1頭は馬券に絡んでいる。
今年のフェブラリーSもぜひ〝２〟に拘って観て頂ければと思う。
