愛馬会法人名「ノルマンディーオーナーズクラブ」ことノルマンディー。
近年では無敗の三冠牝馬デアリングタクトや、2017年の京都新聞杯を制したプラチナムバレットなどクラシックでも存在感をあらわしています。
今回はそんな「ノルマンディー」の期待馬をピックアップしてみたいと思います。
シュピラール
牡馬
父：ルーラーシップ
母：ラフェクレール
母父：スペシャルウィーク
生産牧場：グッドラックファーム
厩舎：辻野泰之（栗東）
募集額：2,800万円（一口7万円）
まずは2021年北海道セレクションセールにて取引され、クラブで募集されたシュピラールからご紹介していきます。
母ラフェクレールはノーザンファームで生産された後にキャロットファームで2,000万円で募集された一口クラブ馬でした。半兄に1998年朝日杯3歳S、2002年安田記念のGⅠを2勝したアドマイヤコジーンがいる血統です。現役時代はデビューから4戦連続で馬券に絡むも、勝利をあげる事は出来ずに繁殖入りします。
しかしやはり血が成せる力なのか、JRAでデビューした5頭のうち3頭が勝利をあげ、うち2頭が新馬勝ちを果たしています。
父ルーラーシップ×母父スペシャルウィークからは非常にバラエティに富んだ産駒が誕生しています。2019年に芝の短距離戦で活躍し、その後2021年福島牝馬Sを制したディアンドル、ダート路線のダンツキャッスル、2021年フラワーC勝ちのホウオウイクセルなど、現状としては牝系の血を活かすケースが多いように見受けられるのではないでしょうか。シュピラールの場合は、マイルから2,000mが良い印象を受けます。
クラブが公表しているカタログにある通り、後々は中距離がメインになってくるでしょうからクラシックを意識したPOGでは魅力的な1頭でしょう。
セーヌドゥレーヴ
牝馬
父：ダイワメジャー
母：シュヴァリエ
母父：フレンチデピュティ
生産牧場：岡田スタッド
厩舎：吉岡辰弥（栗東）
募集額：2,360万円（一口5.9万円）
続いては勝ち上がりにおいて非常に魅力的な1頭をご紹介します。
まずは母の繁殖成績を振り返ってみます。
- 2017年産 ゴールドパラディン（牡馬・父スクリーンヒーロー）24戦3勝
- 2018年産 プリュムドール（牝馬・父ゴールドシップ）14戦3勝
- 2019年産 シュヴェルトライテ（牝馬・父マツリダゴッホ）4戦1勝
すべて異なる父親で、これまで全馬がJRAで勝ち星をあげている事こそが、母シュヴァリエの素晴らしさを如実にあらわしているのではないでしょうか。
父ダイワメジャー×母父フレンチデピュティの配合からは重賞勝ち馬こそでていませんが、フェアリーSで3着のサンブルエミューズ、毎日杯2着・NHKマイルカップ5着のガイヤースヴェルトなどPOG期間からしっかりと動ける馬がでています。
曾祖母タニノクリスタルの血脈は日本ダービー馬タニノギムレットや、ノルマンディーのクラブ馬としてNAR2歳最優秀牡馬に輝いたローズジュレップらが輩出されています。セーヌドゥレーヴもしっかりと勝ち上がり、阪神JFから先の牝馬マイル路線を歩んでほしい1頭です。
オルノア
牝馬
父：ゴールドシップ
母：ピッツネイル
母父：クロフネ
生産牧場：岡田スタッド
厩舎：新谷功一（栗東）
募集額：1,200万円（一口3万円）
3頭目は全姉ホワイトターフが新馬勝ちを果たしファンタジーSでも4着と、俄然期待が高まるオルノアです。母ピッツネイルもノルマンディーで募集されたクラブゆかりの1頭。現役時代は中央・地方・障害あわせて30戦4勝とタフに走りぬきました。
父ゴールドシップ×母父クロフネはJRAにて4頭が芝・ダート問わず勝ち上がっている配合。代表馬メガゴールドはダートで14戦走って9着以下が1回のみで3勝をあげる成績です。実は現状でこの配合は母ウッドシップの子供達が全馬JRAで勝ち上がり、それ以外だと全姉ホワイトターフの勝利のみ。良くも悪くも母との相性に大きく左右されそうだと考えると、このオルノアへの期待は高まります。
管理する新谷功一厩舎には全姉もいますし、最近ではUAEダービーを制しケンタッキーダービーに挑戦したクラウンプライドが在籍し波に乗っています。早めに始動する事が出来ればPOG期間で色々な可能性があり楽しめる1頭ではないでしょうか。
まだまだ本来ならば紹介したい期待馬が多くいるのですが、以上3頭に注目して紹介させて頂きました！
この記事が皆様のPOG戦略のお役に立てれば幸いです。
※記事内のクラブの名称は愛馬会法人名を使用しています。
※記事内の数字は2022年5月8日現在の内容です。
※記事内の写真はクラブ募集時の写真となっています。
※本記事はクラブ様からのご厚意で使用させて頂いております。転載等はご遠慮下さい。
