[ウマ娘]最強"サイボーグ"! ウマ娘ミホノブルボンと、史実馬ミホノブルボン。

無表情で淡々としゃべるウマ娘、ミホノブルボン。
トレセン学園で彼女は"サイボーグ"と例えられていました。勝負服は白をベースにピンクのアクセントがついた、未来的なデザイン。勝負服からもなかなか"サイボーグ感"あふれる彼女。精密機械との相性が悪く、トレセン学園では自動販売機のボタンを押すことも禁止されています。


なぜ、ミホノブルボンはサイボーグと呼ばれていたのでしょうか?

その秘密は現役時代のモデル馬・ミホノブルボンにありました。
ゲーム『ウマ娘』での目標レースと合わせて、彼女の現役時代を追っていきましょう。

ウマ娘ミホノブルボンの目標レース

デビュー戦に出走

ウマ娘におけるミホノブルボン最初の目標は、デビュー戦に出走すること。
トレーナーとして、落としたく無い一戦になります。大抵の場合、ここでは1番人気に推されますね。

史実馬ミホノブルボンのデビュー戦はというと、圧倒的な1番人気に支持されていました。
理由は様々あるのですが、1番の理由はその圧倒的なトレーニング量。通常ジュニア級の競走馬(2歳馬)は坂路を1回登るとヘロヘロになって「もうムリー!」となってしまうのですが、ミホノブルボンは1本のみではなく、2本、3本とマスターに与えられた課題を淡々とこなしたのだとか。また、ただ課題をこなすだけではなく、デビュー前の2歳馬がシニア級(4歳以上)の競走馬より速いタイムを出してしまうのですから、1番人気になるのは必然でした。

結局レースでも出遅れをまったく気にせず、圧倒的なスピード能力でレコードタイムを叩き出し圧勝します。

朝日杯FSで5着以内

ウマ娘ミホノブルボン、次なる目標は「朝日杯FSで5着以内」です。「いきなりG1か!」と思う方もいるかもしれませんね。皆さんがゲームをプレイされる際にも、ある種の試金石的なレースなのではないでしょうか?

史実馬ミホノブルボンも、デビュー戦圧勝後、経験を積ませるために1レース挟んだのちG1朝日杯にコマを進めました。このレースには、後に菊花賞で激突するマチカネタンホイザも出ています。
このレースではクラシックを意識し、騎手を務めていた小島騎手は先行策にチャレンジしますが、前のウマに気を取られ掛かってしまい体力を消耗。その影響もあって2着の馬までハナ差まで迫られますが、地力の高さにものを言わせて勝利。先行馬が道中かかってしまうと、常識的には負けていてもかしくはないのですが、ミホノブルボンに、常識は通用しませんでした。

スプリングSで5着以内

年を越しクラシック級になったミホノブルボン。
クラシック年の最初の目標は、スプリングステークス5着以内となります。

こちらも史実同様の流れになります。
ただ、もともとはきさらぎ賞にも出る予定だったのですが、捻挫で回避しスプリングSから始動したという経緯があるようです。

ちなみにこのレースには学級委員長サクラバクシンオーも出ていて、実はここの成績次第ではサクラバクシンオーも皐月賞へ挑戦するプランもあったそうですが、ミホノブルボンととも前目の競馬をしたのち直線で失速、12着と大きく敗れたため、その後は短距離戦線に専念します。ミホノブルボンはスタートから先頭を守り切り、圧倒的な1着でした。

皐月賞で5着以内

スプリングSを突破したウマ娘・ミホノブルボンの次なる目標は、クラシック第1戦・皐月賞です。
ここでは豪華メンバーが揃うため、苦戦するトレーナーさんも多いのではないでしょうか?

しかし、スプリングステークスを圧倒的な走りで勝利した史実馬・ミホノブルボンにとって、皐月賞は通過点にすぎませんでした。2000mの距離をものともせず余裕の1着。ファンもシンボリルドルフに続く『無敗の三冠馬』誕生を、期待し始めました。

日本ダービーで5着以内

ウマ娘・ミホノブルボンは、日本ダービー5着以内を目指します。

史実でも、スプリングS・皐月賞で圧勝を見せたミホノブルボンはダービーに出走。同世代の素質馬が集まる中で圧倒的1人気に推され、2冠目を取ることは確実視されていました。

競馬では200mごとのタイムを測るのですが、ダービーでのミホノブルボンのタイムがこちら。

12.8 - 11.7 - 12.3 - 12.2 - 12.2 - 12.2 - 12.5 - 12.5 - 12.3 - 12.6 - 12.0 - 12.5

