2021年産駒達のJRA新馬戦も36レースを消化、7月2週に入りました。

今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬4頭を紹介していきたいと思います。

2023年07月08日(土)

函館5R 芝1200 晴・良 13頭

ドナベティ

牝馬
リアルスティール×ドナルチア
母の父:Malibu Moon
所属:栗東)矢作芳人厩舎
生産:下屋敷牧場
鞍上:武豊騎手
426㎏ 6番人気 6枠9番

レジェンドジョッキーと現役トップトレーナーの1人が、揃って今年の新馬戦初勝利を挙げました。

6番人気ドナベティは、好スタートを切ると勢いそのままに前へ。
逃げた1番人気サトミノキラリのすぐ後ろ、2番手につけてレースを進めます。
そのまま直線に入るとじわじわと差を詰めていき、きっちり1馬身前に出たところでゴール。

勝ち時計1分9秒3は、今年の函館開催の2歳戦最速タイムでした。

武豊騎手と矢作芳人調教師は共に今年の新馬戦初勝利。
このコンビでの新馬戦勝ちは、2015年10月のドレッドノータス以来約7年半ぶりとなっています。

中京5R 芝1400 曇・良 9頭

ジューンテイク

牡馬
キズナ×アドマイヤサブリナ
母の父:シンボリクリスエス
所属:栗東)武英智厩舎
生産:ヒダカファーム
鞍上:岩田望来騎手
472㎏ 2番人気 6枠6番

先月の東京ジャンプステークスを勝ったジューンベロシティの半弟、ジューンテイクが、兄に続く1勝を挙げています。

2番人気に推されたジューンテイクは、スタートはまずまずでしたが二の脚を利かせて先行集団のすぐ後ろ、5番手で折り合いレースに入っていきます。
外を回りながら徐々にポジションを上げていくと、残り200mを切る辺りではピストンボーイ、タイヘイノヨと先頭で横並びに。最後までしっかり脚を伸ばし競り合いを制し、追い上げてきた2着馬ラシェンテに1馬身半差をつけてデビュー戦を勝利で飾りました。

勝ち時計は1分23秒7。
昨年新馬戦11勝の岩田望来騎手は、これが今年の新馬戦初勝利となりました。

福島5R 芝1800 曇・良 12頭

エコロヴァルツ

牡馬
ブラックタイド×プティプランセス
母の父:キングカメハメハ
所属:栗東)牧浦充徳厩舎
生産:下河辺牧場
鞍上:M.デムーロ騎手
482㎏ 2番人気 7枠9番

下河辺牧場生産馬から、この世代2頭目の新馬戦ウィナーが誕生しました。

ゲートの出は今ひとつだった2番人気エコロヴァルツですが、すぐに体勢を立て直し前方へ。
4番手で折り合いレースを進めていきます。
3-4コーナー外目を回りながらポジションを上げていくと、直線に入った時には早くも先頭に。
力強く抜け出すと、最後は余裕を残した手応えで2着1番人気のルシフェルに1と3/4馬身差をつけました。

勝ち時計は1分51秒3。
原村正紀オーナー、牧浦調教師、そして鞍上M.デムーロ騎手にとって、これが今年の新馬戦嬉しい初勝利となりました。

福島6R 芝1200 曇・良 12頭

ラストクリスマス

牝馬
リオンディーズ×カーヴィシャス
母の父:シンボリクリスエス
所属:栗東)西園正都厩舎
生産:上水牧場
鞍上:石橋脩騎手
446㎏ 1番人気 4枠4番

サラブレッドクラブ・ラフィアンから、この世代最初の新馬戦勝ち馬が誕生しました。

リオンディーズ産駒ラストクリスマスは、好スタートを切るとそのまま2番手にポジションをとり追走。
スムーズにレースに入っていきます。
逃げた1番オンザヴィーナスにしっかりついたまま直線に入ると、そのまま一騎打ちの形に。
粘り強く脚を伸ばして並びかけ、そのままもうひと伸びで抜け出していき、1馬身差でこの勝負を制して1番人気に応えました。

勝ち時計は1分10秒4。
昨年年間通して新馬戦は3勝でした西園正都調教師、今年はこの勝利で早くも4勝目となっています。


以上、7月8日開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を紹介しました。

この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

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