ブリーダーズゴールドカップ:門別 2000m

1989年に創設された歴史あるダートグレード競走です。
創設以降、ホッカイドウ競馬における頂点に君臨するレースとして開催されてきましたが、2014年に牝馬限定競走へと転身しています。それ以降、JBCレディスクラシックを目指す女傑が集うレースとなりました。
また、GRANDAME-JAPAN古馬シーズンの対象競走にも指定されています。

混合競走時代最初の覇者は、安藤勝己騎手と笠松所属・フェートノーザンでしたが、それ以降はJRA勢優勢の時代が続きます。
カミノクレッセ、カリブソング、ライブリマウント、ウイングアロー、タイムパラドックス、スマートファルコン、シルクメビウス、シビルウォーと、数々の名馬がここを勝利しています。
牝馬競走となった初年度から2年連続で中央の実力馬・サンビスタがここを夏の通過点とするローテを組み、有力牝馬の夏の過ごし方として注目を集めました。そのサンビスタは、初年度はブリーダーズGC(1着)→レディスプレリュード(2着)→JBCレディスクラシック(1着)→チャンピオンズC (4着)という戦績を残し、翌年はブリーダーズGC(2着)→レディスプレリュード(1着)→JBCレディスクラシック(2着)→チャンピオンズC(1着)という戦績を残しています。まさに王道牝馬路線のカギを握るレースという印象をつける2年になりました。
以降もアムールブリエやラビットラン、クイーンマンボ、ホワイトフーガといったダートの名牝が多数参戦しています。

秋以降を睨んだ出走が多く、ここで久々のダートを試す馬や初ダートとなる馬も多くいます。芝重賞フェアリーSの勝ち馬ノットフォーマルは、エーデルワイス賞(12着)以来となる久々のダート挑戦としてこのレースを選び10頭中9着に敗れると、それ以降は引退までダートを走ることはありませんでした。一方でローズS勝ち馬・ラビットランは、ここでデビュー以来となるダート勝ち星をあげています。

ダート実績馬を信頼するか、芝路線からの刺客に期待するか。
秋以降の活躍を見据えて楽しみたい一戦です。

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