このように2400m(200m×12回)を終始ほぼ同じペースで走り続けたミホノブルボンは、日本ダービーも快勝し、無敗の二冠馬となります。
正確なペースの刻み方、そして坂路調教によって鍛え上げられた分厚い筋肉によって、ミホノブルボンは『サイボーグ』『精密機械』と称されるようになりました。

結局この精密なペースについてこれる馬はほとんどおらず、先行争いをしていた馬たちは直線で息が切れてしまい後退。特に2番手争いをしていた3頭のうち2頭、ホクセツギンガ・マーメイドタバンは14着、8着と共に沈んでしまいました。3着、4着、5着と掲示板に乗った馬はすべてレース序盤は後方12番手以下から足を溜め、最後の直線に賭けていた差し、追込み馬たちばかりであることからも、その凄まじさがわかります。
しかし唯一、2番手をキープしていた黒鹿毛の馬が、先行勢として2着に食い込みます。

それが、ライスシャワーでした。

余談ですがリリースされて1週間ほどして、こちらの画像がTwitter上を賑わせました。
メインストーリーの第2章のレースで出てくる、ミホノブルボンの能力です。

一部のファンからは「強すぎる!!!!」「重課金トレーナーのミホノブルボン」と様々な声が上がっていましたが、デビューからダービーまでを見て頂ければ、ライスシャワーにとっての──さらに当時の競馬ファンにとってのミホノブルボンを、上手く表現しているのではないかなと思います。

1プレイヤーとしては無茶苦茶な感じもしますが、当時のライバル馬の騎手・調教師の先生方も、同じような絶望感を味わっていたのではないでしょうか?

メインストーリーの1コマと考えれば本当にうまく表現されていて、ウマ娘を通じて競馬の歴史の追体験をしているようで、競馬ファンとしてストーリーを楽しくプレイさせていただきました。

菊花賞で3着以内

夏合宿を超えて、目標レースは菊花賞です。これまでの5着以内という目標から、今回は3着以内と、少しハードルがあがります。

史実では、秋初戦の京都新聞杯を快勝して菊花賞に挑んだミホノブルボン。
距離適性、スタミナ、血統など様々な不安がある中、単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されます。
このレースにも、マチカネタンホイザ・ライスシャワーも出走しています。

レースではキョウエイボーガンが大逃げを打ち、その後方2番手という形に。しかしこの2番手での競馬が、ミホノブルボンを苦しめます。スプリングSから菊花賞の前走の京都新聞杯まで先頭を走り続けたミホノブルボンは、前に馬がいることを嫌がり掛かり気味で追いかけてしまったのです。『サイボーグ』と言われたミホノブルボンが感情をむき出しにした瞬間でした。

しかし、流石は無敗の二冠馬。
どうにか落ち着きを取り戻し、最後のコーナーでは先頭に立ちます。

ついに三冠目前! というところで、マチカネタンホイザ・ライスシャワーの猛追に遭います。残り200m、内のマチカネタンホイザは凌いだものの、ライスシャワーに外から交わされ、ミホノブルボンの無敗三冠という夢は叶いませんでした。

シニア級(目標レース:天皇賞春、ジャパンカップ、有馬記念)

ウマ娘プリティーダービーでのミホノブルボンは、菊花賞の後も天皇賞春を目標とし、最終的にURA制覇を目指します。

しかし史実馬ミホノブルボンは、菊花賞がラストランとなりました。
菊花賞後にジャパンカップ、有馬記念と参戦プランはあったのですが、脚部不安があり出走を回避。翌年も復帰を目指してリハビリを続けるのですが、療養中に右後脚脛骨骨膜炎の発症や右後脚第3中足骨を骨折するなど不運が重なり、結局レースに1度も出走することなく引退することとなったのです。
さらに実はミホノブルボンを管理していた戸山調教師も、ミホノブルボンが療養中に亡くなりました。戸山調教師にとってミホノブルボンは集大成的な存在の競走馬となりました。

最後に

史実のミホノブルボンは、菊花賞を後に引退してしまいましたが、ゲームの方では多くのトレーナーさんの手で無敗三冠を達成したり、ジャパンカップ・有馬記念を制覇しています。

残り200mで、ミホノブルボンの夢はライスシャワーに奪われてしまいました。
しかしそのライスシャワーのおかげで、2人の夢が多くの"ウマ娘ファンの夢"となったのかもしれません。
そして怪我をしなかったミホノブルボンの「もしも」を、ゲーム『ウマ娘』で見届けましょう!

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
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